こんにちは!ライターでキャリアコンサルタントの金子めぐみです。
今回はウェブコンテンツとして「読みやすい文章」についてのお話です。
わたしは運の良いことにウェブコンテンツのライターとして2年ちょっと、バズ部のコンサルティングを受けながらお仕事をいただくことができました。
そのおかげで、こちらのお仕事で書いた記事のほとんどはキーワード検索10位以内に表示されています。
それまでクラウドソーシングでは、他のライターさんが書いた検索上位記事の見よう見まねで書いていました。
きちんと学んだことがなかったので、紙媒体時代のライティングが直っていない部分もたくさんありました(しかもそのことにすら気づいていませんでした)。
指導してもらって気づいたのですが、ブログ記事を中心としたウェブコンテンツを書くのはおそらく男性の方が得意です。
女性のわたしやあなたにとっては悔しいですね!でも大丈夫!!
これから、一度書いたブログ記事などの文章を見直して手を加えるだけで見違えるように読みやすくなる7つのチェックポイントをご紹介します。
これさえ押さえておけば、感情豊かな女性が書いた文章の方が絶対に男性よりも読者のハートをキャッチできるはずです!
一度自分の書き方で書いた後にチェックすれば良いものがほとんどなので、過去に書いた記事を見直して手を加えるだけで、読みやすい記事になります。
読みやすい文章になれば読者の滞在時間も長くなるでしょうし、気になるタイトルがあれば他の記事も読んでもらえるようになることでしょう。
それでは女性の皆さん、ちょっとしたコツを身につけて男性のライターを超える「読みやすい記事」にしていきましょう!
1. ウェブコンテンツで読みやすい文章とは!7つのチェックポイント
1-1. 読みやすい文章は「タイトルと中身が一致している」
ウェブコンテンツで読みやすい文章は「タイトルや小見出しと中身が一致している」ことです。
これだけ聞くと「なにそれ?当たり前じゃない」と感じるかとおもいます。
実際わたしも指導されるまでは自分が「できていない」ことに気づきませんでした。
例えばこの文章の小見出しは
1-1. 読みやすい文章は「タイトルと中身が一致している」
となっています。
そして書き出し1文目が
ウェブコンテンツで読みやすい文章は「タイトルや小見出しと中身が一致している」ことです。
となっていますね。
ほとんど同じことを繰り返していることに気付かれたでしょうか。
この部分、女性のライターは何度指導されても書いていくうちに忘れてしまうというか、違う順番で書くようになってしまうのです(わたしもそうでした)。
書き出しの1文目か最低でも次の文には「小見出しの結論」が書かれていなくてはいけません。
どういうことかといいますと、ウェブコンテンツの多くは「読者が検索してたどり着く」ものだからです。読者は何かしら「知りたい情報」があって検索しています。
その記事が自分の知りたい情報なのかどうかをすぐに判断したいのです。
そのために必要なのが「適切な見出し・小見出し」とともに、「結論から書かれた読みやすい文章」です。
「知りたい情報を探している」読者にとっては「結論から知りたい」のですね。
小見出しはすでにそのウェブコンテンツの結論といえます。ですので、その結論を一番初めに書くことで、読者が「自分が知りたい情報かどうか」判断しやすくなるのです。
小見出しと同じ内容の結論を書くとどうしても「くりかえし」になりますが、ウェブコンテンツの場合そこは気にしません。
この記事の導入で、もし何の指導も受けずに同じ内容を書いたとしたらウェブコンテンツの文章を書くのは「男性の方が得意だと思う」と書きました。
その理由は、男性の書く文章は比較的「理路整然としている」ことが多いからです。
バズ部の指導を受けているときに
「どちらかというと論文に近いと考えると良いと思います。結論があって、なぜそうなのかを解説していく感じです。その中に一例や体験談をいれることでより現実味が増すのですね」
と言われたことがあります。
女性の書く文章は、たとえば
「あなたもこれこれこういう経験はありませんか?」
「そういうときってこうですよね」
「○○さんはこうだったといいます」
