こんにちは!ライターでキャリアコンサルタントの金子めぐみです。
今回はライティングについてのお話です。
「書くこと」について掘り下げてみたのですが、今はまさに誰もが「書く」ことで自分を表現している時代なのだなあと実感しました。
わたしは本業の収入が激減したために副業でライターをはじめたのですが、ライティングに助けられたのはそれ以前にもあったことなどを思い出しました。
あなたは「書くこと」が好きですか?
お手紙をもらう、メールをもらうことって嬉しいですよね。
息子が小さい頃、わたしが出かけるときにテーブルの上に置手紙をすることがよくあったのですが、たまにその隙間に「おいしかったよ」とか「は~い!」とか、ちょっとしたイラストが書かれていると可愛くてすごく嬉しかったです(今も捨てられずにいます・笑)。
もらうことが嬉しいのだから、わたしたちはもっと誰かに対して「書くこと」をすべきかもしれませんね。
「書くこと」が得意な人も苦手に感じている人も、この記事を読み終えて「書きたくなった!」と思ってもらえたら嬉しいです。
ライティングのテクニックではありませんが、わたしが「バズ部」で先生に教えてもらったことも一部ご紹介していきますね。
それでは、ライティングの世界へまいりましょう!
1. ライティングとは
1-1. ライティングとは広く一般に「書く」こと
ライティング(writing )とは、日本語でいう「作文」のことです。
つまり、「書く」という行為と、その書かれた「文書」を「ライティング」といいます。
最近では「ライティング」というと主に「『ウェブコンテンツ』を書くこと」という意味になりつつありますね(ウェブコンテンツについては2章で説明します)。
しかし広く一般的にいう「ライティング」とはコンピューターか雑誌か新聞かといった媒体を問わず、また小説かエッセイか取材記事かを問わず、「文字で書くこと」もしくは「書かれたもの」を指します。
1-2. コミュニケーション能力=ライティング能力の時代
近年、人と人とが自分の意思や感情を伝達するコミュニケーション能力は、ライティング能力によるところが大きくなっています。
2000年前後までは、ライティング能力は特別な人だけに必要なもので、一般の人にとっては対面でのコミュニケーション能力の方が圧倒的に必要不可欠なものでした。
しかしパーソナルコンピューターの普及により、仕事上でメールのやり取りが必須となり、徐々にライティングの能力が一般の人にも必要になってきます。
PCでのメールが一般の人々に一気に普及したのは、1994年~1995年、windows95の普及に伴うものでした。学校や企業にしかなかったPCを個人が所有するようになった時期です。
その後1997年には携帯電話にショートメール機能が付き、1998年には携帯でe-mailがつかえるようになり、1999年にはDoCoMoがiモード対応の携帯を発売します。
携帯電話でメールだけでなくwebページの閲覧ができるようになり、情報を文字で取得する時代が加速していったのですね。
しかしメールなど文字だけでのコミュニケーションでは、対面で「表情や身振り手振り」によって伝わる部分の情報がありません。
そのため文字だけでは誤解が生じやすく、すぐに「絵文字」が発達しました。
こうした絵文字を含めたライティング能力はそのままコミュニケーション能力となります。
女性の方が「誤解を避けるために絵文字を使う」といった細やかな配慮ができるため、抵抗なくすぐに絵文字を取り入れました。
どちらかというとコミュニケーション能力は男性より女性の方が高いといえそうですね。
そして2011年6月には無料通話アプリの「LINE」がスタートします。実際には通話よりも文字によるやり取りの方が便利に使われ、2013年にはダウンロード数1億を超えました。
もはや実際の会話よりも多くのやりとりが、文字によって行われている時代となっているようです。
1-3. ライティングは自分を表現する手段
ライティングは今も昔も「自分を表現する手段」といえるでしょう。
平安時代の貴族は、歌や俳句などの文のやり取りで恋愛をしていました。
直接顔を合わせない人だからこそ、ライティングによる思いの伝え方で人柄も伝わったことでしょう。
そして現代もまた、ライティングは「自分を表現する手段」として重要な役割を果たすようになっています。
人々が「直接顔を合わせないとできない」という仕事はどんどん減少しています。
わたし自身、ネット上でのクラウドソーシングは相手の顔をまったく知らないまま、文字のやり取りだけでお仕事をしています。
