こんにちは!キャリアコンサルタントの金子めぐみです。
今回は「認知バイアス」についてのお話です。
調べてみたら、人ってこんなふうに心が動いて物事を決めたり選択したりしてるんだなあ、っていうことがわかってますます人の心って不思議~っていう興味がわきました。
とくにマーケティングの世界では認知バイアスが研究されていて、うまく利用する方法を多くの人が考えているみたい。
わたしやあなたのように、素直な心を大切に生きている女性たち(笑)は気を付けたほうがよさそうです。
認知バイアスをつかって女こどもをかどわかして(なに時代の言葉?)
「うっしっし、ぼろ儲けですぜ旦那」
「おぬしも悪よのう」
なあんていう(だからいつの時代なのさ)、
ビジネスがすべて!金さえあれば!金だ!金!
って思ってるような、サイコパスな男たちに騙されてはならないのだ!!
(サイコパスについては今勉強中なのでまた記事を書きますね^^)
サイコパスについての記事を書きました
というわけで、
正直者でピュアで純真無垢、うぶなわたしやあなたが読んでおくとメリットが多い
記事にしたつもりです。
いつものようにたくさんの本を読んだので、書きたいことだらけですがあまり長いと読みたくなくなっちゃうかなと思うので、いつもくらいの長さにまとめました。
認知バイアスについてはまた別の記事で書くかもしれません^^
恋愛にまつわる認知バイアスについての記事を書きました
できるかぎりわかりやすく書きますので、気楽な気持ちで読んでみてください。
さあそれでは、認知バイアスの世界へまいりましょう!
もくじ
0. 認知バイアスの身近な実例から
あなたはスーパーマーケットに買い物にいったとき、半額シールに心を動かされますか?
わたしは、その日のうちに食べちゃわないといけないお刺身とかお惣菜だったら半額になっててもできる限り冷静に考えますが、調味料のようにまだ消費期限が残っていて次回使えばいいものならカゴに入れちゃうことが多いです。
先日も半額シールに惹かれて元が500円もするお高いドレッシングを
「せっかく半額なんだし、いいじゃない!」
と購入してしまいました。
でも、よく考えるとドレッシングって「増粘多糖類」と表記されることもある「キサンタンガム」「カラギーナン」「プロピレングリコール」など、自然由来といわれても気になる物質が入っているということをライターのお仕事で調べたときにわかったので普段は「べつになくてもいいや」って買わないのです。
(我が家はぜ~んぶ手作りですの、オホホ╮(´・ᴗ・` )╭
っていうわけじゃなくてね、マヨネーズか味ぽんかけとけば?っていう、なければなくてもいいよね、なんです)
つまり、なくてもいいものに250円もつかっちゃった ((((;゚Д゚))))
いちごとか大好きな果物がまんしてるくせに、
べつに必要のないドレッシング買っちゃった (′Д`ノ)ノ
わたしのバカバカバカ!!!
あなたもきっと、こんな経験あるのではないでしょうか?
(類は友を呼んじゃうわけですから、このサイトに来てくださる方はわたしと似てるところがあるはずだよね~、という前提で・笑)
あなたも、「そろそろ春らしいスニーカーが欲しいかな~」くらいの
うっすらとした欲しい気持ち (*´・ω・)
だったはずなのに、たまたま通りかかった靴屋さんで
13,000円の値札がついているブランドスニーカーに赤札シール7,800円が貼られていたら
すっごく欲しい気持ち ∑(。>艸<。)
になっちゃうこと、きっとありますよね?
買う気じゃなかったのに、買っちゃってる……(y゜ロ゜)y
このような行動をしてしまったのは『アンカリング効果』という認知バイアスのせいなんです。
最初に見てしまった「13,000円」がアンカー(船のいかり)となって、意識がその値段を基準にしてしまうので、「7,800円」を目にしたときに「今ならお買い得!欲しい!」という判断をしたのですね。
この『お得感』、女性は好きですよね~。
「お得感」を数式で知りたい人はこちら^^
わたしだって、たまたまこの記事を書くことがなければ、
高級ドレッシングを半額で買えちゃった♡ お・と・く ♪
ってずうっと思ってたはずなんです。
じゃあ認知バイアスって良くないことなの?