というように「共感を求める」「体験談を語る」ことは得意なのですが、結論から語ってその理由を述べ、解説していくということは苦手な傾向にあります。
読者が紙媒体の雑誌のような「読み物」を手にしたときの文章ならそれでもいい、というかその方が良いのです。そのため女性向け雑誌のライターは圧倒的に女性が多いのですね。
しかし検索して「知りたい情報」を求めているウェブコンテンツの読者は、「読み物」を読みたいわけではないのです。
わたしが受けていた「バズ部」のコンサルティングでは、女性ライターさんが次々にリタイアしてしまいました。
紙媒体でプロのライターとして活躍している女性が、自分の書いたものに対して「読者はこうした情報を求めていない」と言われたり「指導した通りの順番(結論から)で書かれていない」と指摘されたりするのはきっと、プライドが傷つけられると思います。
「他の仕事があれば、こんな指導うけなくていいや」ってきっとみんな思ったから、コンサルティングに来なくなってしまったのだと思います。
だとしたら、自分では「読みやすくて良い文章」と感じていても、「それは紙媒体の中の『読み物』の文章として読みやすいのではないか?」と疑いながら、もう一度読み直す癖をつける必要があります。
ウェブコンテンツとして読みやすくなければ、読者は数秒で立ち去ってしまうからです。
ときには「ここがいちばん書きたかったのに」っていうことをバッサリ切り落とした方が読みやすくなることもあります。
でもがっかりしなくて大丈夫です。
たいていの場合、切り落としたことは他の記事でつかえます。とっておく必要はないですが、「あ、この前カットしたことここで書いてるな」と気づくので、一度考えて書いたことがすべて無駄になるということはありませんよ。
ここでしっかりとチェックすること
・「小見出しのタイトル」の内容(結論)をはじめに語り、その後理由や解説になっているかどうか
・小見出しと書き出しの1文目(最低でも2文目)は同じ意味になっているか
1-2. 読みやすい文章は「文章のリズムが良い」
ウェブコンテンツで読みやすいのは、リズムが良い文章です。
ブログ記事でリズムの良い文章の条件
・ひとつの文に読点(「、」)がひとつかふたつ
・ひとつの段落(文のかたまり)に句点(「。」)がふたつかみっつ
・文の末尾は同じ言葉をくりかえさない
・中学生レベルの英文和訳のような単純な文
ひとつの文が長いというのも女性ライターに多い特徴のようです。
はじめから短く書こうとすると自分の書きたいことがうまく出てこなくなってしまうので、書いてから句点で区切っていくつかの短い文にすると良いですよ。
句読点については、こちらの記事を参考にしてください。
句読点の使い方|文法用語なし!ブログ記事を読みやすくする方法
文の末尾では同じ言いまわしをくりかえさないようにするのも、リズムが良くなるポイントです。
これも、人によってクセが出やすい部分なので初めから無理になおすのではなく一通り書いてしまってから最後に直していけば良いと思います。
末尾の確認後、書き足したいことが出てきたときや文の順序を入れ替えたいときなどには要注意です、その前後の文の言いまわしをもう一度確認してリズムが悪くなっていないか見直しましょう。
【同じ言いまわしがくりかえされている例文】
パワーストーンは天然の鉱物です。そのためお手入れせずに使い続けるとパワーが弱まってしまいます。
面倒がらずにパワーストーンを定期的に浄化することでエネルギーをチャージすることができます。
お店で手に取って「これにしよう」と決めたときから、あなたとそのパワーストーンはつながっています。ご縁があるから引き寄せたのです。
普段身につけたり部屋に置いたりしているパワーストーンを浄化することで、その石とつながっている自分のエネルギーレベルも上がっていくはずです。
また、パワーストーンを購入したりもらったりしたときには新品でも必ず浄化してから使い始めることです。浄化とともに自分の願いをプログラミングすることで、よりパワーストーンの願いをかなえる力が強まります。
【言いまわしをなおしてリズムが良くなった例文】
パワーストーンは天然の鉱物ですが、お手入れせずに使い続けるとパワーが弱まってしまうものです。