そうしたお仕事では、「メールのやりとり」「短いメッセージのやりとり」でいかに上手に自分を伝えられるかによって「信用されるかどうか」が決まることを深く実感しています。
さらに直接顔を合わせて仕事をするとしても、それ以前にその人の判断材料のひとつとしてSNSなどの情報が活用されるようになっています。
つまり「この人は信用できるのか」という判断をするための材料が、以前は「直接会って、相手を知るまでつきあう」もしくは「信用のおける人からの紹介」という三次元のリアルな世界の情報のみだったのが、今はネット上の文字や写真といった情報も含まれるようになったということです。
「やりたいことを全部やる人生」の著者、長谷川朋美さんは2か月に一度は海外旅行に行くそうです。
まだ会ったことのない、その土地に住む日本人と友達になるかどうかを決める基準として、「その人のブログを読むなどすればだいたいの人柄はわかる」といいます。
信用できそうな人なら思い切って会いに行くのだそう。
ライティングで自分の信用度を高めることができる時代になっているのですね。
2. ウェブコンテンツのライティング
2-1. ウェブコンテンツとは
コンテンツ(contents)とは「内容」「中身」という意味です。
ウェブコンテンツとは「ウェブの中身」つまりweb上にある情報のこと。
文字だけでなく、音楽(音)や写真、イラストなどの画像、動画なども含みます。
また、それらを複合したひとかたまりの情報を「コンテンツ」と呼ぶこともあります。
商品情報や地域の情報、芸能情報やグルメ情報などのあらゆる情報、ブログ、ツイッターなど個人が中心となって発信する情報…。
あなたがネット上で目にするすべての情報は「ウェブコンテンツ」といえるでしょう。
2-2. 紙媒体の記事ライティングとの違い
紙媒体の記事ライティングとウェブコンテンツのライティングの違いは様々なところにあります。
【責任の重さ】
紙媒体の記事の場合は記事の内容に誤りがあれば最悪印刷、出版したものすべてを回収する必要があります。広告主に対しての保証などを含めると、失敗に対してかかる費用は膨大です。
ウェブコンテンツの場合は書き直しが可能なことが多いです。最悪の場合でもサイトを閉鎖すればよいので費用がかかりません。
【集客の方法】
紙媒体の記事の場合、印刷されたものを「購入する」ことで読者が集まります。書かれたものを読んでいる時点ですでに「お客様」ですね。さらに広告主という「お客様」もいます。
ウェブコンテンツの場合は「読んでもらう」ことから入ってもらい、何かしらのアクション(購入など)を起こしてもらうため、読んでいるときはまだ「見込み客」となります。
【情報量】
紙媒体の記事では紙面のレイアウトが決まっていて、ライティングの文字数にも上限があります。上限があるだけでなく、文字数が決まっていてその中で伝えたいことをまとめる技術もライターにとって必須となります。
ウェブコンテンツの場合は下に伸びていけるので、ライティングの文字数の上限はないといえます。
【読まれ方】
紙媒体の記事の場合は読者が読みたくて購入することが多いです。それだけに期待値も再読性も高くなりますので、プロが時間をかけて推敲を繰り返した文章が必要です。
ウェブコンテンツの場合は読者が検索でたどり着くことが多くなります。キーワード検索した読者が何を知りたいのかを把握して的確に書かないと読んでもらえない記事になってしまいます。
2-3. プロ意識のないライターが生まれる理由
医療に関するでたらめな記事がたくさんあり閉鎖されたDeNAの健康関連サイト「WELQ(ウェルク)」が話題になりました。
あのような記事を書くプロ意識のないライターが生まれるのは、先ほどお話したように紙媒体の記事ライティングと違い「責任の重さ」がないからでしょう。
それは、わたしもライターとしてクラウドソーシングのサイトを利用しているので実感しています。
そこには「責任の重さ」もないのですが、責任を感じるほどの報酬も支払われていないといえるかもしれません。
わたしは出版社がつくった女性向けサイトの記事も依頼されて書いていますが、こちらの報酬は文字単価に換算するとクラウドソーシングの10倍~20倍くらいになります。
ひとつの記事を書くために10冊前後の本を読みこみ、自分の中で消化してから書き始めます。書く前にキーワード検索でどのような記事が上位にあるかは見ておきますが、現存するサイトの内容を参考や参照にはしません。
しかも、個人的にまったく興味のない記事は書かせてもらえません。
そして編集者がOKを出した記事だけが掲載されるという流れになっています。
わたしも生活のために書いていますから、クラウドソーシングのように推敲すら必要のない記事をたくさん書くという働き方をする気持ちも理解できます。