って思っちゃうかもしれませんが、認知バイアスは人にとっては必要なものらしいです。
それでは、認知バイアスの意味から説明していきましょう。
1. 認知バイアスの意味
1-1. 認知バイアスとは
心理学でいわれる「認知バイアス」は「心の錯誤」などといわれ、
あるものや起きた出来事を偏って認知すること
が基本になっています。
心理学での「認知」というのは
対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程
のことです。
丸っぽいものあったねー
↓ 見た感じで思い出す作業をする
たぶん前に食べたことあるねー
↓ じっくり観察する
赤いよねー真ん中に枝みたいのついてるねー
↓ 手にとってみる
いい感じにずっしりだねー
↓ 匂いを嗅いでみる
いい匂いだねー嗅いだことあるねー
↓ かじってみる
甘酸っぱくて美味しいねーりんごだねー
という認知を何度もくりかえすことで、
と、チラリと見ただけでわかるようになっていくというのが
認知のしくみのようです。
(瞬時にそんなにいろいろな側面から判断できる脳を持ってるなんて、
なんかわたしってすごい!っておもっちゃいます^^)
ちなみに、法律用語での「認知」は、
法律上の婚姻関係にない相手との子に対して、法律上の親子関係を認めること
です。
テレビドラマなどで
「お腹の子はあなたの子よ、認知してちょうだい!」
なぁんていう、あれですね・笑
この記事での認知は法律用語の認知とは関係ありません^^
「認知」の意味がわかったので、「バイアス(bias)」の意味はグーグル翻訳先生に教えてもらいましょうか^^
「バイアス(bias)」を日本語にすると……
「傾き」「偏執」「偏り」「依怙」「依怙贔屓」「僻」「僻目」「僻み」「我情」「トレンド」
こんな意味になるようです。
1-2. なぜ認知バイアスがあるのか
認知バイアスがあるのは、「自分をを守るため」という理由が大きいようですが、近年「進化心理学」という分野の研究が進み、認知バイアスのように「一見不合理な行動」が人類の進化のためにおこなわれているのではないかということがわかってきました。
(う~ん、難しいこと書いちゃった気がする)
たとえば、「聴覚ルーミング(auditory looming)」という認知バイアス。
物体が落ちてくる「ヒューッ」という音や、屋外の茂みの中で人か動物かわからない生物が「ガサガサ」と近づいてくる音を人は認知しますが、物体が動く実際のスピードよりもかなり「速い」と感じるようなのです。
これはもちろん、逃げるときにその方が安全だからですよね。
実際よりも「遅い」って認識して、「まだまだ大丈夫~♪」なんて思ってたら、落ちてきた物体にぶつかっちゃったりガサガサいわしてきた謎の生物に捕まっちゃったりしますから。
もう少し複雑なのが、「煙感知器の原理(smoke detector principle)」という認知バイアス。
新しい家を建てました。大きな火災にならないために、煙感知器をつけます。
この煙感知器は、かすかな煙や温度変化にも反応してしまうため誤作動が多いのです。
しょっちゅう大音量でアラームが鳴り、睡眠中に目を覚ますこともあります。
こうして読んでいるあなたやわたしは、
「そんなに誤作動したらうるさくてストレスだから、取り外しちゃえば?」
と思っちゃうはず、と自分では思いますよね?