パワーストーンは定期的に浄化することでエネルギーをチャージすることができますから、面倒がらずに浄化してあげましょう。
お店で手に取って「これにしよう」と決めたときから、あなたとそのパワーストーンはつながっています。ご縁があるから引き寄せたのです。
普段身につけたり部屋に置いたりしているパワーストーンを浄化することで、その石とつながっている自分のエネルギーレベルも上がっていくはずですよ。
また、パワーストーンを購入したりもらったりしたときには新品でも必ず浄化してから使い始めましょう。浄化とともに自分の願いをプログラミングすることで、よりパワーストーンの願いをかなえる力が強まります。
いかがでしょうか。パッと見ではほとんど変わりませんが、読んでみるとリズムが違うことに気付くと思います。
言いまわしについては「ですます調」が基本になります。このあと1-5.でさらに解説していきますね。
「中学生レベルの英文和訳」になっているか、というのもウェブコンテンツならではのチェックポイントです。
紙の本のように縦書きなら理解できることも、横書きになることで読みにくく理解しにくくなることがあります。
逆に、横書きの方が数字や記号が読みやすく使いやすいなどの特徴もあるのでどちらが良いとかではなく、そういうものだと理解すると良いですよ。
「だれがどうした」「これはなにです」といったように、英文を和訳したときのような文章を書くようにすると、ウェブコンテンツとして全体に読みやすい文章になります。
1-3. 読みやすい文章は「文字が詰まりすぎていない」
ウェブコンテンツ内で読みやすい文章は、文字が詰まりすぎていません。
これは、デザインとしての見た目のことです。
パッとそのページを見たときに、あまりに小さな文字が詰まっていると読みにくく感じますよね。
自分がキーワード検索で何かを調べたとき、どんなページを読みやすいと感じるかいつも意識すると良いようです。
わたしの場合はライティングの勉強をしただけなので、はじめのうちはひとつの段落に文字がぎゅうぎゅう詰まっていました(笑)。
優秀なウェブデザイナーさんが美しい写真をつけてくれ、読みやすい体裁に整えてくれたので出来上がったのは素敵なページですが^^
何度か記事を仕上げてもらううちに、改行のポイントなどがわかってきたので半年後くらいには、デザイナーさんに迷惑をかけないようになったと思います。
今は、自分でワードプレスを使ってアップしているので見やすくするための技術においてできないことも多く(これから勉強します!)、「デザインって大切なんだなあ」と実感しているところです。
1-4. 読みやすい文章は「漢字が多すぎない」
ウェブコンテンツ内で読みやすい文章にするコツは、漢字を多用しすぎないことです。
とくにターゲットの読者が女性の場合、漢字が多すぎると堅苦しくて難しい印象を与えてしまいます。
わたしが個人的に気をつけている漢字は、「付ける」や「時」、「一つ」「例えば」「使う」などでしょうか。
以下のふたつの文は印象が違いますよね。
・例えば、一つは私が友達と遊びに行った時、使い方に気を付けたことです。
・たとえば、ひとつはわたしが友達と遊びに行ったとき、つかい方に気をつけたことです。
「確かに」なども漢字の多い文では「たしかに」となおすだけでイメージが変わります。
パッと見て漢字が多すぎなければ直さないときもありますが、ひらがなにした方が読みやすい文章になることもあります。
1-5. 読みやすい文章は「ですます調が基本」
ウェブコンテンツ内で読みやすい文章の基本は「ですます調」です。
これは先ほど先生から指導を受けた「論文に近いと考える」とは矛盾するように感じるかもしれませんね。
「ですます調」はすごく親しいというわけではない他人との会話につかう話し言葉なので、ライターと読者という関係にはぴったりなのと、男性にも女性にも広く一般に受け入れやすい言いまわしなのだと思います。
それとは別に、ウェブコンテンツを書いてお金をいただく仕事をしてきてわたしが感じるのは、「ですます調」で逃げることができるというのもあるのではないかということ。
