ミラーニューロンとは|心理学でわかる?その効果と鍛える方法

こんにちは!キャリアコンサルタントの金子めぐみです。

 

今回はミラーニューロンについてのお話です。

突然ですが、あなたは人に好かれたいと思いますか?

(わたしは好かれたいです・笑!)

わたしはこの記事を書くためにミラーニューロンに関する本を読んだのですが

結論として

「人に好かれる人はミラーニューロンがよく働いている」

のだということがわかりました!!

 

ニューロンとは「神経インパルスを伝達する特殊な神経細胞」のことです。

わたしはここまで読んだだけで寝落ちしました・笑

 

なぜわたしがそんな難しいものに興味を持ったかというと、2007年にロンダ・バーンさんが出版・DVD販売した「ザ・シークレット」に出てきていたからです。

「ザ・シークレット」というのは、「引き寄せの法則」がどのようなものか説明して「願い事をかなえる方法」を教えてくれているDVD(書籍もあります)です。

当時はまだ「何が何でも成功しなくては!」と思っていたわたしなので(笑)、どうしたらその願いを引き寄せることができるのかと、このDVDは夢中になって擦り切れるほど見ました(実際、なんだか一部モザイクみたいになっちゃって今は見られません)

 

そのDVDの中で、リラックスして横たわっている状態で、あるスポーツ選手に他の人が運動している映像を見せるシーンがありました。

すると映像を見た脳はその映像と同じ筋肉を動かす指令を出していたのです。

スポーツ選手はまったく動いていないのに、脳は動いているときとおなじように働いていた…これが、ミラーニューロンの働きです。

 

わたしはお馬鹿さんなのか、そのシーンの意味がよくわからなかったのですね。

「成功している人を見たら自分もそうなるよ」という意味なのかなあと思ったのですが、わたしはテレビ番組の「豪邸訪問」みたいなのは大好きで見ていますが(笑)別に自分は豪邸に住んでいないよね…??とか考えてしまいました・笑

 

まあ、そんなわけで頭のどこかに「ミラーニューロン」っていう言葉はひっかかっていたのです。

 

たまたまキャリアコンサルタントになるためのお勉強にかなり心理学のような部分があって興味を持ち、その方面の本を読むようになり、アメリカに住むイタリア系の神経科学者マルコ・イアコボーニさんの本「ミラーニューロンの発見」を読みました。

心理学かと思ったら、脳神経科学の本でしたが・笑!

 

マルコさんはイタリア人らしく、自分の家庭の様子を例に出しながらユーモアたっぷりにこの本を書いてくれているのですが、わたしにとっては難しいところもあってここ数日の寝落ち原因はこの本でした・笑

 

ミラーニューロンは、人が共感するために必要なものです。

共感力がある人は好かれます。

ミラーニューロンを意識してもしなくても、共感力を磨くと人に好かれるようになります。

 

ミラーニューロンに興味のあるあなたが寝落ちしないように、マルコさんの書かれたことをさらにやさしく書けたらいいなと思います。

 

それでは、ミラーニューロンの世界へまいりましょう!

 

1. ミラーニューロンとは

1-1. イタリアで発見された「共感の土台になるもの」

ミラーニューロンは、イタリアのジャコモ・リゾラッティを中心とした神経生理学者のチームが初めて確認しました。

 

ユーモアのある著者のマルコさんはこんなふうに記しています。

私は15年にわたってロサンゼルスで暮らし、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の研究室で仕事をしてきたが、私の名前からすれば、この話はイタリアから始まるのがふさわしい。

そして実際、嬉しいことに本当にイタリアから始まるのだ。もっと詳しく言えば、そこはイタリアの美しい小都市パルマ―特産の生ハムやチーズをはじめとするすばらしい食材や音楽で有名なところである。

今はパルマの世界的な輸出品目の一覧には、それらに加えて神経科学も入れることができる。ここパルマの大学で、私の友人ジャコモ・リゾラッティを中心とした神経生理学者のチームが初めてミラーニューロンを確認したのだ。

 

1-2. 研究はマカク属ブタオザルでおこなわれている

リゾラッティさんたちは、マカク属のサルの中でも競争的なアカゲザルなどではなく、おだやかで扱いやすいブタオザルで研究をおこなっています。

 

人間の脳は、ありとあらゆるものの中でいちばん複雑と考えられていて、1000億個のニューロンがありその1個ずつが別の数千、数万個のニューロンと連絡しあいます。

この連絡の接点であるシナプスを通じてニューロンは互いに信号を伝達しあうのですが、そのシナプス結合の数はとんでもなく膨大になります。

 

