こんにちは!キャリアコンサルタントの金子めぐみです。
今回は、ライフワークについてのお話です。
ライフワーク( lifework)は、ときに「天職」とも訳されます。
文字通り、人生をかけてする仕事のことですね。
「マツコの知らない世界」という番組をご存知でしょうか?
・何かについてとてもマニアックな知識を持っている方や
・何かについてすごい数の経験をしている方
などが出演されます。
あれはきっと「ライフワーク」と呼んでいいのではないかなあと思います。
あなたにはライフワークがありますか?
たとえ今はみつからなくても、ライフワークをみつけようとあせる必要はないとわたしは思いますよ!
今のわたしにとって
「これがわたしのライフワークです!」
といえるものは
幸せに仕事をする女性を増やすこと
です。
けれど、そんなことが言えるようになったのも本当に最近のことですし
(言うのは勝手なので、ただおばちゃんになって図々しくなっただけかもしれませんし・笑)
言えるようになるために今までの経験があったようにも思うのです。
お茶の水女子大学名誉教授であり、日本の英文学者、言語学者、評論家、エッセイストでもある文学博士の外山滋比古さんは著書「ものの見方、考え方」の中でこんなことを書かれています。
ライフワークとは、それまでバラバラになっていた断片につながりを与えて、ある有機的統一にもたらしてゆくひとつの奇跡、個人の奇跡を行うことにほかならない
どうですか?
今あなたがしていることが、のちに「わたしのライフワークです」と言えるものかもしれませんし、今はそうではなくてもそれにつながっている断片だと思うと、どんな経験も大切に感じてきませんか?
さあそれでは、ライフワークについて考えていきましょう!
もくじ
1. ライフワークとは
1-1. 収入を伴う仕事とは限りません
ライフワークは収入を伴う仕事とは限りません。
以前「天職」についての記事を書いたのですが、やはり天職もライフワーク同様、「もはやお金はどうでもいい」という感覚で打ち込めるものだなあと感じました。
ということは、やはりそれをすること自体にあなたにとっての喜びがあるのがライフワークです。
冒頭で「マツコの知らない世界」についてちょっと触れましたが、収入を伴う仕事どころか、それをするためにかなりのお金をつぎ込んでいる人も多いようです。
収入の伴わない行動も「キャリア」というパラレルキャリアの記事はこちら
1-2. 長い人生をかける価値のあるもの
ライフワークはその言葉通り、長い人生をかける価値のあるものといえます。
ただし、それは「社会的に評価される」という意味での価値ではなくて、自分が価値があると思うものです。
そして、ライフワークの価値に上下はないとわたしは思います。
たとえば、
・考古学がライフワークで日本中を研究して回っているという人も
・数学者として解けない問題に取り組んでいる人も
・どうしたら女性にモテるのかを研究し続けている人も
・何歳になってもAKBに逢いに行っている人も
・リラックマグッズの中で欲しいものを選び抜いている人も(わたしです・笑)
みんな上下はないと思います。
だって、その人にとっての長い人生をかける価値があることがライフワークだからです。
1-3. ライフワークと趣味の違い
ライフワークと趣味の違いはないというか、わたしの考えではライフワークという大きな円の中に趣味がちっちゃな円で入っているのかなあと思います。
趣味は自分が楽しむことで、そのことをまわりの人のために役立てたり、まわりの人と一緒に楽しんだりするようになるとライフワークかなあと…。
あとは、ライフワークという言葉通り、人生をかけて長い時間することがライフワークで、趣味はもっと短い時間で変わることかなと思います。
でも冒頭で紹介した外山先生のおっしゃるように、つながって意味を成す奇跡だとしたら、どんなことをしていてもそれがライフワークになるかもしれないですよね。
あんまり定義する必要はなくて、ワクワクして楽しいことをしていたらいいのかなと、能天気なわたしは思います^^
2. ライフワークを持つメリット
2-1. 話題が豊富になる
ライフワークを持つと、知識が増えて話題が豊富になり楽しい人になれるかなと思います。
ひとつのことにとても詳しいということは、そのことについて知りたい人に教えてあげられますよね。
知りたくもない人にべらべら話していたら、それはえらい迷惑ですが・笑
それに、自分のライフワークって境界線がバッチリ決まっているわけではなくて、他のこととぼんやりつながっているはず。
たとえば、釣りがライフワークだといっても、渓流釣りなのか海釣りなのか(ほかにもありそうですね)ってあると思いますし、渓流釣りの人が海釣りにはまったく興味も関心もないということもなさそうです。
きっかけがあれば他の釣り方もやってみると思いますし、そうなるともっと幅が広がりますよね。
さらに、釣った魚を食べるために魚のさばき方を覚えるかもしれませんし、さばくための包丁にもこだわるようになるかもしれません。
知識が増えていけばさらに話の合う人も増えるでしょうし、楽しみ方も増えていくのでますます人生楽しくなりそうです。
2-2. 自分ひとりでも楽しめる
ライフワークは、自分ひとりでも楽しめるところがいいなと思います。
もちろん、誰かのためにするのも素敵ですけれども、基本的に自分を楽しませることができるってすごくいいことだと思います。
あなたは今、「時間があったらすぐにやりたい!」ということがありますか?
