こんにちは!!キャリアコンサルタントの金子めぐみです。
今回は、商工会についてお話していきます。
普通にお勤めしていると、商工会ってまったくどんなことをしているのかわからないですよね。
わたし自身、自分はサラリーマン家庭に育ったために商工会は何をしているのかまったくわからない団体でした。
そのために自営業を始めてからもしばらくはまったくかかわらずにお仕事していたのです。
あるとき、たまたま営業先で会長さんにお声かけいただいて会員になったのですが、わたしにとっては様々なメリットがありました。
これから自営業を始めようという女性にとっては「自分とは関係ない」と思われるかもしれません(わたしもそうでした!)が、身近に商売のことで頼れる人がいない女性にはかなり頼れる存在だとわたしは思います。
リスクなしで小さくスタートしたいあなたへの1分情報^^(リンク)
たとえば、あなたがハンドメイド作家さんだったとします。
急に大量受注があり、嬉しい悲鳴!!自分ひとりでは製作が間に合わない!!
…で、外注(内職してくれる方を探す)したりアルバイトで製作をしてくれる方を募集したりするとします。
もしも作業中、アルバイトや内職の方がミシンの針で指を大ケガしたらどうしますか?
またたとえば、あなたがセレブ宅への出張エステを始めたとします。
施術に必要なものが入った大きなバッグを肩にかけて玄関ホールを入ったところ、そこに飾ってあった高額なオブジェや花瓶にバッグがひっかかって壊してしまったとしたら、どうしますか?
女性って、顕在意識(自分がわかっている意識)では具体的にこうした心配をしていない人もいるのですが(したほうがいいですが・笑)、
潜在意識(心の奥深くの意識)ではこうしたことを恐れているために「なんとなく怖い」と感じてはじめの一歩をふみ出せない人が多いのです。
具体的に何を心配しているのか、きちんと自分と話し合って、いざそうなったときにはどうすればいいのか、または今からできることはあるのか対策がわかれば心から安心してやりたいことにふみ出せるはずです。
自分と向き合うための記事はこちら^^
で、そのための対策って、商工会の窓口で質問すればすぐに解決することばかりで、
なあんだ、どうってことないじゃん!!
というくらいあっけないものなのです。
先ほどの「ミシンの針で指を大ケガしたら…」の場合は、自営業として開業していれば誰か人を雇うことになったときには「労災保険(労働者災害補償保険)」に加入できますので仕事中や通勤時の事故に対して保証されます(人を雇う時は労災保険は義務です)。
労災ときくと、雇用保険と同じように長く働く人のためのものという印象を持つ方もいるかもしれませんが(わたしはそんなことすら知らないのでどんな印象も持ちませんでしたが・笑)雇用保険に満たない時間しか働かない人に対しても、労災保険のみをかけることができる(というか、かけなくてはいけない)のです。
手続きもとても簡単で、初年度だけは仕事の種類や内容をいろいろと説明しないといけませんが、管轄の労働基準監督署に出向いて直接相談すれば30分以内ですみますよ。2年目からは、昨年度アルバイト料支払い金額を記入する用紙に記入していけば手続きは5分程度です。
保険料も、わたしが経営している風船業バルーナッツの場合で、いちばんアルバイトさんが多かったときでも数千円(年間)です。今は800円くらいです。
では、セレブ宅のオブジェや花瓶を壊しちゃった場合ですが、これも対物の損害保険に加入していれば保証されます。こちらは、売上金額と保証金額によって掛け金が違いますが、風船業ではホテル様や式場様のようになんだか高そうなものがある場所へ納品に行くので(笑)、わりかし高めに設定していても年に1万5千円ほどです。こちらは民間の保険会社なので自分で選びます。
こうしたことって、スタート時には「どうしたらいいのかわからない!」という人がほとんどではないでしょうか?
(わたしがお馬鹿さんの世間知らずだっただけでしょうか・笑)
そうした心配事も「どうしたらいいですか?」と尋ねれば教えてくれるのが商工会の窓口です。
対応はお役所的で愛想の悪い人も多いという印象ですので「親切度」は期待しないでね^^
開業する前でも相談にのってもらえますから、利用できるものはしたほうがお得だと思いますよ。
なんだか、こんなに推しちゃって、アフィリエイト報酬でも欲しいくらいですよ、商工会さん!!