哺乳類の脳には新皮質という他の動物にはない特徴があります。

マカク属のサルの脳は人の四分の一の大きさしかなく新皮質も人よりはるかに小さいのですが、人間の新皮質との構造がかなり相似しているため研究にマカク属のサルがつかわれます。

※ここから先はマカク属のサルを「マカク」と書かせていただきますね。

 

1-3. 脳の運動前野にあるF5領域で確認される

リゾラッティのチームがミラーニューロンをみつけたのは、たまたまです。

 

彼らは、脳の運動前野にあるF5と呼ばれる領域を研究していました。

人の手の動き、ものをつかんだり支えたり引き裂いたり口に運んだりという行動について調べていたのです。

 

あるとき、マカクはおとなしく座っているだけなのに、脳に埋め込まれた電極に繋がっているコンピューターから大きな稼働音がきこえたのだそうです。

この音は、F5野の細胞から放電されていることを意味する音です。

 

なぜマカクは身体を動かしていないのに、

身体を動かすための放電が脳で起こっているのか…

これを調べはじめたのがミラーニューロンの発見につながっていきます。

 

1-4. 神経科学者の前提は見直されることに

ミラーニューロンの発見によって、それまでの神経学者が普通にもっていた前提はあらためて検証にかけられることになりました。

 

それまでの神経学者は、脳の果たす各種の機能はそれぞれ別の枠に収められているとこんなふうに考えられていたからです。

知覚(ものを見たり、音を聴いたりすること)と行動(食物に手を伸ばし、つかんで口に運ぶことなど)はまったくの別物で両者は無関係で、3つめの機能である認知は近くと行動のどこか「中間」にあって自らに関係ある特定のものに注意を向けさせたり関係のないものは無視させたり、名前や出来事を記憶させたりする働きを担っている。

2009年の時点で、マカクのF5野の細胞の20%がミラーニューロンで80%はそうではないことがわかっています。

ミラーニューロンが運動ニューロンであるのと同時に、見ただけでも反応する知覚ニューロンでもあるということは、これまでの前提を見直す必要があるということなのですね。

 

2. ミラーニューロンの効果・働きとは

2-1. 見えていないものを予測する

わたしたちは実際に目に見えないものを予測しています。

 

たとえば、赤ちゃんがベビーベッドで眠ったことを確認してお母さんはキッチンで食器を洗い始めたとします。

お母さんは赤ちゃんから目をはなしていますが、赤ちゃんが静かにしている限りは眠っていることを疑いません。

 

また、わたしたちは耳からきこえる音だけで「手をたたいている」「くつをはいて歩いている」「紙を引き裂いている」というように行動を予測することができますよね。

 

こうした「見えていないものを予測すること」にもミラーニューロンが関係しているようなのです。

 

こうしたことを検証するためのいくつもの実験結果がこの本では紹介されているのですが、この記事を読んでいるあなたの寝落ちの原因になるので省略しますね・笑

 

2-2. コミュニケーション面で大きな働き

ミラーニューロンがコミュニケーションにとってとても大切な働きをしていることはわかっています。

 

悲しい映画やドラマを見たり小説を読んだりして泣くときには、わたしたちは主人公の気持ちに共感しています。

自分の経験に重ね合わせたりもして、相手を理解しようとします。

 

そうした共感・同調の働きはミラーニューロンのおかげです。

 

マカクに人がレーズンをつまむところを見せると、マカクのミラーニューロンは発火します。

けれど、人がペンチのような道具でレーズンをつまんでもマカクのミラーニューロンは発火しません。

 

それは、マカクが道具を使わないからで、マカクの運動レパートリーにない動きをしてもミラーニューロンは反応しないからなのですね。

 

ですので、わたしたちも自分が想像もできないようなストーリーでは主人公の気持ちがまったく理解できず、涙も出ないということなのです。

 

2-3. ミラーリングする赤ちゃん

赤ちゃんはミラーニューロンを働かせてミラーリング(模倣)することで脳を成長させていきます。

赤ちゃんは生まれたときには「自分」と「他者」の区別ができていません。

はじめは母親も父親も赤ちゃんにとっては「私たち」という共通のものとして知覚されています。

 

そして、徐々に「自分」と「他者」を知覚できるようになっていきます。

お母さんが笑うと赤ちゃんも笑い、手を口にもっていくと赤ちゃんも手を口にもっていく、というように模倣をはじめます。

 

