こんにちは!キャリアコンサルタントの金子めぐみです。
今回は、コミュニケーションについてお話します。
近年のコミュニケーションには
「現実社会における対面でのコミュニケーション」と
「SNSなどを通じた顔を合わせないネット上でのコミュニケーション」がありますね。
コミュニケーション能力がアップすれば、周りの人との誤解が減ってより良い関係が作れます。
人間関係がうまくいく人生はそうでない人生より愛にあふれた豊かな人生になると思います。
以前、英語を話すフィリピン人と会話してしどろもどろになったという息子が
「自分は英語得意な方だと思ってたのに、実際外国人と話したら、僕まるでコミュ障(コミュニケーション障害)みたいだったよ!」
と言っていました。
「コミュニケーション障害」という言葉があるのですね。心の病気などが原因なら治すためには通院、カウンセリングなどが必要なのかもしれません。
でも、ちょっとした「緊張しい」「あがり症」という程度ならきっと、コミュニケーションの達人をまねればコミュニケーション能力は上がっていくのではないでしょうか。
コミュニケーションの達人技も後ほどご紹介しますので参考にしてみてください。
さあそれでは、コミュニケーションの世界へまいりましょう!
1. コミュニケーションとは
1-1. 人と人とが伝えあうこと
コミュニケーションとは、人と人とが情報を伝えあうことです。
ここでいう情報には「相手への想い」「今の自分の感情」「伝えたい事」などがあります。
コミュニケーションは「報道や情報(information)」のように一方通行のものではなく、お互いにやりとりすることで生まれます。
近年SNSがこれほど広まったのも、情報を発信するだけの一方通行の性質ではなく「いいね」と意思表示できたりネット上で相手と会話できたりする「コミュニケーション」が取れるからだと思います。
1-2. コミュニケーションの手段
コミュニケーションの手段は対面の場合、人は五感すべてを使っています。
初対面の相手の性格や気質を判断しているときには、なんと55%は顔の表情から読み取っているのだとか。残り38%は周辺言語(声の出し方やリズムの取り方など)から読み取り、話している言語の内容からはたったの7%しか判断していないということです。
これに対してネット上では、圧倒的に情報量が不足しているといえます。
初対面(というか初めて知り合った人)を知るためには「写真」「音声」があればかなり参考になりますが、ほとんどは「文字」で書かれた文章などから推測するしかありません。
コミュニケーションの手段
【対面の場合】
・言語
話し言葉、黒板やホワイトボードへの書き込みなど
・非言語
握手、ハグ、表情、しぐさ、視線、身振り手振り、相手との距離、声の出し方、写真を見せることなど
【ネット上の場合】
文字(文章)、写真やイラスト、絵文字、音声、動画など
1-3. 初めてのコミュニケーションは親子
人がはじめてコミュニケーションを経験するのは、ほとんどは母親とのコミュニケーションになります。
・自分が笑ったら母親もにっこりしてくれる。
・自分が泣いたら母親が来て抱っこしてくれる。
このようなことから始まって
・危ないものを口に入れそうになったら叱られる
・歩いたら喜んでもらえる
この頃には母親だけでなく父親やその他の人とも、たくさんコミュニケーションを経験していきます。
ハーバード大学の研究では、母親の声に「いらだち」「不安」が含まれていると、言語の意味に関係なく子どもの感情も不安定になることがわかっているそうです。
そう言われてしまうと、母親の責任重大・・・って感じますよね。
あんまりよけいな心配してほしくないので、私の経験をお話しましょうか。
(コラム)子どもと一緒に成長すれば大丈夫!