それでは、商工会を活用できる人になる世界へまいりましょう!
もくじ
1. 商工会議所と商工会の違い
商工会議所、商工会は商工三団体の中のふたつです。
商工三団体とは「商工会」「商工会議所」「中小企業団体中央会」のことで、中小企業団体中央会は「協同組合」などの組合組織を支援するものです。
商工会議所と商工会、よく似た名前なので混同されやすいのですが、このふたつはまったく違う団体です。
どちらも「特定の個人や団体の利益や政党のための活動は行わない」という非営利目的の団体であることは同じですが、おおまかにいうと規模が違います。
1-1. 商工会議所とは
1878年(明治11年)に東京、大阪、神戸の3か所に商工会議所の前身である「商法会議所」が設立されました。
その後、全国の主要都市にも設立され、1922年(大正11年)に「日本商工会議所」が誕生します。
1954年(昭和29年)には商工会議所法が制定され、特別認可法人として改変されたのが現在の商工会議所となります。
商工会議所は商工会の上位組織ではなく、商工会の上位組織は商工会連合会です。
〈管轄官庁〉
経済産業省経済産業政策局
〈根拠となる法律〉
商工会議所法
〈活動地区〉
特別区を含む市の区域
〈会員規模〉
商工会よりも中堅・大企業の割合が高い
〈会費〉
わたしが住んでいる埼玉県の「さいたま商工会議所」の場合
入会金(個人事業主は個人会員になります)3000円
年会費(個人会員)6000円以上
会費や入会の流れなどはそれぞれの地域の商工会議所がわかりやすいHPをつくっていますので、あなたの住む地域の商工会議所サイトでご確認くださいね。
1-2. 商工会とは
商工会は1960年(昭和35年)に商工会法が制定されていますが、それ以前から各地で団体として発足していたようです。
第二次世界大戦後の日本経済の発展とともに、各地の商工会が合併して規模を大きくしたり、商工会を商工会議所にしたりといった改編が各地でありました。
たとえば、岐阜県の神岡商工会議所の前身は1951年(昭和26年)にできた商工会です。
日本の大企業が工事のために神岡に入り込んでくるに伴い、商工会へも地元の企業調査はもとより、労働事情、賃金水準物価指標等様々な問い合わせがくるようになって、これに対するためには、商工会の業務内容では不都合となり、事業範囲の幅広い商工会議所活動が求められる経済環境となった。
商工会は地域の事業者がお互いの事業や地域の発展のために、業種に関わりなく会員となり活動を行っている団体です。
現在、全国に1,667の商工会があります。
各都道府県には商工会連合会があり、地域の小規模企業や中小企業を支援しています。国が認定した経営指導員が常駐しており、経営全般のサポートを行っています。
〈管轄官庁〉
経済産業省中小企業庁
〈根拠となる法律〉
商工会法
〈活動地区〉
町村の区域
〈会員規模〉
小規模事業者が中心で個人事業者(フリーランス)でも加入できます。
〈会費〉
わたしが会員になっている羽生市商工会では、HPでは会費を載せていませんが
個人事業で従業員が5人以下の場合は月に600円、年間にすると7200円となっています。
(年に2回銀行口座から引き落とされています)
法人は規模によって金額が違うそうです。
あなたの住む地域の商工会のサイトを見て、会費が載っていなければ直接電話して問い合わせてみてくださいね。おそらく1か月千円以下だと思います。
それから、もし、知り合いがすでに商工会に入っているという場合は「紹介」してもらうと良いですよ。どこの商工会にも「ご紹介制度」があるはずです。
羽生市の場合は紹介した人もされた人も商工会の商品券2000円がもらえます。
2. 商工会の会員になるメリットとは
2-1. なんでも訊ける相談員が無料!
商工会には、経済産業大臣の定める資格を持つ「経営指導員」が常駐しており、経営・金融・税制・労働など経営全般にわたって、皆様に様々なサポートを行っています。
商工会事務所での相談や電話相談のほか、経営指導員が皆様の事業所を直接訪問する巡回相談も行っていますので、会社運営全般について、どんなことでも遠慮なくご相談ください。
商工会には、大学で経営を学んできたような、経営の知識のある人がいるのですね。
ただし、わたしの個人的な印象でいえば「お役所的対応」の人が多いです。
もちろん、人当たりや性格がいい感じの人もいましたが、当たりはずれがあるので不愉快な思いをしたこともあります。
でも、商工会は無料ですからね!