本当の論文みたいに「結論はこれこれで、その原因はこれである」と言い切るほどの自信があることを書いてないんじゃない?ということです。
1文字1円以下の仕事では、確証の持てるデータを集めたり専門家が書いた書籍を読んだりすることはできないという人がほとんどでしょう(わたしも含めてです)。
「○○である」「○○だ」って言い切れるのはやはり、それなりに証拠や自信があるからではないかなあ、とわたしは思います。
そんなに自信のないことを罪悪感なく書いていくための「ですます調」のような気も、ちょっとだけしています。
ライターとして雇われて書くのではなく、自分のブログ記事をこうして書くようになってとても書きやすいのは「思います」がつかえること。
ライターとしては「思います」じゃなくて、調べたらこうだから「○○です」と書くだけで、自分の思ったことは読者に関係ないので書けません。
今は思ったことが書けるので楽しいし、知ったかぶりしなくてすむ感じで気持ちが楽です。
1-6. 読みやすい文章は「話しかけてくる感じがする」
ウェブコンテンツ内で読みやすい文章は、書いている人が話しかけてくる感じがするものです。
先ほど「ですます調」について書きましたが、ライターは読者に向かって話しかけるような気持ちで書いているのが、ブログ記事といえるでしょう。
実はわたしはこれについて今、勉強中というところです。
わたしが個人的に大好きで、いつかこんなふうに書けるようになりたいと思っているのはこんな感じの文章というのをご紹介しましょう。
こちらのプロスパー美容院の遠藤さんのブログ記事です。
「日焼け止めの本当の効果とは?|日焼け止めで紫外線対策はできない」より抜粋
(前略)
どうも!プロスパー美容院の遠藤です。
いきなりクイズです!
夏が近づくと良く聞く言葉。すでに夏の風物詩にもなりました。さてなんでしょう
答えは…
「紫外線対策をしてお出かけください」という言葉です。
「対策」?という言葉に「ん?」と反応する遠藤です。今回は紫外線は全てが悪いのか?ということを考えてみます。
布団や洗濯物を干すたびに、お天道様ってありがたいな、といつも感謝している私にとって、全面的に主張してくる「紫外線対策」といわれると、ちょっと悲しくなります
さて、あなたは「紫外線対策をしてお出かけください」という文字にどんなイメージをもちますか?
(中略)
私の想いを語ると、ほとんどのお母様は、「いやいや、紫外線が怖いから、絶対に日焼け止めは必要よ…」とおっしゃられます。
日焼け止めごときで、場の雰囲気が悪くなることもあります。
(中略)
日焼け止め賛成派の方は、この先をお読みになると、快く思わないかもしれません。
しかし、どんな日焼け止めが肌に安心なのかしら?と探されている方には、一つのご提案ができると思います。
(後略)
いかがですか?まるで遠藤さんというライターに話しかけられているようですよね。
しかも、この先を読んでみたくなりますよね!(気になる方はサイトへGO!)
このサイトのブログ記事では科学系の難しい内容を説明しているのですが、遠藤さんがとにかく個性的で面白いのです。笑っているうちに読み終える、これこそまさに「読みやすい文章」ですよね。
わたしはお笑いも大好きですし、面白いことも好きで面白い友達はいるのに、「自分は面白くないんだなあ…」ということを今実感しているところです。
もともと、根が真面目な部分があるのでどうしてもわたしの文章は真面目さが際立ってしまうようで(笑)。
もっと軽く、軽快に、軽妙に、面白く、笑っている間に読み終えるような記事がわたしの今の目標です。
言いまわしについてもうひとつご紹介しておきます。
バズ部のコンサルタント先生が「これは僕の個人的な感覚だから申し訳ないんだけど」と言いながら指導していたのは、女性が使いがちな言いまわし「…なのです。」でした。
「なのです」が多用されている記事は信用できない気がする
というのが先生の言い分でした。
わたしは「なのです」を多用はしていませんでしたが、つかうことはありました。
先生に言われてからブログ記事を読むときに気をつけてみると、たしかに「なのです」だらけの文章はなんとなくうさんくさいような…。
あなたはどう感じるでしょうか?