しかしこれからの流れできっと「どうでもいい記事」を安い金額で依頼する人は減っていくはずです。そうなるとネット上のクラウドソーシングも紙媒体時代のように、良いライターがプロとして残っていくのかなと考えています。
3. バズ部が教えてくれたライティング
「バズ部」というのは(株)ルーシーという会社が運営しているマーケティングメディアです。
コンテンツマーケティングといって、グーグルでキーワード検索した人が読みに来る記事(コンテンツ)を増やすことでサイトのページビューを増やして顧客を獲得する方法をバズ部ではすべて公開しています。
3-1. すべてのことは良い方向へ成長していく
「安心してください。すべてのことは良い方向へ成長していくので」
これは、グーグルの検索で上位にあがる記事は「まともな記事」だけになっていくというお話の中の一部です。
わたしの息子とあまり年齢が違わないのでは?というくらい若い、大学生のように見えるコンサルタントの先生がさわやかにそう言い切ったとき、わたしはとてもほっとしたことをよく覚えています。
これはわたしが初めて、新橋にあるルーシーさんへ行き、出版社のお仕事に必要なコンサルティング(わたしの場合はライティングのみ)を受けたときのことです。
わたしの参加が決まったのはこの日の直前で「ノートパソコンかタブレットを持ってきてください」と言われたのですが、どちらも持っていなかったので「持っていないので、今回はすみません。次回からは持って行きます」と伝えて筆記用具だけ持って行きました。
「記事の書き方はコンサルタントがいますので、指導されたとおりに書いていただきます」
というお仕事でした。
年齢の割には素直なところが長所と自分では思っているわたしは「それならきっとできる!」と思い「やりたいです」と出版社の担当者さんに返事したのです。
初めから「ノートパソコンかタブレット」と当たり前に言われたので、わたしは「やっぱり紙媒体時代のわたしには場違いかも」と少々へこんでいました。
パソコンのこともネット上のこともまったくわからないので、どんなに難しいことを言われるのだろうと身構えてもいました。
ところが、バズ部のコンサルタント先生の教えてくれることは「ネットの世界もやはり良い方向へ成長していく」という内容だったのです。
「SEO対策の業者に高額な費用を支払ってもどうにもできなくなっています。ユーザーの求めるものを正しく提供する人が検索の上位に表示されていきます」
つまり、ネットの世界も「まじめにやっている人が損をするような世界にはならない」ということでした。
結局大切なのは、「まじめに調べて、まじめに書く」こと。
「なあんだ!わたし、それなら得意!!」帰るときにはスキップしたいくらい明るい気持ちになっていました(ヤマダ電機で一番安いノートパソコンを買って帰りました・笑)。
3-2. そのことに関して日本一の記事を書こう
「そのことに関しては日本一といえる記事を書いていきましょう」
何度目かのコンサルティングのときに、いつも通りジーンズにパーカーという大学生のような服装の先生がにっこり笑ってさわやかに言ったこの言葉は、わたしの胸の奥に深く刺さりました。
今でもお仕事で記事を書くときは「このことに関して日本一の記事になっているかな」と意識しています。
隔週でおこなわれるコンサルティングへの出席は自由でした。
すべてのライターが書いた記事を先生が目を通して添削していき、出版社の担当者様が先生の指導音声を録音してチャットワークにアップするので欠席しても大丈夫でした。
はじめの頃はコンサルティングを受けに来るライターさんが3人~5人くらいはいたと思うのですが、なぜか徐々に減っていきました。
記事を書く前に提出する「コンテンツ制作シート」を見て先生が合格を出さないと書き始められず、記事の方も先生が合格を出さないと納品できません。
ときにはバッサリと記事の半分以上を捨てて書き直さなくてはならないこともありました。
きっと、東京のライターさんたちは他にもっと「書けば確実にお金になる」仕事があったのだろうと思います。
ちょうどその頃は、わたしが利用しているクラウドソーシングのサイト「ランサーズ」でも変化が起こっている時期でした。「まともな文章を書ける人」を探すクライアント様が急激に増えていたのです。
それまでは「タダみたいな金額で書いて納品」を繰り返さないとまとまったお金にはならなかったのに、「ちゃんと書ける」ことが証明できればそこそこのお金がいただけるようになったということです。
わたしもこの時期、集中してランサーズで獲得したお仕事をこなしていたほうが稼げたと思います。