いい人だったら「ラッキー!」ですから、いろいろと相談にのってもらいましょう。
嫌な奴だったら「ありがとうございました。ここまでで結構です」と相談を切り上げて時間の無駄と気分の悪さを防ぎましょう。
今の時代は、インターネットで検索すればほとんどの悩みは解決すると思います。
けれど、機械はよけいなことまで調べてはくれませんよね。相手が人だと良い部分は、こちらが尋ねていない情報を相手から提供してくれるということです。
あなたの知らない補助金、助成金があったとして、他のことで相談に行ったとしても「この人はこの助成金がもらえる」となればそうしたことを教えてもらえますよ。
2-2. 不安な確定申告も安心!
自営業になると年に一度確定申告をしなくてはいけませんね。
今までは会社からお給料を振り込んでもらっていた人の中には、自分で申告するのがなんとなく不安という方もいることでしょう。
そんなときも、商工会はものすごくつかえます。
まず、起業して商工会に入ったら「税理士さんの無料相談を受けられますか?」と尋ねてみてください。
おそらく、1回限りですが税理士さんが事務所に来てくださると思います。
税理士さんなんて、儲かってしかたなくなってから節税のために依頼するものと思っているかもしれませんが、申告についての基本を丁寧に教えてくれて(これも人によって当たりはずれがあるかと思いますが)いろいろな地域の情報や他の職業についての情報を教えてくれたりもするのです。
帳簿はどんなものを書いておけばいいのか、領収書はどのくらいの期間保管しておけばいいのか、という基本を教えてもらえます。
個人で仕事をしていると、「これって経費にしていいのかな?」って思うものがけっこう出てくるのですが、そうしたことについての考え方も教えてくれますよ。
たとえば、毎日取っている新聞代。
これは、この新聞を「お客様が待ち時間に読む」というような美容室や歯医者さんのような職業なら経費になりますが、当時のわたしのように結婚式場やイベント会場に出向いて仕事をするだけという場合は経費にはならない、というようなことです。
不思議ではありませんか?だって、仕事に必要な情報を得るための書籍なら経費になるのです。新聞には日々の情報が満載で、仕事に活かすこともあると思いますよね。
でもまあ、税務署にはなにかしらの基準があるのでしょう。こんなふうに「経費について」なども気軽に尋ねることができます。
税理士さんって経営コンサルタントみたいなものですから、お金を支払ったらそうとうな金額になると思います。
それが、無料!
(すみません、無料大好きなので…)
わたしは、以前は今よりずっとパソコンが苦手だったので商工会に「電子申告」を依頼しました。
商工会の職員さんは申告に詳しいので「金子さん、これも控除できるよ」とわたしが得する情報なら教えてもらえます。
自分ひとりなら気づかなかったわけですからありがたいですよね。
今なら自分でできるのだろうなとは思うのですが、わたしが見落としている部分があるともったいないので、今も商工会に電子申告をお願いしています。
こうしたサービスも、もちろん無料です・笑!
2-3. 地元のお客様にPRができる
商工会に入会すると、地元のお客様にPRができます。
各商工会でその地域の「おすすめの商品カタログ」や「飲食店マップ」をつくっていますので、あなたが販売している商品を載せてもらえるかもしれませんし、飲食店ならそうした地図に載せてもらえます。
広告効果はあまり期待できないかもしれませんが、なんといっても無料ですから!