1-7. 読みやすい文章は「比喩や擬音・擬態語、倒置法をつかいすぎない」
ウェブコンテンツ内で読みやすい文章は、比喩や擬音・擬態語、倒置法を使いすぎていません。
間違えないでほしいのですが「つかいすぎていない」のであって、「つかわない」ではありません。もっと厳密にいうと「つかい方に気をつける」ということです。
比喩は「まるで○○のように」という「例え」のことです。比喩をつかった方がわかりやすくなることもたくさんあります。
最近わたしが読んだ記事で上手に比喩をつかっていると感じたのがコンサルタントの中田さんのブログ記事です。
こちらのサイトもライティング上達のためのヒントがたくさんありますのでおすすめです(ちなみに中田さんは男性なので理路整然としています!)。
(前略)
彼のわかりやすさの秘密は、文章を書き始める以前のところにあったんです。
まず、圧倒的な材料の準備、つまり取材力がベースだったんです!
時間を書けた現場での取材や、書籍の読み込みが無ければ、そもそも書けないものが多かったのです。もっと早く気付けよと思いましたが・・・。たぶん私が一流の文章力を持っていたところで、池上氏の「わかりやすい」レベルには到達できないでしょう! 一流の料理人であっても素材がダメだと限界があるのと同じです。
そして、それだけではありません。さらに取材で得た材料を活かしきる
読者・視聴者への深い配慮と構成力です。書籍なら書き方です。
料理で言うと、素材も大事ですが、やはり調理と盛り付け、配膳のタイミングも考え抜かれたものだということなんです。読めば読むほど痛感しました。
(後略)
いかがですか?
「文章を書くときの素材」を「一流の料理人の素材」として比喩表現でわかりやすく書かれていますね。こうした比喩は理解しやすさにつながっているので良いと思います。
比喩表現だけでなく、言葉の言いまわしも「話しかけてくる感じ」で読みやすいですよね!
ダメなのは「文そのものを長くしてしまう比喩」です。
(比喩表現の多すぎる文章)
そのとき僕が感じたことは、いくら先生だからって、まるで比叡山の修行僧並みに僕らのことを扱う必要はないんじゃないかっていうことです。だって、そんなことをいつもしていたら、これまでどうにか自分で守ってきた、壊れやすいガラス瓶の中の水風船みたいな僕らの心はガラスが砕け散ると同時に破裂してしまうことが遅かれ早かれ起きるはずだから。
まあ、こんなことをブログ記事で書く人はいないでしょうが(笑)、縦書きの紙媒体、とくに小説との対比として書いてみました。
比喩表現はどうしてもひとつの文を長くしてしまいます。小説には良い味を出すものですが、ウェブコンテンツではこのようなつかい方は避けた方が良いでしょう。
擬音語・擬態語なども同様です。必要な部分にはもちろんつかった方が理解しやすくなりますが、やたらと入れると長くなって読みにくい文章になってしまうので注意が必要となります。
倒置法ですが、これも小説では余韻が残って良いものですが「論文と考える」ブログ記事にはわかりにくくなってしまうおそれがあるため、向いていないと思います。
2. 読みやすい文章を書くためのレッスン方法
ここからは、読みやすい文章を書くためのレッスン方法をご紹介しましょう。
ピアノもゴルフも、将棋も剣道も、英会話も生け花も、練習して上達するものです。
文章も同じように、練習することで上達します。
なぜか読みにくい文章だというのは自分では気づかなかったりします。
わたし自身、きちんとしたウェブコンテンツライティングを指導されるまでは自分の書いた文章が「ウェブコンテンツとしては」読みにくいのだということには気づきませんでした。
一生懸命時間をかけて書いたものを否定されたり注意されたりするのは厳しいことではありますが、本当にウェブ上で読者に読んでもらいたい、キーワード検索で上位表示されたいなら必要なことだとわたしは思います。
女性であれば、夫や娘、息子など遠慮なくズバズバ指摘してくれる人に読んでもらってわかりにくいところを指摘してもらうのも良いでしょう。
本当に仲の良い友達に読んでもらって「悪いと思わないで本当のことを言って」とお願いするのも良いかもしれません。
でも、そうだとしたら、それはチャンスですよね!
