こんにちは!
キャリアコンサルタントの金子めぐみです。
今回は
『意思決定』
に関する考え方のひとつで
人によって
どちらかの傾向があるという
サティスファイサー
(Satisficer)
マキシマイザー
(Maximizer)
についてのお話です。
1978年に提唱された
認知科学クラシックネタ
とも言われる
古い時代の研究ですが
意思決定場面での
自分の考え方の傾向
を知ることで
あなたが
お仕事を選ぶ際に
より幸福になるための選択
ができるようになる
と思います。
あなた自身が
サティスファイサー
なのか
マキシマイザー
なのかを知ることができる
簡易的な診断テスト
もありますので
ぜひ試してみてくださいね!
さあそれでは、サティスファイサーとマキシマイザーを知ることで幸福な選択ができるようになる世界へまいりましょう!
もくじ
1. サティスファイサーとマキシマイザー
1-1. サティスファイスという造語
サティスファイサー(Satisficer)←「満足する人」の元になる、『サティスファイス(Satisfice)』という言葉は、通常の英単語ではなく、認知科学者のハーバート・サイモンさんがつくった造語です。
『サティスファイス(Satisfice)』 「satisfy(満足する)」+「suffice(十分である)」の合成語
サティスファイスの概念を
イエール大学心理学教授の
アン・ウーキョンさんは
「思考の穴」という書籍の中で
このように説明しています。
【ベリーの採れる森】
大昔に、私たちの祖先がXという森でおいしいベリーの実を見つけたとしよう。森Xに実がたくさんなっているのに、Yという森にもおいしい実がなっていないかとわざわざ確かめに行く必要がどこにある?
森Xで充分なベリーを収穫できている限り、おいしいベリーがあるのは森Xだけなのか、すべての森にあるのかどうかはたいした問題ではなかった。
「思考の穴」アン・ウーキョン著より抜粋
認知科学者の
ハーバート・サイモン(Herbert A. Simon)さんは
と言いたくて
『サティスファイス(Satisfice)』
という言葉をつくったのですね。
風船業の屋号はわたしの造語です^^
一方
マキシマイザー(Maximizer)
の元となる言葉
『マキシマイズ(maximize)』
は
『最大化する』
という意味を持つ
通常の英単語として存在します。
1-2. サティスファイサーの特徴
サティスファイサーは『自分の基準を満たせば、そこで満足でき、意思決定する人』のことです。
【サティスファイサーの特徴7つ】
ある程度よければOK
→「冷蔵庫にある材料で作れるレシピでいいか〜😆」
決断が早い
→「あ、このワンピ可愛い!買っちゃお❣️」
「今ここ」での満足にフォーカスする
→「多少うるさくても、このカフェ雰囲気いいし満足☕」
「失敗してもしゃーない」で切り替えられる
→「新しいラーメン屋、イマイチだったけどネタにはなったわ🤣」
選択にかける時間が短い
→「スーパーで5分以内に晩ごはんの献立決定💡」
後悔が少ない
→「まあまあやったし、結果オーライやん😃」
心の余裕がある
→「たまには運を信じてみよっか〜♪」
1-2. マキシマイザーの特徴
【マキシマイザーの特徴7つ】
「ベストを選びたい!」人
→「美容液10種類を比較表にしてランキングつけてから買う📝」
決断に時間がかかる
→「ランチの店選びに30分…その間にお腹が鳴る🍴」
選ばなかった選択肢が気になる
→「あっちのバッグにしとけばよかったかも😭」
買い物レビューは全部読む派
→「“星4.5だけどレビューのこの文言が気になる…”🤔」
「もっといいのがあるかも病」になりやすい
→「とりあえず保留…いや、でも在庫なくなるかも💦」
完璧主義寄りで疲れやすい
→「選ぶだけでグッタリして本題忘れる😅」
成功体験にはこだわりが強い
→「前にこれで成功したから、今回ももっと上を目指したい🔥」

2. サティスファイサー・マキシマイザー診断
2-1. あなたはどっち?10の設問
自分が『意思決定』する際、サティスファイサーかマキシマイザー、どちらの傾向が強いか、10の設問に答えることでわかります。
Q1. ネットで靴を買うとき、あなたは?