でも、わたしたちには認知バイアスがあるので、「万が一のために」煙感知器の誤作動を我慢して、誤作動のたびにアラームを解除する方を選びがちなのです。
もうちょっと身近な例でいいますと、曇り空の日、傘を持っていくかどうするか迷いますよね。
あなたは雨が降ると考えて、長い傘を持って家をでます。すると、その日一日雨がふらず、その長い傘をずっと持ち歩くということになり、「あ~もう、傘邪魔……」というがっかり感も一緒に持ち歩きます・笑。
翌日も同じような曇り空。この日は傘を持たずにでかけます。すると、歩いていたらいきなりどしゃぶりの雨。雨宿りできる場所も傘を売っているコンビニもみつからない場所で、ずぶぬれになり「あ~しまった、傘持ってくればよかった……」と激しく後悔します。
長い傘を持ち歩くときの「あ~もう、傘邪魔……」というがっかり感よりも、どしゃぶりの雨でずぶぬれになり「あ~しまった、傘持ってくればよかった……」と激しく後悔するときの後悔の気持ちの方が、ずうっと強く感じるように認知バイアスは働くのです。
邪魔な傘を持ち歩くという不利益より、ずぶぬれになる不利益の方が大きいからですね。
煙感知器も、誤作動のたびにリセットする手間という不利益よりも、気づない間に火事でボーボー家が燃えちゃうという不利益(ひえー!)の方が大きいです。
「煙感知器をつけておく」「煙感知器を取り外す」とか、「傘を持っていく」「傘を持っていかない」の二択ですが、予想が外れたときの被害が大きいのはどっちなのか、ということをわたしたちは認知バイアスによって自然と判断しているようなのです。
(「折り畳み傘を持っていく」っていうもう一択はどこにいっちゃったのでしょうねぇ…)
1-3. 動物にもある認知バイアス、プロスペクト理論
認知バイアスは、動物にもあるようです。
プロスペクト理論なんて言葉をまったく知らないお猿さん(わたしも知らなかったけどね!)にも、人と同じ認知バイアスがあるということが、イエール大学のヴェンカト・ラクシュミナーラーヤナン、キース・チェン、ローリー・サントスらのオマキザルをつかった実験でわかりました。
お猿さんに紙幣の代わりになるものを与え、紙幣1枚とリンゴ一切れを交換できることを理解させます。
お猿さんは紙幣を一枚手渡すことでリンゴを一切れ得ることができるのですが……
Aさんは手のひらにいつもリンゴ一切れをのせてきて、紙幣と交換してくれます。
Bさんはいつも手のひらに二切れのリンゴをのせてきて、紙幣と交換に一切れのリンゴを渡してくれますが、残りの一切れは持ち帰ってしまいます。
すると、紙幣1枚でリンゴ一切れ、という事実は同じなのに、お猿さんは徐々にBさんに紙幣を渡さなくなってしまいます。
「もらえるはずだったかもしれないリンゴ」
を見せられることによって、
お猿さんはなんだか損したような気持ちになるようなのです。
ここからはわたしの解釈ですけれども、この実験のお猿ちゃんはきっと
Aさんはリンゴぜ~んぶくれるいい人~ (*˘︶˘人)
Bさんはリンゴ半分しかくれない嫌な人~ (#゚Д゚)
って思ってるんじゃないかな。
紙幣1枚で一切れ、ってことは理解できても、
「二切れもってるんだったらくれてもいいじゃ~ん、ケチんぼ!」って。
(たぶんわたしもAさんからリンゴもらうようになると思います^^)
ところでオマキザルって可愛いですよねー、アメリカの映画やドラマに登場するお猿さんってオマキザルが多いような気がします。
『ナイトミュージアム』のデクスターとか『フレンズ』のマルセルとか…
(どっちも名前が思い出せなくて検索しちゃいました・笑)
おりこうだからなのかな、ちっちゃくて扱いやすいのかな。
認知バイアスの実験ではありませんが
オマキザルが不公平に対して怒るという実験動画がありました。
感情がすごく読み取れるしぐさをするんですね、
だから映画にもよく登場するのかな^^
怒るオマキザルが可愛いです^^動画は2分ですぐ見終わります。息抜きにどうぞ
それまでは、人類だけが認知バイアスによって「不合理に」損失を回避したがると考えられていたのですが、お猿さんも人と同じように認知バイアスに影響された行動を取るということは……
人類が進化する上でこの認知バイアスがなんらかの役割を果たしてきた、のかもしれないね、意味があるんだろうね、というふうに考えられるようになってきたということなのだとか。
ところで、最初に出てきた
プロスペクト理論
という言葉をご存知の方は……
このサイトにいらっしゃる女性はわたしの波動(波動と賢さは関係ないですかね)
に近いはずなので、いないですよね?ね?