それでも都内まで2時間かけて通いたかった理由は、こうした言葉の力が欲しかったからです。
わたしは高校では最下位を争う頭の悪さでしたが、まわりのみんながとても頭が良かったのでいじめられることもなく「そういう人」として可愛がってもらえました。
女子高だったのですが、入学時からわたしは同級生に対して「みんなお姉さんだなあ」と感じていました。
当時は授業もわからないので面白くなくて、太ももの上に本をいつも開いていました。おじいちゃんの先生の時には気づかれないので、堂々と机の上で本を開いて小説を読んでいました。
友達は先生がわたしの読書に気づきそうになると教えてくれたり、あとでテストに出そうなところを教えてくれたりしました。
頭の良い人っていつでも自分のやりたいことがたくさんあって、人をいじめてるヒマなんてないのです。
頭の良い人って面白いし、優しい。ひがんだり妬んだりしないから、話をそのままストレートに受け止めてもらえる。だからわたしも「素」でいられてらくちん。
高校でそんな経験をしてから、わたしは大人になってもそういう場所が大好きです。
学歴とか学力いう意味ではなくて、マインドなのかなあ…。とにかく自分より頭のいい人たちといるのが好きです。
ちなみにこのバズ部のコンサルティングは、先生のほか出版社の方2~4名と女性のウェブデザイナーさんが出席していました。担当者の女性もデザイナーの女性もわたしより一回り以上若いのですが、やっぱり「お姉さん」に感じました。
いつも優しくて、わからないことはなんでも教えてくれて…。こんなおばちゃんに「お姉さん」と思われていたなんて知ったらぞっとされるかもしれませんが、わたしから見て「お姉さん」と感じる人と一緒にいるのはやはり居心地が良かったです。
ちなみに今はネット上の「ブランドメディア構築クラブ」という場所(?)で、頭の良い人たちの中でのびのびさせてもらっています。とても幸せです。
どんなところかあとでご紹介しますね。
3-3. 記事を読んだ人が少しでも良くなること
「記事を読んだ人が読む前より少しでも良くなることを書いていきたいですよね」
夏だったので、短パンにTシャツというこれまた大学生みたいな服装の先生(当時27歳だとわかりました)がこう言ったことも忘れられません。
先生はよく、わたしの書いたノウハウ系記事の見出しの順番について注意しました。
「読者が具体的に行動できること」を先にしましょう、というのです。
わたしとしては「なぜそれをするのか」の理由や解説をしないと、読者が「行動しない」のではないかと考えていました。
すると先生は、ウェブコンテンツの読者がいかに文字をしっかり読み込まないですぐに立ち去るかについて話してくれました。
「こういうやり方があるよ」とすぐできることを見せてあげて、それから「こういう理由なんですよ」と説明する、という順番にした方が良いということが理解できました。
たしかに、何かについてくどくどと解説があったらスクロールして読むのが面倒になってしまうかもしれないな、とわたしも納得しました。
こうした「読者を惹きつけておくこと」「最後まで読んでもらうこと」の理由を「このサイトの価値を上げるため」などと言われていたら、わたしはがっかりしたかもしれません。
この先生は若いのに(若いから?若さは関係ない?)優秀ですし人を理解する力もあるので、もしかしたらわたしの性格を知っていて、わたしが頑張れる言葉を選んで言っていたのかなあ…なんて今になると思います。
はじめのライターさんが皆やめてしまい、その後も出版社ではライターを募集しました。しかしやはり徐々にやめてしまい、この時期ライターはわたしひとりが指導を受けていましたので。
先生はこのお仕事のコンサルティングの途中で独立して会社を興したのですが、そのまま出版社のコンサルティングはルーシーさんからこの先生が引き継ぎました。
そうして、わたしはこの先生に2年間とすこし指導してもらいました。
そうそう、この先生、今はドバイで会社を興してらっしゃるのです!
「ドバイに移住する」なんて、いったいどこまで活躍するのかなあと、今は先生からたまに来るメルマガを楽しみにしています。
3-4. 書け!とにかく書け!
こちらはこの章のはじめに紹介した「バズ部」の記事の中でわたしがいちばん好きな記事の内容です。
「『バズ部』の記事も時間のある時に目を通しておいてください」と言われていましたが、わたしはライティングだけの指導を受けていたので、他の部分のことはちんぷんかんぷんでした。
そんな中で「誰でも最短かつ確実に売れるコピーライターになるための10の方法」というタイトルは魅力的ですぐに読んでみましたが、内容は衝撃的でした!