わたしは30歳くらいからようやく精神の成長が始まったと思います。
ですので、息子を生んだ頃は極めて未熟な母親だったと思います。
もちろん赤ちゃんだった息子は可愛かったですし、愛情はたっぷりありました。
けれど人間できてなかった私なので、きっとイライラしていたら「いらっとした声」を出していたと思います(ハーバード大学の研究も知りませんでしたし・笑)。
今でも覚えているのですが、つかまり立ちをする前くらいの息子が長い時間泣き止まずにぐずっていて、だっこに疲れ果てたわたしは息子をベビーベッドにおろして…
隣の部屋へ行き、そこにあったティッシュペーパーの箱を力いっぱい壁に投げつけたことがあります。
翌日、先輩ママの友人に電話して「昨日イライラしてティッシュペーパー投げちゃった」と告白したら「ああ~。あるある!私はお風呂で絶叫とダンナのTシャツ破きと、丸ごとバナナのイッキ食い!」と言って笑わせてくれました。
これを読んでくれている若い女性の方が、今子育て中だったりこれから育児をしたりするときに「ああ、やっちゃった…」っていうこともあると思います。
「イライラしても仕方ない」とは思いません。それはやはり、優しくおおらかなお母さんの方が子どもも安心して過ごせますもの。
でも「暴力をふるっていい」「虐待してもいい」とは、ほんの少しも思っていないのなら大丈夫。思わず怒った空気を出しちゃっても、「ごめんね…」って思えているのなら、あまり心配しすぎなくて大丈夫です。
たとえイライラしちゃうことがあっても、「イライラしないで過ごそう」っていう努力は必ず子どもに通じると思いますし、実際努力していると時間はかかりますが怒る回数は減っていきます。
うちの息子が高校生になったころ、部屋の散らかし具合や朝の行動の遅さなどがいろいろ重なって、数年ぶりに怒りが大爆発したことがあります。
自分でも怒りながら「あれ?この感覚久しぶり」って思ったのですが、息子も「あれ?母さん、久しぶりに怒ってるねえ^^」と言ったのでわたしは怒りながらも笑ってしまいました。
1-4. コミュニケーションは人間関係の潤滑油
コミュニケーションは人間関係の潤滑油です。
一緒に仕事をしているチームがあるとします。
仕事上の経験や能力といったスキルだけを知っているよりも、お互いの性格や考え方、家庭環境などを知っている方が仕事はうまく進行します。
相手のことをよく知っている方が、コミュニケーションがうまく取れるからです。
コミュニケーションが取れていれば誤解が生じることも少ないのでトラブルが減りますし、良い雰囲気で仕事をした方が仕事に集中できてはかどりますよね。
また、お互いを知り合うほどは一緒に行動しない場合にもコミュニケーションは有効に働きます。
わたしは自営業で風船業者をしています。イベントなどで「その日限り」しか一緒に仕事をしない方々と仕事をすることがあります。
外注業者同士でも、ベテランの方や経営者の方はたいてい挨拶がてら缶コーヒーなどを手渡してくれたり人手が欲しい時に手伝ってくれたりします。
コミュニケーションが仕事を成功させるということを経験から知っているのでしょうね。
わたしたちのような外注業者を取り仕切っている広告代理店様には、お弁当を用意してくださる会社も、それらのことは一切ない会社もあります。
お弁当を手渡されたとき、下請け業者が感じるのは「お弁当代が浮いた」という実質的な喜びだけではありません。
お金以上の「何か」を受け取っているとわたしは思います。お弁当とお茶を手渡される現場って、雰囲気良いのです(わたしが食いしん坊なだけ?)。
缶コーヒーもお弁当も「コミュニケーションの手段」になっているのですね。
2. コミュニケーションの達人技・ネット編
2-1. コミュニケーションの最強技はセルフブランディング
インターネット上でのコミュニケーションにおける最強技は「セルフブランディング」だと思います。
「相手に興味を持ってもらう」ことがネット上では「最もコミュニケーション能力がある」といえるでしょう。
セルフブランディングが成功していれば自分が発信する情報に人が集まりますから、多くの人とのコミュニケーションが可能になるわけです。
しかし、これはたやすいことではありません。
リアルな社会での有名人、芸能人などであればすでに「ブランディング」されている人といえますのでネットの世界でも注目を集めることができます。
しかしそうした「セレブリティではない人」は自分の「ブランド力」を高める必要があります。
芸能人や著名人ではない人がネット上で人を集めるために重要なのは「どれだけ相手にとって価値のあるものを与えられるか」ということかな、とわたしは思っています。
「自分にとって価値のあるものを与えてもらえる」ということは、「与えてもらうことで自分の人生が良くなる」ということですよね。
そうした場所に人は集まるのは当然です。
気をつけなくてはならないのは「与えるように見せかけて搾取する」というサイト(やそれを作っている人)もいるということでしょう。
それは、リアルな世界でも同じかもしれませんね。
2-2. 相手に興味を持つことがコミュニケーションの基本
コツコツと「セルフブランディング」の努力をしながらも、まだ結果が出ないうちは「相手に興味を持つこと」がコミュニケーションの技になります。
「セルフブランディング」はたやすいことではないと先ほどお話しましたよね。
セルフブランディングに成功して人を集めることには時間と努力と、それをかける間違いのない方向性が必要です。
その間、ネット上では誰にも振り向いてもらえないとしたら悲しいですよね。