「なんだそりゃ」だし「なんだか難しそうだな」だし
「あのダジャレ好きなおじさん?」だし(それはデイブスペクター^^)
「あっしにゃあ関係のねえこって」ですよねー。
でもすごーく関係あるので、読んでみてください^^
プロスペクト理論は「損失回避の心理」とも呼ばれます。
こっちなら日本語だしなんとなくですが、わかりそうな気になりますよね^^
さあそれでは、わたしなりに精いっぱい
わかりやすく説明しちゃいますよ~^^
【あなたが若い女性なら】
まずは
A. おじさんが遊びにきて、五千円お小遣いもらっちゃった♡
ときの「やったー!」「ラッキー!」という気持ちをイメージしてみてね。
いったんその気持ちをゼロに戻したら次に、
B. 次にアルバイトのお給料がもらえるまでどうにかやりくりしようと思ってた五千円が入ったお財布をなくしちゃった
ときの「えー!なんで…」「がっかり…」という気持ちを想像してみてください。
【あなたがわたし世代(50歳ざんす)の女性なら】
A. スーパーで買おうと思ってた卵、たまたま今日は半額だった♡
ときの「ついてる~!」「ラッキー!」という気持ちをイメージしてくださいね。
いったんその気持ちをゼロに戻したら次に、
B. 車からスーパーのレジ袋出そうとしたら、卵のパック落として半分の5個無駄にしちゃった
ときの「まーさーかーのー!」「がっかり…」という気持ちを想像してみてください。
人って、たまたま偶然ラッキーな出来事が起きる喜びより、
今自分が持っているものを失ってしまうがっかりの方が
約二倍も心を動かされちゃうみたいです。
A.もB.も、得ることができた金額と、損失の金額は同じです。
それでも人は、失うことのがっかりの方がすっごくがっかりなんですね。
はいここまでは、わたしもあなたも実感として理解できる簡単な例でした。
おもしろいなぁと思うのは、「利益を得る場合」と「損失する場合」で、人の選択は変わるということ。
こんどはあなたが若くてもわたし世代でもどっちでもいいです(なげやり)ので、自分がどちらを選ぶか考えてみてください。
ある日神様が現れて、
A. 無条件で9万円あげます
B. コインを投げて表が出たら20万円、裏が出たら0円になります
「このどちらかを選んでね!」と言われたら?
ある日悪魔が現れて、
A. 無条件で9万円没収する
B. コインを投げて表が出たら20万円没収、裏が出たら1円も没収しない
「このどちらかを選べ!」と言われたら?
わたしは、神様の方はA.を選びました。確実にもらえたほうがいいな、と。
悪魔の方は、すっごく悩んでしまいました。
ちっちゃくて弱そうな悪魔なら「どっちもやだ」ってキッパリいいますけれども(笑)、怖くて強そうな悪魔が相手で、実際にどちらかを選ぶしかないならB.かな~、いや、やっぱA.かな~って。
確率、ってありますよね。
その確率の見地から算定した平均値を「期待値」というのだとか。
期待値は神様の場合
A.は9万円
B.は10万円
つまり、確率でいえばB.の方がお得♡
だけど、もらえるときって人は
リスクを避けたい
という気持ちになるようです。
悪魔の場合の期待値は
A.は-9万円
B.は-10万円
つまり、B.の方が損する確率は高いのです
ところが実験してみると、
「利益を得る場合(神様の方ね)」はA.を選ぶ人の方が多くて、
「損失になる場合(悪魔の方ね)」はB.を選ぶ人の方が多いのだそうです。
人は
利益を得る場合にはリスクを回避する
損失を被る場合には確実な損失を回避する
という性質があるみたい。
これが、「損失回避の心理」デイブスペクター……じゃないプロスペクト理論ということです。
【後日追記】
ダニエル・カーネマンさんとエイモス・トバースキー(トヴェルスキー)さんが研究したこの理論は、はじめ「価値理論」という名前がついていたそうです。なぜタイトルを変えたのかまだ若かった頃のリチャード・セイラ―さんが尋ねると、
「『価値理論』だと誤解を招くとおそれがあるので、あえて何の意味もない名称をつけることにした。もしもこの理論が有名になるようなことがあるとすれば、そのとき初めて意味を持つような言葉の方がいいだろうと考えた。それで『プロスペクト』にしたんだ」
とダニエルは答えたのだそうです。
リチャード・セイラ―さんの著書「行動経済学の逆襲」で、カーネマンとトバースキーの理論に衝撃を受けたという話がでてきて、このことを知りました。
心理学者だったカーネマンさんたちと経済学者だったセイラ―さん、お二方とも後にノーベル経済学賞(ノーベルの遺言状に記載されたものではないことから、正式名称は「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」というそうです)を受賞します。
すごい人たちが若いときから知り合いだったとか一緒に仕事をしたことがあったとかお互いに刺激を与えあってきたとかいう話を知ると、やっぱり波動のようなものがあって同じレベルの人が知り合うのだろうなぁと思います。
ところで「そのときはじめて意味を持つ言葉」とカーネマンさんがいう「プロスペクト」をグーグル翻訳したら「見込み」とでてきました。「見込み理論」……わかりにくい気がします。やはり日本語なら「損失回避の心理」がわかりやすいですね^^
確率がわかりやすく計算できるような数字でさえこうした認知バイアスがあるので、
より不確実なことであれば
損したくない!