この記事を読んですぐに、先生の指導を書き留めていたノートの表紙にマジックでこれを書きました。
- 書け
- もっと書け
- もっともっと書け
- さらに、もっと書け
- 書きたくない時も書け
- 書きたい時も書け
- 何か言いたい時は書け
- 何も言いたくなくても書け
- 毎日書け
- 書き続けろ
バズ部「誰でも最短かつ確実に売れるコピーライターになるための10の方法」より
これを目にすると、「最短の方法なんてない、とにかく書こう!!」という気持ちになります(単純すぎ!)。
4. わたしにとってのライティング
4-1. ライティングは昔からの夢
「書くこと」を仕事にできたら、というのは昔からの夢でした。
(考えていたのと方向は違いますが、すこしは叶っているのですね!)
わたしは子どものころから本を読むことが大好きです。
今はいろいろな本を読みますが、小さなころの絵本からはじまりその後子ども向けの物語、小説というようにずっとフィクションを読んできました。
本を読んでいる間はその世界にいられるという、そのことがすごいといつも思っていました。
いつか小説のように自分の妄想で物語を書けたら素敵だなあ、と思っていました。
けれど、作文ですらとくに注目してもらえないのに自分に何かが書けるとは思っていませんでしたので、大人になるまでは読むばかりでした。
バルーナッツの自営業をはじめて営業活動をしていた頃、まだお仕事があまり忙しくなかったので空いた時間をつかって小説を書いたことがあります。
たまたま本屋さんで「『ハーレクインロマンス』の日本版をつくるので公募する」というチラシをもらったのです。
とにかく「ハーレクインロマンス」を読んでみなくちゃ、と読んだところ「大人の恋愛小説で途中は少々セクシー場面あり」という感じでした。
お花屋さんを経営する女性を主人公にして書き始めたら妄想好きのわたしなので自分のことのように「うわあ、どうしよう、わたしモテモテ!どっちとつきあう?」みたいに楽しくて仕方ありませんでした。
比較的短い小説でも応募できたので、応募したところ「第一回日本ハーレクインロマンス大賞」の佳作になり、携帯で読める小説として発表されました(じーまーんー)!
数万円ですが報酬もいただき、すっごく嬉しかったのですが同じ頃、急にバルーナッツにお仕事をいただけるようになって書く時間を取れなくなってしまいました。
今もライティングやキャリアコンサルティングと並行して経営しているバルーナッツ。自営業の始め方はこちら(リンク)
4-2. ライティングは思いを伝える手段
わたしにとってライティングは、自分の思いを伝える手段です。
女性には同じ経験のある人もいると思いますが、わたしは小学生のとき、お手紙の交換で仲良くなった友達がいました。
毎日教室で会っているのに(休み時間にはトイレまで一緒に行くのに!)、手紙や交換日記をしていました。
お互いに、いったい何をそんなに伝えたかったのでしょうね(笑)。
大人になって営業職に就いたとき、この「お手紙」がとても役立ちました。
ライターの募集のような印象を持たせて広告営業の募集だったという、リクルートの「じゃらん」という旅行情報誌の仕事をしたときのことです。
たしかに記事は書かせてもらえるのですが、その枠は自分で売らなくてはならないのです。
「なるほど、だから平均月収手取り35万円なのか…」と思いましたが、当時は夫の外車のローン返済を急ぎたかったので歩合給に魅力を感じて「やってみよう!」と決断しました。
採用は大卒以上の学歴が条件でしたが、大学を出ていないわたしは迷わず応募しました。
ちょうどその頃、習い事で知り合った友達がとても条件の良い外資系企業にお勤めしていたのですが
「大卒以上の募集だったけど、応募したら受かったの。学歴ってあんまり関係ないみたい」
と言っていたからです。
履歴書に付箋を貼って「わたしは大学へ行っていませんが、友達はみんな優秀な大学へ行きました」と書いて応募したところ、わたしも受かったのです。
わたしはたまたま友人に「学歴はあんまり関係ないよ」って聞いていたから良かったのですね。
あなたも、もし学歴や他の何かの条件が募集の基準にあてはまらなくても「その仕事をどうしてもしたい!」ときはダメ元で応募したほうがいいですよ!