他の人は練習していないのですから、スポーツでいえば基礎練習をせずにいきなり試合本番をくりかえしているようなものです(ごめんなさい文が長くなる比喩でした!)。
真面目にコツコツ練習して、文章を書き終えたら先ほどの7つのチェックポイントを意識しながら読み直して手直しすれば…
キーワード検索上位表示記事が書けるということです!
ライバルが試合ばかりしているうちに、基礎練習や練習試合でどんどん実力をつけましょう!
2-1. 写経のように「読みやすい文章」を書き写す
「写経」とは文字通り、仏教の経典である「お経」を書き写す行為のことですが、ウェブコンテンツとして読みやすい文章を書き写すことが文章上達への練習になります。
わたしの場合、長く読んできたものが小説だったので自己流で書いてしまうと先ほどのチェックポイントでは
・タイトルと中身が一致している(一文目が小見出し)
・文章のリズムが良い(ウェブコンテンツとして)
・比喩や倒置法をつかいすぎない
このあたりがひっかかる部分でした。
また、最初にお話したように女性の特徴である
「共感を求める」「体験談を語る」ことは得意なのですが、
結論から語ってその理由を述べ、解説していくということは苦手な傾向
も強くありました。
そこでわたしがしたのは、20代前半で営業職に就いたときに読んで大好きになった中谷章宏さんの本を書き写すことです。
中谷さんの文章は1文がとても短く簡潔です。そして、読者に語りかける感じで書かれているからです。
ウェブコンテンツ内で読みやすい文章を書きたいなら、中谷さんの本を書き写すことをおすすめします。
中谷さんはビックリするほどたくさんの本を出版しているので、あなたに役立つ本が必ずあります。
サービス業や営業職のヒントになる本もたくさんありますが、時間の使い方やお金のことのように、誰もが欲しい情報の書かれた本もあります。
興味のある内容の文章なら書き写していても苦痛に感じないので、自分が面白いと感じる本を選ぶと良いと思います。
写経のように文章を書き写すことで、リズムの良い文章が書けるようになります。
ひとつの文が長すぎる場合、もちろん後から句点を打って直すこともできますがこの練習をすることで最初から短い文を書くようになっていくので時間の節約になります。
この人みたいに書きたいなあ、という文章を書き写す練習、ぜひやってみてください。
(ビジネス本やエッセイは良いですが、小説はダメですよ!)
2-2. 中学生レベルの英文和訳をする
中学生レベルの英文を和訳するのも、写経同様に簡潔な文章を書く練習になります。
自分のレベルでお話してしまうと普通の人はドン引きかもしれないのですが、でもたぶんわたしはいろいろな意味で世の中の女性のど真ん中にいる平均値の女性だと思っているので思いきって言いますね。
英語を学校でしか学んでこなかった30歳を過ぎた女性には、中学生レベルの英語がちょうど良い勉強になります!!
英語は、聞き流している場合じゃありませんよ。
英文を和訳すれば、英語の勉強と同時にウェブコンテンツライティングの練習になるのですから!!
ここでひとつ、とてもリズムが良く読みやすい文章をご紹介します。
エリー・グレースさんのブログ記事です。
「発音の難しい英語とは/ 世界中の英語初心者が間違える7つの発音〜基礎知識その4」より抜粋
(前略)
” L “と” R “に関しては、昔、高校時代の留学先で私のアメリカ人の妹のLisa に本当によく練習させられました。
そこで実は、私が発見したことがあります!!
本当にLisa の舌は動くなぁと感心して見ているうちに、ハッとあることに気がつきました。
「ちょっとちょっと、Lisa、舌を見せて〜。」
” Can I see your tongue?”
アレレ・・・??
私もベロ〜と出して見たところ、、、違いがはっきりと!!