という気持ちだけで物事を判断してしまうことになってしまうようです。
経験則から判断することも認知バイアスです
2. 認知バイアスの例
2-1. 英語版ウィキペディアでは90以上!
進化心理学者のダグラス・ケンリックとヴラダス・グリスケヴィシズの共著「きみの脳はなぜ『愚かな選択』をしてしまうのか」によると、英語版ウィキペディアの「認知バイアス一覧」にはなんと90以上の認知バイアスが紹介されているそうです。
(日本語のウィキペディアでは14くらいが紹介されていました)
わたし、認知バイアスについてお勉強していて、あれもそうかな~と思ったことがあるんです。
バックナンバーの曲で、なんていう曲か忘れちゃったのですが、
わたしの好きな曲で(好きなものくらい覚えられる脳のキャパが欲しいぞ)、
脳のキャパは注意資源でした
コンビニで当たったアイスを食べている彼女が
「自分で買うのより美味しいね」
って言ったら、
「いや別に同じだろ」
って彼が答えて、
「文句をいうならあげない」
って彼女にいわれちゃう
(けど、「きみからは大切なものをもうたくさんもらったよ」って彼は思っているっていうすんばらしい歌詞なんです)
この
「もらった方が美味しい」
って、ありますよね~^^
それってこの曲の歌詞からもわかるように、
女性の方がすごくそう思っちゃう感じだと思うなあ。
「別に同じだろ」なんて、
男性の方がちゃんと事実で判断してるみたいな歌詞ですよね。
「もらったアイスの方が美味しく感じる」
という認知バイアスを
『バックナンバー的彼女理論』
とわたしが命名しちゃいましょうか^^
男性はもともと持っている愛情の量が……
彼女はもらったアイスが美味しくて、
彼は別に同じだとしたら、
女性の方が認知バイアスいっぱいあるのかな。
そういえばわたしも、無料にはすごく弱いです。
女性ならありますよね^^
・タダでもらえるならとりあえずもらっとく
・ビールの箱はおまけがついている方を選ぶ
みたいな(わたしだけ?)。
あ、でも、テレビショッピングのあれ、
高枝切りばさみ買ったら包丁セットがついてきちゃうとか
電気圧力鍋買ったら包丁セットがついてきちゃうとか
包丁セットくらいに大きくて邪魔感とか無駄感があればさすがに
っていいたくなるけど、
それはわたしが「高枝切りばさみ」も「電気圧力鍋」も欲しくないからか。
「買おうかな、どうしようかな~」
みたいな人なが、たまたま包丁もうっすら欲しかったりしたら
「包丁セットがついてくるならお得!」
って購入を決めたりしちゃうのかな。
家が狭くて物理的に置く場所がないから
「わたし電気圧力鍋なんか欲しくない」って思い込んでるだけで、
それも認知バイアスかな。
それって認知バイアスというよりは認知的不協和の解消でした記事はこちら
広いキッチンで置く場所があれば、電気圧力鍋欲しいな、やっぱり (*≧pq≦)
でも包丁セットはやっぱいらないかな。
あ、でもそれはわたしが
スパッと切れる包丁好きで、自分で選びたいからかも。
研いでつかっても、きっと今もってるので一生使えちゃうから、
包丁セットに魅力を感じないだけかも。
プロの料理人なら鉄のフライパンをお手入れして使いつづけても、
わたしにとってフライパンが消耗品(もちろん年単位ですよー)なのと同じで、
包丁だって、切れなくなったら買い替える人もいるだろうし、
ヘンケルの牛刀だけでなんでも切っちゃうわたしと違って
いろんな包丁の種類を使い分けたい人もいますよね。
そういえば、男の人の方が、包丁みたいな道具に弱いかも。
男の人ってなぜか工具にこだわったりしますよねー ( ´艸`)
「せっかく料理するなら包丁セットが欲しい」とかいいだすのって男の人かも (・∀・)
「電気圧力鍋欲しいけど、ぜいたく品かもしれないし
狭い部屋で邪魔になっちゃうからダーリンにはいえない~(´・ω・`)」
なあんてテレビ画面見ながら悩んでいる女性に、
一緒にテレビを見ていた男性が
「いいよ、欲しいなら買えばいいじゃない!!」
なんて言ってくれたとしたら、
実はそのダーリンはものすごく優しいわけではなく、
ただ包丁セットが欲しかっただけなのかも。
ということは、やたらと包丁セットがついてきちゃう理由って、
そのあたりにあるのかも?