今は、ゲームという人も多いのかな?
自分ではそれを「ライフワークです!」と呼んでしまうのはどうかな…?
と疑問に思うことでも、自分が今、心から楽しめていたらライフワークといえるものになっていくのかもしれません。
ライフワークは自己満足でもいいですよね^^自己満足の記事です
2-3. 仕事になる可能性もある
ライフワークは収入を伴う仕事になる可能性もあります。
仕事にしようと無理してしまうと楽しくなくなってしまうので「ライフワーク」ではなくなってしまうと思いますが、自然とそういう流れになったとしたら嬉しいですよね。
「ワークライフインテグレーション」の記事でも書いたのですが、自分の趣味がすんなりと仕事になったという経験があります。
ライフワークが収入につながった「ワークライフインテグレーション」の記事はこちら
わたしはモノづくりが好きで、その時々に興味を持ったものをやってみています。
風船業をスタートしたときにも、自分の趣味としてタイルクラフトやキャンドルクラフト、キャンドルアレンジなどを続けていました。
それを仕事にするつもりはまったくなかったのですが、あるとき広告代理店の担当者様に「バルーン教室以外のこともできる?」と尋ねられ、自分が趣味にしていたことがいきなり収入を伴う仕事となりました。
3. ライフワークのみつけ方
3-1. 自分の気持ちと向き合う
ライフワークをみつけるには、やはり自分の気持ちと向き合う時間をつくるといいのかなと思います。
たとえば、先ほど書いたように
「時間があったらゲームをしたい」
と自分は思っているとします。
それは
本当に大好きで、心からワクワクしてそれをしているのか?
それともただなんとなくヒマで寂しい気持ちになるのが嫌だからしているのか?
を見極めないと、大切な人生の時間を無駄にしていることになってしまうかもしれません。
もちろん、これはたとえです。
ゲームがライフワークになる人もいるでしょうし、ライフワークに良い悪いはないのですが、ただ惰性でしていることや本当は楽しんでいないかもしれないと感じたら、見直してみるのもいいかもしれないと思います。
自分と向き合うための方法はこちらの記事でどうぞ!
3-2. ニュートラルな気持ちでいる
ライフワークは、無理にみつけるものではなくて、自分が自然とやりたくなるものだと思います。
そのためには、何かにとらわれていない、ニュートラルな気持ちで過ごす時間を持つといいです。
できる限り気持ちの良くなることをして、ストレスを体と心から追い出して、
「今度のお休みには何をしようかな~」
とワクワク楽しくなるようなことを考えてみてください。
最近は女性もきちんとした仕事を持つ人が多く、忙しい日々で時間がない上にストレスがありすぎて、本当に自分がやりたいことをみつけられなくなっている女性が増えていると感じます。
そうなると、まじめな女性ほど、休日は「やらなくてはいけないこと」「今日やっておかないと困ること」をしてしまうのですね。
以前のわたしがそうだったのでよくわかります。
でも、本当は忙しくてストレスがあるからこそ、休日には本当に自分がやりたいことをして自分の心をいたわってあげることが必要なのだと思います。
自分をゆるしてあげようねという記事はこちらです^^
自分時間を作るためのヒントはこちらの記事に^^
3-3. いろんなことをやってみる
実際にやってみないことには、自分がそれを楽しめるかどうかはわからないので、考え過ぎる前にちょっとだけ試してみるとライフワークがみつかるかもしれません。
このとき、さっきわたしが「収入につながる仕事になることもある」と書いたことは忘れてくださいね・笑
女性の中でも現実寄りの人は、ついつい「これをマスターして指導者になれば仕事になる」というようなことを考えてしまいがちですが、そうした下心があるとライフワークにはならないようです。
わたしの経験をお話しますね。
わたしは19歳の頃、自分で浴衣を着ることができたらいいなあと思い、ポスティングされていたチラシを見て着付け教室の1日教室へ行きました。
そこで、浴衣だけでなく簡単な着物にもチャレンジさせてもらい、ものすごくワクワクして結局その後も着付け教室へ通うことになったのです。