A. 口コミを数件だけ見て決める
B. 全てのサイズ・色・口コミを確認してから決める
Q2. 旅行に行くとき、宿はどう選ぶ?
A. 安くて清潔そうならOK!
B. 価格・立地・評価・写真を徹底比較して最終決定
Q3. コンビニのおにぎり、どれにする?
A. よく買う好きなやつをサッと選ぶ
B. いつも新商品を調べて悩む
Q4. 洋服のセール、あなたは?
A. パッと見て似合いそうなものを買う
B. 店全部回ってから戻って買うか決める
Q5. Netflixやアマプラで映画を観るとき
A. 直感で選んで再生ボタン
B. 評価、レビュー、監督、出演者、予告編を見てから決める
Q6. 人に相談されたら?
A. 「それでええんちゃう?」って背中を押す
B. 「もっと良い方法あるんちゃう?」と考え直させる
Q7. スマホの機種変更
A. 今使ってるやつの後継でいいかな!
B. 全キャリア・全機種を比較して最適を探す
Q8. プレゼント選び
A. 相手が喜びそうなものが見つかればOK!
B. 「もっと良いのがあるかも」で決めきれない
Q9. 外食のとき
A. 「ここでいいやん♪」って決める
B. 「せっかくやし、他の店も見てみよ」って探す
Q10. 新しいことに挑戦するとき
A. ある程度調べたら、やってみながら考える
B. 徹底的に情報集めてからでないと不安
2-2. 結果発表!
A.はいくつありましたか?Aを選んだ数が多い人ほど、サティスファイサー傾向が強いということになります。
Aが6個以上だったあなたは…
サティスファイサータイプ!
ほどほどで満足できる、柔軟で心がラクな選択の達人タイプ✨
→ 決断が早くて、時間も気持ちも余裕を持ちやすいよ!
→ ただし、時々「ちゃんと比べた方が良かったかも?」って後悔しないようにね😉
Bが6個以上だったあなたは…
マキシマイザータイプ!
とことん選びたい、こだわり強めの完璧主義さん✨
→ 良い選択をしたいという意識が強く、結果に納得しやすいタイプ。
→ でも「選び疲れ」や「決めた後の後悔」が多いかも…ときには「今ある幸せ」に目を向けてみてね🥰
3. サティスファイサーになりたい
3-1. サティスファイサーになるには
サティスファイサーの方が『幸福度』は高いことが研究でわかっているで、そうなりたいあなたへのヒントです。
サティスファイサーになりたい
あなたへの5つのヒント
「60点でもOK」と唱える
→「完璧じゃなくても今これでいいよね」って、自分にOKを出す習慣をつける👌
“選んだあと”を大事にする
→「これに決めた!」後に、「楽しもう!育てよう!」と前向きに使っていく。
選択肢を“絞る”ことに価値を見出す
→「比較しない=損」じゃなくて、「絞ってラクする=賢い」と思い直してみる。
時間を「選ぶ」より「使う」にシフトする
→「どれが一番いいか?」に時間をかけるより、「どれを選んでも楽しむ」時間を増やす💓🎉
「これにしてよかった!」と言葉にする
→ 自分の選択を肯定してあげると、満足感もグッと上がるで😆
3-2. サティスファイサーの落とし穴
どんなことにも、『いい面』と『悪い面』があります。サティスファイサーの落とし穴も知っておきましょう。
よくある
『サティスファイサーの落とし穴』
あとから「ちゃんと調べたらよかった…」と後悔する
→ 家電とか契約系(Wi-Fi、保険など)は、ちゃんと比較しておけば…ってなる場合も😅
「自分に妥協してる」ように感じてしまうこともある
→ 「本当はもっといいのがあるかも」って思っても、探す気力がないときはモヤモヤが残る。
選択肢を知らないまま終わってしまう可能性
→ 本当はもっと好きなモノがあったかもしれないけど、出会わずじまいに…
人に「なんでもいいよ」が多すぎると、優柔不断と思われる