わたしは栃木県の塩原温泉という温泉街の担当になりましたが、塩原温泉ではじゃらん初めての担当者でした。
つまり、お客様ゼロ地帯の担当になってしまったのです。すでに決まっている担当者を訪ねればいい他の地域とは違いました。
家の中で本を読むのがいちばん好き、というわたしが営業に向いているはずがありません。
「誰を訪ねればいいかわからないところへ行って、広告を売ってくるなんて無理!」と心で叫びながらも、根が真面目なので毎日塩原温泉に通いました。
しかし営業活動とはほど遠く、気持ちを奮い立たせて立派な門構えの旅館さんに入っても、受付に見本誌と名刺を置いてくるだけという感じでした。
1週間くらいそんなことをしていて「このままじゃ売れない(=歩合給なし)!」と思い、ファミレスに入ってA4の紙に「お手紙のもと」を作りました。
・簡単な自己紹介文(この地域の担当になりましたという)
・初めての営業なのに初めての地域なので何をどうしたらいいのかまるでわかりません
・じゃらんの見本誌を置いていきますのでご覧ください
・○○温泉ではこんなプランをつくった記事で月に○○組のご予約が取れました
・ご興味があるようでしたらご連絡ください(と連絡先)
その頃好きだったムーミンのイラストを描き、手書きでお手紙を書けるスペースもつくって、コンビニでコピーを取りました。
翌週はすべてその「お手紙」をつけて見本誌を配ったところ、数件のお宿さんからお問い合わせがありアポイントをとることができました。
4-3. ライティングは生活の支え
わたしにとってライティングは、今は生活の支えです。
在宅の仕事で、ライティングが収入になるということは、知人に教えてもらった「ランサーズ」というクラウドソーシングのサイトで知りました。
最初の頃はあまり稼げませんでしたが、それでも「副業で収入がある」と思えることで気持ち的に楽になりました。
ほんとうに、ありがたかったです。
ライティングで稼げる「ランサーズ」についての記事はこちら(リンク)
その後たまたま出版社の女性向けサイトのお仕事もいただけるようになり、さらに助かりました。また、こちらのお仕事は賢い人に教えてもらうので、楽しくもありました。
4-4. ライティングはまだ見ぬ誰かと出会えるための
今のわたしにとってのライティングは、まだ見ぬ誰かと出会えるための手段だと感じています。
この記事を読んでくださる方はわたしとはまだ顔を合わせてはいませんが、もう出会っているとわたしは思っています。
今のわたしはまだ、このサイトで何をするのか、わたしに何ができるのかわかりません。
けれど、この記事を読んでくださったあなたのお役に立ちたいです(いい人ぶるつもりはないですが本気です)。
バズ部の先生が言ったように「わたしの記事を読んだ人が読む前よりすこしでも良くなっていてほしい」と思いながら書いています。
わたしが今インターネットでつながっているのは「ブランドメディア構築クラブ」です。
ワードプレスの使い方から記事の書き方まで動画で教えてくれます。
フェイスブック上では会員さんたちがアップした記事にコメントしてくれるので、とても心強いです。また、主催者であるブランドクリエイターの中江翔吾さんが記事の添削指導までしてくれます!
わたしはフェイスブックしたことなかったので、このためにはじめました。
ここにいる方は皆様個性があって優秀なので、わたしにとっては「らくちん」で「居心地の良い」場所です。
皆様との出会いを中江さんがつくってくれたように、自分も誰かをつなげることができたらいいなあ、とぼんやりですが考えています。
中江さんも若いのに(若いから?若さは関係ない?)、感心しちゃうくらい素晴らしい人です。
中江さんのサイトはこちらです(リンク)
5. あらゆる人がライティング能力を身につける必要があります
ここまでライティングについて考えてきて、「わたしはほんとうに運良くライティングを仕事にすることができたのだなあ」と改めて感じました。
そして、もしライティングを営業に役立てたいとかライティングを仕事にしたいという人がいるなら、何か役に立てるかもしれないとも気づきました。
本当に自分がやりたい仕事に就くことができる女性を増やしたいですし、
その方がライティングを仕事にしたいならわたしにはその道を教えることはできると思います。
意識していてもしていなくても、ライティングでウェブ上に何かしらのコンテンツを作り続けているのが現代のわたしたちですよね。
日々文字で綴っていることが、その人の人柄を表して信用度を高めたりしているのなら、あらゆる人、すべての人にライティング能力が必要な時代といえるようです。
ライティングの能力を向上させたい人の役に立つような記事をどんどん書いていこうと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。
あなたのお役に立てるよう精進しますね。
また別の記事でおめにかかりましょう。