商工会では「商工まつり」などのイベントも開催します。
ブースを出店するにはお金がかかることもありますが、千円程度だと思います。
サービス業などで販売する商品がないとしても、自分のサービスを身近な人たちに知ってもらう機会になるので出店している方もいらっしゃいます。
わたしは残念ながら週末や祝日は自分の風船業が忙しいのでほとんど参加したことはないのですが、年末にはあまり結婚式のお仕事がないので、年末の「ゴーゴーセール」だけは楽しみに参加させていただいていました。
息子はとてもくじ運が良いので予定が合う時は会場に立ち寄ってもらって福引をしてもらうのですが、ホント欲しいものを当ててくれるのでそれも楽しみでした。
商工会主催のゴーゴーセールに関するわたしのブログはこちら(リンク)
2-3. 自分の商品やサービスをつかってもらえる
商工会の会員になると、商工会や市などで自分の商品やサービスをつかってもらうチャンスが増えます。
たとえば、市でおこなわれる式典などでステージ上に大きな生花が活けられていますよね。つかってもらっているのは商工会の会員さんになっているお花屋さんです。
他にも、何かの際の記念品や手土産としてなど、商工会の会員さんのお店の商品がつかわれます。
(残念ながらバルーンはまだそうした使い方をしていただいたことはありませんが…)
わたしはそうしたことを知らなかったので、開業後しばらくは自分が営業をしていました。
お仕事が週末に集中するため、どうにか平日の仕事をつくれないかと、「バルーン教室」を積極的に売り込んでいた時期がありました。
市の施設である「ワークヒルズ羽生」というところで「バルーン教室をさせてほしい」と依頼してサンプルのアレンジメントバルーンを飾ってもらったのです。
最低3人以上集まれば開催できると計算していたのですが、昔と違って完全に専業主婦という人は減っているため平日の日中に人を集めるのが難しく、結果としては失敗でした。
ところが、その後「キヤッセ羽生」という愛称を持つ羽生市三田ヶ谷農林公園の担当スタッフ様からお電話いただき、営業にうかがうことになりました。
キヤッセ羽生のスタッフ様はワークヒルズ羽生に飾ってもらったバルーンを見て連絡くださったのだそうです。
キヤッセ羽生の野菜直売所をもうすこし明るいイメージにしたいということで、風船の装飾のご相談をいただいたのですが、長期間装飾できるバルーンのご提案は残念ながら予算の都合で実現できませんでした。
ところが、その後キヤッセ羽生で子どもたちへバルーンを配ってくれることになり、今もバルーンを納品させていただいています。
そして、あるときご注文いただいた商品を納品したところたまたまそこにいた羽生市商工会の会長さんにご挨拶すると、「金子さんはどこでお店やってるの?羽生の人?」ということで自己紹介させていただき、「それなら商工会入った方がいいよ。そんなにお金かからないから。担当はSさんがいいね、きっと気が合うよ」というので入会させていただいたのです。
紹介してくださったSさんという女性はいろいろな面でほんとうに素晴らしい人で、明るくて面白くていい意味でおせっかいで、わたしの息子の人生も良い方向へ向けてくれました。
わたしは今でもずっと、彼女みたいになりたいと思っています。
商工会のマドンナSさんとの出来事はこちらの記事にあります(リンク)
ちょっと余談になりますが、商工会に入ったことで地元の青年会議所にもお声かけいただけて、その後はそのつながりで羽生市のキャラクター入り水風船をご注文いただいたり、お隣の加須市のイベントで風船を使っていただいたりと、地元のお仕事は広がっていきました。
自分の頭で考えた「バルーン教室」はぜんぜんうまくいかなかったのに(笑)、結果的にはその行動がその後のすべてにつながっている…ほんとうにおもしろいものだなあと思います。
あなたも、開業して営業が必要なお仕事だとしたら、あまり深く考えずに自分が「これはどうかな」と思ったことは(すごくお金がかかること以外)全部やってみたらいいと思います。
そのこと自体はうまくいかなくても、どんなふうにつながっていくかわかりませんから。
こちらの1分で読める情報もあなたにとってはきっかけのひとつ^^(リンク)
たくさん行動していると、ひとつがうまくいかなくてもあまり気にならないのでいろいろやったほうがいいと思います。
2-4. 各種共済制度がつかえる
商工会で紹介してもらった「小規模企業共済」にはずいぶんと助けられました。
小規模企業共済は、自営業者本人の退職金制度のようなものです。
自営業には定年がありませんからいつかはわかりませんが、いつかは引退するときが来ますよね。
そのときにお勤めしている人なら「退職金」としてまとまったお金を受け取れますが、自営業者にはそれがありません。
毎月最低1000円、上限8万円を積み立てることができます。
そして、この小規模企業共済に入れたお金は、青色申告では控除されるのです!