マルコさんは、人間のミラーニューロンシステムの大半は、この相互模倣の時期に形成されていると考えています。

わたしたちは、ただただ可愛くて赤ちゃんをかまっているけれど、赤ちゃんの中では大切なものが出来上がったりしている時期なのですね。

 

3. 自閉症のミラーニューロン仮説

3-1. 自閉症とミラーニューロンの関係

今から約17年前、それぞれ独立して研究を進めていたふたつの科学者グループが、自閉症はミラーニューロンシステムの機能不全と関係しているのではないかとの見方を提出しました。

 

片方のグループはスコットランドのグループで自閉症の専門家ジャスティン・ウィリアムズを中心に霊長類の模倣行動を専門とするアンドルー・ホワイテン、サルの神経性科学を専門とするデイヴ・ペレットが参加していました。

 

もう片方のグループはカリフォルニア大学サンディエゴ校でヴィラヤヌール・ラマチャンドランらのグループで、他人の行動を見ている自閉症児のミュー波の抑制(ミラーニューロン活動の指標とみなされている)を調べていました。

 

これらのふたつのグループの発表から、自閉症とミラーニューロンの関係に関する研究は熱を帯びていったそうです。

 

実際の検証では、「顔の表情を模倣してくださいね」と言われた12歳児のミラーニューロン領域の活動を調べました。

自閉症児群と定型発達児群にわけて調べたところ、予測通りに自閉症児のミラーニューロン活動は定型発達児にくらべて低いことがわかりました。

 

3-2. 実際に起きる不都合とは

ミラーニューロン活動が低いことで実際に起きる不都合とはどのようなものでしょうか。

 

ミラーニューロンが働かないということは、相手の表情の意味もわからず共感もできないということですから、コミュニケーションがうまくいかなくなります。

 

また、広く予想ができないということから世の中で起きていることを理解しにくくなってしまいます。

 

たとえば、二人の少年が登場する映画のワンシーンで片方の少年がたくさんある絵の中のひとつを指さして「誰がこれを描いたの?」と尋ねます。

普通なら指さしている先の絵が話題になっていると理解できますが、ミラーニューロンが働かないと理解できないために意味がわからないのです。

 

様に、二人の少女が部屋にいるところを見せます。片方の少女がボールを箱に入れてフタをして出ていくと、残った少女が箱からボールを取り出して別の箱に入れてフタをします。

はじめに出ていった少女が戻ってきたとき、ボールを出すためにどちらの箱を少女が選ぶかは一度出ていって戻ってきた少女の視点に立たないと理解できないためにミラーニューロンが働かないとわかりません

 

自閉症やそれより軽度のアスペルガー症候群の人から見ると世の中はこれほど違って見えるのですね。

 

3-3. 自閉症児に対する模倣の効果

ミラーニューロンに関してはサルで研究されているため人間に関してはまだ仮説の部分も多いのですが、自閉症児の専門家たちは模倣を活用して自閉症児の治療をおこなっています。

 

パリのジャクリーン・ネーデルは12歳の自閉症児の驚くべきビデオ撮影に成功しています。

 

重度の自閉症児のために引きこもりがちなその少年は病院の一室にいます。

一人きりですが、おもちゃなど遊ぶものはたくさんあります。それも、二つずつ同じものが置かれています。

 

少年はそれらで遊ぶことはなく、自閉症特有の定型化した動き(少年の場合手をパタパタする)をくり返しています。

 

知能指数は低いけれど自閉症ではなく、病院でこの少年とは顔見知りの少女がその部屋に入ってきます。

少女は部屋に合ったもので遊び始め、少年にも同じことをするように誘います。

 

少女はカウボーイハットをかぶると、少年にもかぶせました。

少年にサングラスを持たせてかけさせると、自分もサングラスをかけました。

二人は握手をして笑いあいます。

少年からは定型化した動きが急速に消えていきます。

二人は交流に夢中な普通の子どもでした。

 

途中で少女は部屋を出ていきます。すると少年は即座に自閉症特有の定型化した動き(手をパタパタする)を再開しました。

 

そしてまた少女が戻ってくると、定型化した動きは止まって少女に注目しました。

 

4. ミラーニューロンが悪く作用することもある

4-1. 薬物依存の人のミラーニューロン

ミラーニューロンは、その人の経験によって働き方が違います。

薬物依存を克服した人が再発してしまうときのきっかけは、その人のミラーニューロンシステムが働いたからともいえるようです。

 