自分も「振り向いてほしい」のですから、相手も同様だと考えましょう。
ご縁があってネット上で出会ったのなら、まずはその人に興味を持つことです。SNSで「いいね!」やコメントを残すことで相手にも自分に興味を持ってもらう可能性が高まります。
わたしはまだネット上のコミュニケーションをあまりしたことがないので、今のところ経験から言えることはありませんが、心理学では「返報性の法則」というのがあり「人は良くしてくれた人に対してお返しをしたくなる」のだそうですよ。
2-3. コミュニケーションの時間を決めると関係性は濃くなる
忙しいながらもSNSを上手につかっている人の中には「時間を決めている」という人も多いようです。
知り合う人の数が現実社会より多いネットの世界では、お付き合いのために時間をつかいはじめたらキリがないのでしょうね。
大手金融機関に勤務しながら「タスク管理」のプロとしてセミナー講師もつとめる滝川徹さんは、「SNSとメールは見る時間を決めると幸福感が増す」といいます。
何かをしながらフェイスブックをチェックするなど、常にSNSを気にしていると「今このときを生きられない(楽しめない)」からだとか。
時間を決めると必然的に自分とつきあいの濃い人とのやりとりになることになりますから、よくわからない人とだらだらとやりとりをするより有意義な時間を過ごせるために幸福感が生まれるのかもしれませんね。
わたしはSNS初心者です。
つい最近まで「見知らぬ人に自分を知ってもらわなくても良い」と考えていたので、これまでは知っている人だけが「金子さんどうしているかな?」と見に来るような無料ブログしかしていませんでした。
フェイスブックをはじめたばかりですし他のことはしていないので、「SNSは使い方を間違えると究極の時間泥棒になる」ということも実感していません。
わたしの場合、まだガラケーなのでパソコンの前にいる時しかSNSは利用しないので、今のところはちょうど良いのかもしれませんね。
いつかスマホを持つようになっても、「今このときを生きられない(楽しめない)」なんていうことにならないように注意したいと思います。
3. コミュニケーションの達人技・現実社会編
3-1. 一緒にいて心地よい人になること
現実社会でのコミュニケーションの達人は「一緒にいて心地よい人」になることではないでしょうか。
そうはいっても、抽象的でどうしたらいいのかわかりませんね。
では、あなたにとって「一緒にいたくない人」をイメージしてみましょう。
【できれば一緒にいたくない人】
・ちょっとしたことで不機嫌になる人
・いつもイライラした様子の人
・感謝がなく「ありがとう」が言えない人
・自分の非を認められない人
・上から目線で威張っている人
・他人の噂話や悪口ばかり話している人
こんな感じでしょうか。
自分が「嫌なタイプの人」を思い浮かべるとき、人は「まさか自分はそういうタイプではない」と思っているものです。
ところが、身近な人に対しては案外自分勝手なふるまいをしていたり、長く働いている場所では自分でも気づかないうちに先輩風を吹かせたりしていることもあるようですよ。
わたしも気をつけたいと思います(笑)。
「一緒にいて心地よい人」には自然と人が集まってきますし、ご縁も広がります。具体的にどんなことをすれば「一緒にいて心地よい人」になれるかを考えていきましょう。
3-2. 観察力を磨きましょう
現実社会のコミュニケーションで必要なのは「観察力」です。
観察力があれば、相手の表情やしぐさから相手の気持ちをある程度読み取ることができますのでそれに応じてこちらの言葉や態度を変えることができ、うまくコミュニケーションを取ることができます。
「空気が読めない」という言葉はまさにこの「観察力」が不足している人に対して使われる言葉ですよね。
偉そうに書いていますが、わたしは「観察力」がとても鈍いです。
もちろん努力はしていますので、以前よりはずいぶんましになったとは思いますが「ただいま観察力の修行中・悪気はないので許してください」とプラカードを首から下げておきたいくらいです。
例えば、わたしは大人になる直前、10代の終わりには初めておつきあいした人と一緒に住み始めその後結婚したので、大人の他人とお酒を飲むという機会がほとんどありませんでした。
自営業をはじめて、しばらく経ってから地元の商工会にお声掛けいただき会員になり、ご紹介いただいて青年会議所にも少しの期間ですが(40歳卒業なのに38歳の終わりに入会)在籍しました。
青年会議所での毎月の例会には必ず懇親会があり、お酒を飲む機会ができました。
子どもの頃は大好きな父親にビールを注いでいましたが、わたしの父は「ビールは注ぎ足すとまずくなる」といってグラスの中身が空にならないうちの「注ぎ足し」はしなかったのです。
わたしはご飯を食べていたリ食べ終わってテレビを見たり本を読んでいたリしていて、父が「めぐちゃん、ビール注いで」と声をかけられてから「はあい!」と注いでいたのです。
ですので観察力もなければ「ビールを注ぎたす」習慣もなく、青年会議所の懇親会でも他の人のグラスの状態などまったく気になりませんでした。
つまり、周りの皆様からはビールを注いでもらっているのに、自分は周りの人のグラスの状態は気にならないので注ぐこともないという状態です(今思えばひえ~!)。
青年会議所は「学ぶところ」でもあるので、先輩方は遠慮なく指導してくれました。
今はあまりそうした機会もありませんが、おかげでビールのある食事会では周りの人のグラスが半分以下になるとすぐに注ぎ足すことはできるようになりました~(パチパチ~)!