売り上げが絶好調で毎月8万円積み立てているときには100万円弱を控除できるのでかなりの節税になります。
わたしの場合は途中でヘリウムガスの流通が滞り、いきなり売り上げが激減したのですぐに減額して今のところは最低額になっています(泣)。
この、売り上げが激減する、というときにはいろいろな変化があり「手元にお金が足りない!」ということにもなってしまいます(ならない方がいいんですけどね)。
そんなとき、今まで積み立てていたお金から、とても低金利でお金を借りることができます。
わたしは50万円を半年で返済するというのを2回つかっていますが、自分のお金なのに「借りている」という意識があるためにものすごく全力でどうにかしなくちゃと思えます。
注意する点は、廃業しないと積み立てていたお金は受け取れないということです。
わたしはそのところよく理解していなくて、定期預金みたいな気持ちで「一部解約はできますか?」なんて尋ねてしまいました!
2-5. 大人の遠足を格安で楽しめる
商工会では会員の知識と会員同士の親交を深める目的で、様々なイベントを企画してくれています。
わたしは会員になった当初はお仕事が順調で日々忙しかったこともあり、なかなか都合が合わずに参加できずにいました。
ヘリウムガスの流通が滞りはじめて仕事が減りはじめた時、ネガティブなことに注目しているのも良くないなと思い、今までは参加できなかった商工会のイベントに参加しはじめました。
運動不足を解消するためのウォーキング大会は、近場の自然豊かなところで無理のないペースで歩き、温泉や美味しいものを楽しめる会でした。
法人会員が対象なのだと思うのですが「県外視察会」というのは、個人では見ることのできない工場見学などが盛り込まれていますが、バスに乗るとビールが配られたりするという「大人の遠足」でとても楽しいものです。
商工会法人会の「県外視察」ではこんなふうに楽しみました(リンク)
この遠足では女性の参加者が多くて、バスでお隣に座った女性経営者様とはその後お友達のようにおつきあいさせていただいたり、他の女性の方たちとも楽しくお話できたりして本当に楽しかったです。
商工会の職員Sさんに「すっごく楽しかった!」と伝えたところ、「定員に満たなければ職員さんも参加できるよ」ということだったので、お仕事が減ったのにバルーナッツのアルバイトでいてくれるFさんも一緒に参加したのはこちらです。
ボーイング787を見た商工会「大人の遠足」はこちら(リンク)
東京の青山表参道商店街を視察した商工会「大人の遠足」はこちら(リンク)
参加費は支払うのですが、個人の旅行では見られない場所を見ることができますし、運転しないのでお酒は飲めますし(笑)、一部は商工会で負担してくれるのでかなりお得な感じです。
参加するまでは「どんな雰囲気だろう…」とちょっとだけ不安でしたが、経営をしている先輩の女性はさっぱりしていてその場を楽しむ方が多く、誰かの悪口や生活の愚痴などがなくて、わたしは自分より優秀な友達ばかりに囲まれていた高校時代のように居心地が良かったです。
ゆっくりとした長い休みを取りにくくなっているわたしにとっては、こんなふうに日帰りで楽しめる機会は息抜きとしてありがたかったです。
おまけにちょっとだけ当時の息子自慢です(興味のある方のみご覧ください)
商工会の大人の遠足にいくわたしに「楽しんできてね」と言える受験生の息子(リンク)
3. 商工会の会員になるデメリットは?
3-1. 商工会を活用できるかどうかは自分次第
わたしは運良く、羽生市商工会のSさんという素晴らしい女性が担当になってくれたためにメリットばかりに感じていますが、彼女のような人がいる商工会はほとんどないと思います。
商工会の職員さんは、べつに歩合給でもないですからSさんのように自分が忙しくなってしまうことでも「会員さんのためなら」と動いてくれる人は少ないと思います。
ということは、活用できるかどうかは自分次第になってしまうのですね。
わずかながらも会費を払っているのですから嫌な気分にはなりたくないものですが、Sさんのいる商工会でもこちらが「はい?(ムカッ)」と言いたくなるような人もいます。
それでも、相手にだって悪気があるわけではないのでこちらの要望を丁寧に伝えれば「仕事として」動いてくれます。
わたしは以前は今よりもっとずっとパソコンが苦手で扱えないでいたので、商品に貼るバーコードをつくるという作業の途中、どうにもそのソフトでできないところがあって「いったい誰に尋ねたらいいの?!」というとき、とりあえず商工会に電話したこともあります。
会員さんでこうしたトラブルに対応できるサービスをしている人がいるかな、と思ったのです。
これを読んでくださっているあなたはわたしよりはずっと有能だと思うのですが、世の中の平均より無能だなと思っているわたしのような女性には商工会、頼りになると思います。
優秀な旦那様とかいるならいいですけれども、そうでもない場合は自分よりちょっとでも有能な人がいれば解決することもいっぱいありますから!