→ “任せる”のと“放棄する”のは違うで!😆
4. マキシマイザーをやめたい
4-1. マキシマイザーをやめるには
自分を苦しめることのあるマキシマイザーをやめるためのヒントです。
マキシマイザーをやめたい
あなたへの5つのヒント
「選び疲れ」に気づく
→ まず、「選ぶのに疲れてるな…」って気づくだけで、自分を労わる一歩になる。
「最善」じゃなく「最適」を目指す
→ 「今の自分にちょうどいい」を見つける感覚を育てると、心がラクになる。
「他の選択肢を捨てる」ことに安心感を持つ
→ 何かを選んだら、他を見ない。これは「失う」じゃなくて「集中」やで😌
選択に時間制限をつける
→ たとえば「スマホで30分以上調べない」ってルールを決める。
他人の意見ではなく「自分の気持ち」で決める
→ 「これが好き」っていう感覚が、最強の基準になるんやで💖
4-2. マキシマイザーの長所
マキシマイザーにも、もちろんポジティブエフェクトはあります。
マキシマイザーの
ポジティブエフェクト
こだわりが強くて妥協しない
→ 仕事や趣味、恋愛においても「これがいい!」って納得して選べる✨
学ぶ力がある
→ 比較したり調べたりする力が強いから、リサーチ力・分析力が高い!
「一度選んだら大事にする」タイプ
→ 買ったモノや選んだ相手を、大事に使う・育てる傾向がある☺️
他人にもいいものを勧められる
→ 「この商品、8社比較して1番よかったからオススメ!」みたいな説得力あるアドバイスができる💪✨
理想を大事にする
→ 「どうせやるなら、自分が納得いくまで追求したい!」って姿勢がかっこいい!
5. サティスファイサーとマキシマイザー使い分け
いかがでしたでしょうか。
あなたは
意思決定の場面で
サティスファイサー?
それとも
マキシマイザー???
わたしは圧倒的に
サティスファイサー
なのですが
慎重に選択すべき場面でも
すべてにおいて同じように
サティスファイサー
でいることで
たくさんの
やらかしちゃったよ😨💦
とか
がっかり😫💙
を経験しています。
即断即決人生なのだ^^
たとえば
お仕事を探すとき
わたしは
そのときどきで都合に合う仕事
という視点で決めていました。
働くことができる時間帯の
都合が合う仕事
とか
そこそこの時給がもらえる仕事
とか
車を持ってないときは
歩いて行けるところ
なんていうふうに
場所で選んだりもしました。
そしてその結果が
仕事に行く前は
仕事中は
速く時間が過ぎないかな
(時計チラチラ…まだか~)🙄😒
仕事が終わると
だったんです。
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人生の中で
お仕事をして過ごす時間は
とても長いです。
サティスファイサー的に
「ま、いいか!」
って決めちゃうと…
お仕事をしている
長い時間をネガティブな自分で
過ごしている😨💦
という結果に。。。
だからといって
マキシマイザーになってたら
理想のお仕事はみつからず
収入がなくなって困ったことに。。。😨💦
わたしたち女性はとくに
恋愛・結婚・出産育児
などの環境の変化によって
お仕事を選ぶ際の
意思決定場面で
自分の満足度を無視してでも
職場を決めて動く😫💙
こともあると思います。
お仕事を決める場面では
『これだけは譲れない』
マキシマイザーになりつつ
それでも
サティスファイサーとして
『これはまだはじめの一歩だから』
と、ベストではなくても
ベターな選択で動き出す必要があります。
あなたが自分一人では
みつけることができない選択肢を
わたしが一緒に探すことで
あなたの可能性を
マキシマイズ(maximize)
最大化
することができるはずです。
長い記事を読んでいただきありがとうございました。
また別の記事でお目にかかりましょう。