毎日何本もタバコを吸っていた人は、何も考えなくても煙草を箱から取り出し、火をつけ、吸うことができます。

タバコを辞めたばかりの人は、他の喫煙者が美味しそうにタバコを吸うところを見ると脳ではミラーニューロンが発火しますから我慢できなくて再発してしまうということが多いのです。

 

他の依存症も同様に、ミラーニューロンシステムが働くことが再発の原因となります。

 

4-2. 暴力とミラーニューロン

自分では「理性があるから大丈夫」と思っていても、人は環境から大きな影響を受けます

 

暴力シーンをたくさん目にした人はそうでない人に比べて行動が乱暴になることはよく知られていますよね。

こうした影響もまた、ミラーニューロンの働きのせいなのです。

ミラーニューロンが関係している「代理学習」のお話はこちら(リンク)

 

4-3. 広告とミラーニューロン

ミラーニューロンは人が広告を見ているときにも働きます。

マルコさんたちは、今までにすでに心理学的にはわかっていることを脳の働きで見てみたいと考え様々な実験をしています。

 

ペプシコーラのCMで有名な「ペプシチャレンジ」をご存知でしょうか。

ブランド名を隠した状態でコカ・コーラとペプシコーラを飲み比べると、多くの人がペプシコーラの方が好きだと判断するのに、

ブランド名を見せて飲み比べると、多くの人がコカ・コーラの方が好きだと判断するという皮肉なCMです。

 

人はなぜブランドに影響されるのか、fMRIで脳の動きを見ながら被験者がコーラを飲めるような装置をつくって実験したところ、予想通り「ブランドが条件に入ると、脳はブランドがないときと違う働きをした」ことがわかりました。

 

では、ミラーニューロンはどうなのか?

ということで、マルコさんたちは広告効果が高いとされる年に一度の「スーパーボウル」の日を選んで実験をしました。

 

CMを見ている被験者の脳をスキャンして記録し、のちに「もっとも気に入ったCM」と「もっとも気に入らなかったCM」を尋ねるという実験では面白い結果が出ました。

人それぞれ、脳の報酬系の部分やミラーニューロンが反応するCMは違うのですが、のちに口にした「もっとも気に入った」CMは必ずしも脳の動きとは一致していないのです。

 

人は自分では「選んだことには理由がある」と考えていても、本当はただ単に脳が反応して選んでいることもあるという可能性が出てきたのですね。

 

5. ミラーニューロンを鍛える方法

ミラーニューロンについてはまだ解明されていない部分も多く、ミラーニューロンを鍛える方法がわかっているわけではありません。

 

しかしマルコ・イアコボーニさんの本で学んでみるとミラーニューロンは人が共感するために必要なもので、その人の経験によって働きには個人差があるということがわかりました。

自閉症の少年の観察でも、ミラーニューロンがよく反応する環境になれば自閉症特有の定型化した動きがなくなることもわかっています。

 

それなら、できるだけたくさんいろいろな経験をすることで共感できる相手が増えるという状態になることが「ミラーニューロンを鍛えた」ということになるのかもしれません。

 

わたしの大好きな営業コンサルタントの和田裕美さんのお話なのですが、彼女が上司だった時、ブレイクスルー(最初の売り上げ)がなかなかできない元ヤンキーの男性部下に「小説を読みなさい」という宿題を出したのだそうです。

 

真面目なところのあるその部下は言われたとおりに読書を続けたところ、語彙が増えて言葉が出るようになり、営業成績もぐんぐん伸びて今は経営者として独立しているということでした。

 

小説を読むということは、主人公の気持ちを想像したり自分の経験と照らし合わせてみたりすることだと思います。

きっと、読んでいるときにミラーニューロンが発火しているはず。

 

だとしたら、実際に自分が経験しなくても小説を読んだり心を動かされるような映画やドラマをみたりすることもまた、ミラーニューロンを鍛えているということになるのかもしれないですね。

 

共感力のある人は好かれますし

それは営業職として必要な要素というだけでなく

人としての魅力につながっていくのかなあと思います。

 

長い記事を読んでいただき、ありがとうございました!!

 

あなたにもわたしにもあるミラーニューロンが

悪い方向につかわれるのではなくて

誰かの気持ちを理解する、共感するために

毎日たくさん発火しているといいですね。

 

また別の記事でお目にかかりましょう。

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