「お酒を注ぎ足す」ことを例に出しましたが、わたしには観察力がないために高校時代の息子に彼女ができたことも本人(彼女)を目にするまで気づきませんでしたし、高校時代友人のヤンキーのSちゃんが「あたしこう見えてまだ処女だよ」と言っていたのをずっと本気にしていました(信じていたのは友人たちの中でわたしだけだと後に大人になって知りました)。
観察力がないのでたいていの人を信じてしまい、ひどい目に遭ったことも何度かあります(息子に「なんであんな人を信じるの?一目見りゃわかるじゃん」と言われました)。
コミュニケーションの達人になるために、これからも観察力は磨いていきたいと思います。
3-3. コミュニケーションの達人はおせっかい?!
現実社会でのコミュニケーションの達人を見ていると、「おせっかい」くらいでちょうど良いのだと思います。
お仕事でお世話になっている知人の女性Sさんは、この地域の経営者やお役所関係の人々で「彼女のことを知らない人はいない」というくらい顔が広く、誰にでも好かれている女性です。
あまりにいい人なのでわたしもそうなりたくて、知り合った頃は彼女のことを観察しまくっていました。
わかったことは、仕事でかかわる人の私生活にもSさんは興味を持っているということです。
「興味があるから尋ねる」→「相手のことを知る」→「相手の望むことがわかる」
という感じです。
そして誰と仕事で会っても「息子さん来年入学?」とか「娘さん、もう赤ちゃん生まれた?」というように、必ず仕事以外のことをひと言ふた言話していました。
Sさんはもちろん、まったく知っている人のいない地域に引っ越してきたわたしと息子のことも、とても気にかけてくれました。
中学二年生になった息子はそれまでまったく勉強をしていなかったので、英語の疑問文は肯定文の最後に「?」をつければいいと思っていたそうです。
当然息子の成績は最悪で、わたしが学校へ行ったとき英語の先生に「このままいくと3年生の英語では0点を取ります」と言われ「れ、れ、零点!」とショックを受けました。
いつものように、仕事で会ったのに「息子さん、元気?」と訊いてくれたSさんに「実は…」と英語0点予言されたことについて話すと「うちの息子で良かったらちょっと教えようか?」と言ってくれました。
彼女にはふたり息子さんがいて、どちらも優秀なのです。お兄さんは県内有数の進学校へ通っているとわたしも知っていました。
彼女はもちろんお金を取るつもりはなく親切心で言ってくれたのですが、高校生はお金が欲しいだろうと思ったので、「冬休みに時給千円で10時間、英語だけお願いできる?」とお願いしました。
Sさんの息子さんに勉強を教えてもらった息子は、無事3年生での英語0点を回避しました。
それだけでなく、頭がいいのにバンド活動もしている(ライブを見に行きました)かっこいいお兄さんをすっかり尊敬したようで「僕も和也さんみたいにお勉強ができる人になりたい!」と言って当時夢中になっていたマジック用のカードや勉強とは関係ない本を段ボール箱に詰めて封印。
さらに「オーリー」というボードごと宙に浮く危険な技の習得に励んでいたスケボーも目につかないところへ付片けて、猛勉強を始めたのです。
小学生のときから塾の「じ」の文字も口にしたことがない息子が「数学だけは独学では追いつかないから塾に行かせて」と言って、自分で「友達がいると遊んじゃうから」と電車で通う塾をみつけてきました。
学校から帰るとすぐに勉強。3年生の夏までは部活もあったので夜ご飯を食べたらその場で寝てしまうこともありましたが、目を覚ましたらすぐに勉強。
家計の事情で1教科だけ週一で塾に通い、授業が終わると自習室で塾の先生が帰る時間まで勉強。夏休みはわたしのつくったおにぎりを持って朝から毎日自習室へ通って夜まで勉強。ちゃっかり他の教科も教えてもらっていたようです。
彼ほど塾の費用の「元を取った」生徒はいないのではないでしょうか。
そのときお世話になった塾の先生に、先日会ってきたと言っていました。20歳の息子は今アルバイトで塾の講師をしているので(0点予言された当時のわたしには信じられないことです)、それを伝えに行ったようです。