3-2. 商工会に限らず何事も本人次第
今回の記事を書くために、ネット上で商工会や商工会議所についていろいろと調べていたところ、ひとつだけマイナスな印象の記事タイトルがあったのが目に留まり、読ませていただきました。
わたしと同じように自営業者の女性の記事ですが、この方は商工会議所ではなくてもっと小さな規模の商工会に入った方が良かったのかもしれないなあと思います。
わたしが会員になった羽生市商工会のSさんのような職員さんがいれば、彼女のお仕事の役に立つ情報も「小規模企業共済」も教えてもらえたと思うのです。
あと、記事内で「おじさんばっかり」と書かれていますが、経営者として経験豊富な方とお話するのはほんとうに楽しいことなので、もったいないなあと思います。
青年会議所や商工会の青年部など自分と同世代の人たちって2代目さんが多いのです。
そのお父様世代は、自分が起業された方が多いのでそのときの苦労話を笑い話として話してくださるので「みんな同じなんだなあ」と共感できますし、きっと上を目指す女性なら「頑張ればこんなに大きな会社になるんだ!」とやる気が出たりもすると思います。
でも、この女性は追記で「ビジネスパートナーとしては大きなメリットを享受している」と書かれていますので良かったですね!
4. 商工会の会員になったことで
先ほどお話したように、わたしはたまたまご縁がつながって受注することができた「キヤッセ羽生」へ風船の納品へうかがって、当時の羽生市商工会の会長さんに出会いました。
とてもやさしい笑顔の年配の男性でした。
彼がわたしに商工会をすすめてくださらなかったら、その後お話したようなつながりがすべてなかったのだと思うと、ほんとうにお声かけいただいたことがありがたいです。
わたしが自営業をしている埼玉県の羽生市はわたしの出身地ではないですし知り合いもいません。住むようになるまでは、まったくご縁のない地域でした。
ですので、この地域で誰がどの会社の社長さんだとか元からの大地主さんだとか、なにもわからないのです。
このときわたしに声をかけてくださった会長さんは、地元の名士でとても豊かな方だと後に知りました。
商工会の窓口へ出向くことは年に数回しかないので、あまりお目にかかる機会もなかったのですが、たまに会うと「元気にやってる?」と声をかけてくださる気さくな方でした。
この方は数年前に他界されました。
わたしは父を19歳で亡くしているため、病院や葬儀に対する印象がとても深い悲しみに包まれているのでできるなら行きたくないのですが、前会長さんの葬儀には行かせていただきました。
遺影の笑顔は「金子さん、商工会入った方がいいよ」と言ってくださったときの顔と同じで、泣けました。
わたしも、人のご縁をつなげることができる人になれたらいいなと思います。
長い記事を読んでいただいて、ありがとうございました。
困ったことがあったときに、誰にも相談できないのはつらいです。
とりあえず「こんなことになっちゃったのですけれど、どうしましょう?!」と言える相手がいることで、自分も落ち着きますし誰かの知恵や人脈を借りることもできます。
月に600円程度の会費でその安心を得ることができるならやっぱりおすすめだと思います。
起業前に相談に行くのもありですよ。助成金などの情報も得られるかもしれません。
職員さんには当たりはずれがあるので、はずれたときは遠慮なく「もしできるなら、ほかの方と替わっていただけますか?」と言うなどして頑張ってみてください(きっと起業にもそのくらいの粘りは必要ですので練習と思って!)。
あなたが安心してはじめの一歩をふみ出せるための
情報になったらいいなと思って書きました。
また別の記事でお目にかかりましょう。