実は、実は、、、
アメリカ人と私たち日本人の舌の形が全く違うのですよ!!
アメリカ人はよく舌を動かすDNA からか、舌が細く長いのです。だから、とてもよく動きます。いや、動きやすくなっているのです。
ところがところが、、、私の舌は彼女のに比べて丸くて太い感じです。だから、Lisaと同じようには動かしづらい、と気がつきました。
「ルルルルル・・」と舌を振動させることが彼女にはいとも簡単にできるのに、私には出来ない。
な〜〜んだ。
元からして違うんじゃん!
と、ある意味開き直ってしまいましたー!
(後略)
いかがですか?
語り口がフレンドリーではありますが基本は「ですます調」ですね。
読みやすさのポイントはリズムです。
説明しているのに、ひとつの文が短く読点(、)が少ないことがわかりますか?
エリーさんはおそらくこの文章を「後でなおしまくって文を短くした」のではないと思います。
英語を話す彼女にとっては、こうしたわかりやすく読みやすい、リズムの良い文章が自然と書けるのだと思います。
英語を話せないわたしたちは(勝手に一緒にするなって怒られそうですね・笑)、せっかくだから英語の勉強もしていきませんか?
ウェブコンテンツライティングの練習になりながら、英語の勉強にもなるのですからネットで中学生の英語問題をみつけて和訳してみましょう!
ものすごく単語を忘れていて衝撃をうけますけれども(わたしはそうなのですがあなたはどうでしょうか)、英単語の勉強も同時にできるなんて一石二鳥。
きっと、「英語できるようになりたいなあ」と思いながらなにもしていない人ってたくさんいるのではないでしょうか(わたしももうちょっと時間をつくりたいです)?
英会話に向けての一歩前進でライティングもうまくなるのですから、楽しいですよ!
2-3. 一度書いたものは時間をおいてから読んで書きなおす
自分が書いた文章は、時間をおいてから読んで書きなおすのも練習のひとつになります。
自分が書いた過去のウェブコンテンツを他人の目で「7つのチェックポイント」を意識しながら読んでみてください。
書き終えたときやアップしたときは何度もくりかえし読んでいるために気づかなかったことが必ずあるはずです。
「なんかここ、読みにくい」
「ここって箇条書きの方が良かった?」
「こことここって重複してるから、こっちにまとめちゃおう」
自分の書いたものをより良くすることが練習になります。
3. 読みやすい文章にすることはいつでもできます
ウェブコンテンツとして書かれた文章は、印刷してしまう紙媒体と違いいつでも修正することができるのが魅力ですね。
何年前に書いた文章でも「もっと読みやすくする」ことができるのです。
しかも、自分の文章がさらに読みやすくなるだけではなくて修正すること自体が「読みやすい文章」を楽に書けるようになる練習になります。
最初に「ウェブコンテンツは論文のようなものなので、男性の方が得意」と書きました。
最後に女性のあなたに嬉しいことをお伝えしましょう。
・男性は自分に自信があるのか素直さが足りなくて、自分の書いた文章は本当に読みやすいかどうかなどと見直したりはしない人がほとんどです。
・男性が文章を書くために、写経や英文和訳などをまじめにコツコツ練習するという人はほぼいないといえるでしょう。
・男性は読みやすさよりも難しい内容を書いて満足している人が多い傾向にあります。
こうしたことから、男性ははじめに持っているスペックは高くてもできあがった文章は自己満足であることが多く、そのくせ手直しもしませんので…
地道に練習して、自分の書いた文章を3回くらい読み返しながら手直しすれば
女性の書いたものの方がずうっと読みやすくて、読者のハートをつかむことができるウェブコンテンツになるはず!!
「あ~ら、男性のみなさま、ごめんあっさあせ!」って感じですよね。
女性には素直な心がスペックとして備わっているので、男性と違いなにをしても伸びしろがたくさんあるのです。
ライティングも必ず、練習で上達しますから楽しみながらいっしょに書いていけたらいいですね。
さいごまで読んでいただきありがとうございました!!
また別の記事でおめにかかりましょう。