先生はまだその塾にいらして、「入塾してきたときには、ホントに大丈夫か?というくらいあらゆる教科ができなかったよな」と笑っていたそうです。
そんなふうに、息子の未来を変えてくれたSさんにわたしが出会ったときの第一印象は「よくしゃべる人だなあ」でした。
明るくてよく笑って、そしてとにかく興味を持っていろいろな質問をしてきます。
プライベートなことをあまり話したくない人や口を出されたくない人には、ちょっとおせっかいなSさんみたいな人が苦手な人もいると思います。でも人は基本的に、自分に興味を持つ人を嫌わないのではないでしょうか。
わたしから見て、Sさんほどのコミュニケーションの達人は他にいません。
息子の人生を良い方向へ変えてくれたSさん(と息子の和也くん)には感謝してもしきれませんし、きっとコミュニケーションの達人である彼女は、身の回りのいろいろな人にこのような奇跡を起こしているのではないかと思います。
今日も仕事でSさんに会ったのですが、「週末、和也の卒業式だったの~!」と大学院を修了した和也くんの写真をスマホで見せてくれましたよ!!
3-4. 名前は自分から口にするコミュニケーションの達人
中谷彰宏さんの本で「コミュニケーションの達人は会ってすぐに自分の名前を口にする」と学んでから、わたしは人に会うとたとえ相手が自分を知っているとわかっていても「風船屋の金子です」と口にするようになりました。
中谷さんにたまたま公園で会った小堺一機さんが「あっ!中谷さん、小堺一機です」と名乗ったのだとか。あれほどの有名人が名乗ることに感激して、それ以来中谷さんも誰に会っても「中谷です」と自分から口にするようになったのだそうです。
自分の名前を思い出せないことで相手に気まずい思いをさせないために、自分から先に名乗るのはコミュニケーションの達人技ですよね。
現実社会でのおつきあいはそれほど大勢とはできないとはいえ、出会ったすべての人の顔と名前を覚えるということは難しいことです。
わたしは子どもの頃から本ばかり読んでフィクションの世界でぼんやりしたせいであまり現実の人間に興味がないのか、人の顔と名前を覚えるのがとても苦手でした。
今は努力していますが、それでもやはり苦手な方だと思います。
お仕事で数年前にお世話になった企業の担当者様などに会うと、名前が出てこなくて申し訳なくて思い出そうと必死になることもあります。
自分が仕事を発注した立場で相手の名前を憶えているのに、仕事をもらった立場の相手が覚えていなかったら気分悪いだろうなあと思うと本当に恐縮してしまいます。
仕事のやりとりがないとしても、自分は覚えているのに相手は忘れていたら、やっぱりがっかりしますよね。とくに年配者の場合、立場が上という状況が多いので「失礼な奴だ」と思うのではないでしょうか。
でも自分の名前を思い出せない相手のことを「失礼な奴」と思って不愉快になるよりも、自分から「小堺一機です」って名乗る方が気分良いしかっこいいですよね!
4. (まとめ)コミュニケーションは「自分から」
コミュニケーションの達人がどんなことをしているかを思い出してこの記事にまとめたところ、「自分から」行動することでより良いコミュニケーションが取れることに気付きました。
コミュニケーション能力を高めたいと思うなら、ネットの世界なら「自分から」相手に興味を持って接すること、現実社会でも「自分から」ちょっとおせっかいくらいにやはり相手に興味を持つことが重要なのですね。
空想の世界で長時間過ごしていたわたしのような現実離れしたおバカさんが30代の大人になってからでも「先に自分の名前を名乗る」「観察力をつける」などの努力をすることで、コミュニケーション能力は確実に以前よりはアップしました。
Sさんのしてくれたような「誰かの役に立つようなコミュニケーション」までは到底達していませんし、生きているうちに達するのかもわかりませんがわたしも「ちょっとおせっかい」くらいに人と接していこうと思っています。
「おせっかいだなあ」と思われる方が、「あの人は近づきにくい」とか「何を考えているのかわからない」と思われるよりもわたしは嬉しいからです。
コミュニケーション能力を磨いて、豊かな人間関係がつくれたらいいなと思います。
読んでいただき、ありがとうございました!
また別の記事でおめにかかりましょう。