最初は、ただただ楽しくてしかたなく、もっと素敵にスッキリと着ることができたらいいなとか、もっと手早く着ることができるようになれば出かけるときに着物を着てもいいなとか、とにかくワクワクしながら教室へ通っていました。
あまり高価なものは無理でしたが、自分で買える範囲で気に入った着物を購入したりそれを着て出かけたりするのも楽しかったです。
けれど、長く教室に通っていると上級のクラスになっていきます。
そして、
「このコースを修了しておけば着付けの先生になりたい人を教えられる」
というクラスを勧められた頃…
超現実的だったわたしは
「そうかあ。看板料は高いけど、自分で教室をすれば元が取れるのか…」
と思ってしまったのですね・笑
こうなると、試験に受かるために練習をしているようになってしまい、あんまり楽しくなくなってきちゃったのです。
結局最後まで通ったので立派な看板は持っていますが(笑)、頼まれて着付けてあげることはあっても仕事につながったことはありません。
逆に、単純に自分の身の回りの小物をつくったりして楽しんでいたタイルクラフトなどは仕事につながったりしたのは面白いですよね。
ライフワークをみつけるとき、最初から目の中に「¥」が光っちゃったらダメなのかもしれないなあと思います。
4. ライフワークという人生のテーマ
わたしにとってのライフワークは
幸せに仕事をする女性を増やすこと
です。
わたしが自分のサイトをつくりたいと思ったとき、何より先に真っ先に考えたのが「女性に向けて」でした。
すでに他界しているわたしの父親は自慢したくなっちゃうくらい素敵な人でしたし、人生の中で深くわたしとかかわった数人の男性も良い人ばかりなのですが…
なぜかわたしは男性が苦手というか男性が何を考えているかわからず理解できません(がっかり)。
ちょっと特定されちゃうと嫌だなと思うので、ぼんやり言いますけれども(笑)、最近、お仕事以外で男性とお仕事のようなことをすることがあります。
どの方も社会的には地位のある立派な方なのですが、男性らしい敵対心をお互いに持っていたり、感情的になってしまわれたりすることがあります。
やっぱりそういうのは苦手だな…
普通の会社にお勤めしない(できない・笑)で良かったな…
と、毎度思うのですが、ちらりとお目にかかるどの方の奥様もとてもとても、とても素敵な女性なのです。
笑顔が優しくて、気持ちも柔らかくて、きっとたくさん苦労しただろうにそんな顔少しもしていないのですね。
わたしは自分が未熟者だから離婚に至ってしまったけれど、
「世の中の長く続いているご夫婦って、ぜんぶ女性のおかげなんじゃないの?!」
と思うくらいです。
サイトをつくって、どうやって運営していこうかなと考えたとき、わたしの場合はやはり収入を伴うお仕事にしないと続かないなと思いました。
はじめは女性の起業支援ができないかなと思ったのですが、
だれもが起業に向いているわけではないし、
どんな女性の相談にものれたらいいなと考え直して
キャリアについてしっかり学ぼうと思いました。
結局キャリアコンサルタントの資格を取る勉強をしたのですが、そのときには年齢性別にかかわらず面談の練習をしました。
面談の練習は男性ともしましたので、
仕事としてキャリアコンサルティング(カウンセリング)
をするなら、男性も対象にした方が、対象者が増えていいのかな…
と一瞬考えたのですが、一瞬でした・笑!!
自分もこの先ずっと幸せに仕事をしていきたいですし、
今、仕事のことで悩んでいる女性がいるなら助けになりたいと思っています。
(男性が仕事のことで悩んでいてもわたしには何もしてあげられないと思います…)
ライフワークについて考えてきましたが、
あなたにはライフワーク、ありましたか?
定義も人それぞれでいいと思いますし、
あってもなくてもいいような気もします。
ただ、収入を得るための仕事と
ライフワークをまったく別というふうに考えずに、
女性らしくフレキシブルに
好きなことが仕事になったら嬉しいな (人゚∀゚*)
というふうに考えていたら楽しいかなと思います。
長い記事を読んでいただき、ありがとうございます!!
あなたもわたしも
楽しんで生きていたら
あらこれってなんだか
ライフワーク
になってたわね^^
って笑えるようになったらいいですね (d゚ω゚d)
また別の記事でおめにかかりましょう!