たとえ一緒にテレビをみていなかったとしても、
「電気圧力鍋買っちゃった (・ω・)
いいよね、あなたの欲しがってた包丁セットもついてくるし (σ ´ _ `)σ 」
って感じで許してもらうため?
女の人が欲しいものに、男の人が「実は欲しかった」ものをおまけにつけることで、夫婦円満めでたしめでたし……が、狙い??
たまには自分をゆるしてお買い物もアリです
3. わたしたちが気をつけるべき認知バイアス
今回の記事の結論は、
お得♡ って感じたらそれは認知バイアスかも!!
ということになりました。
最初に身近な例として、
半額シールのせいでいらないもの買っちゃった、バカバカ!!なわたし
や、
スニーカーの定価を見ちゃうことで値引きに魅力を感じて欲しくなっちゃうあなた
を、『アンカリング効果』という認知バイアスのせいですよ~、
あなたもわたしもバカバカじゃないです~っていうお話をしました。
バカじゃない能力コンピテンシーについて
このアンカリング効果というのは、最後の方でわたしが提唱した『バックナンバー的彼女理論』や、『なんで包丁セットがおまけなのさ?疑問』にも働いているのです。
つまり、女性が大好きな『お得感』の正体は
たいていが『アンカリング効果』なのですね。
ほんとうに、ほんっと~うに、それ必要?
元の値段を知らなくても、その値段で納得?
そもそもドレッシング、なくてもいんじゃね?
(よほど後悔してるのねえ、わたし)
っていうふうに、いったん冷静になって頭を冷やしてから決断したいものです。
常識で判断するのは危険かも
現代の心理学について調べていると、ロバート・チャルディーニさんというアメリカの心理学者の名前をよく目にします。
マーケティングの本をたくさん出版されているので、それほど心理学に興味がなくてもビジネスマンや悪代官ならご存知かもしれません。
あなたが本を読むことが好きな方なら、ロバート・チャルディーニさんの本を図書館で借りて読むといいと思います(お高い本が多いので^^)。
認知バイアスのような心理を、どれだけビジネスに活かすかを詳しく書いているので、半額シールにあおられて不要なドレッシング(しつこい?)を買ってしまうようなことがなくなるかもしれません。
さて。
素直でピュアで純真無垢なわたしたちが、
「あ、これはきっと認知バイアスの『アンカリング効果』だわ!
ちょっといったん頭を冷やして考えよう」
って思うようになった(この記事のおかげでわたしたちも成長しましたねえ^^)とします。
すると、この「いったん頭を冷やして……」を阻止するために、
『コンコルド効果』『サンクコスト効果』という認知バイアスを活用するのですね、悪代官どもは。
頭を冷やして考えちゃったらどうせ買わないだろ?
ということで、
とにかく今すぐ決めてほしい
と迫ってくるわけです。
クリアな思考になって回避するのだ!
スーパーマーケットや靴屋さんの店頭ではそこまでされないと思いますが、
あなたもきっと、テレビショッピングなどで目にしたことがあると思います。
・今から30分以内にお申し込みいただけば、なんともうひとつプレゼント!!
・この特典がつくのは本日限り!!
みたいな、あれです。
『コンコルド効果』や『サンクコスト効果』と呼ばれる認知バイアスは、
損失を回避したい
という人の心の動きです。
コンコルドという、すっごく早く飛ぶ飛行機を旅客機として開発していた会社。
なんども「もうダメだ」という局面におちいっても、
だって、ここで諦めたらこれまでにかけたコストがすべて無駄になっちゃうじゃん!!
っていう考えで開発を続けちゃったので、大きな負債を背負うことになったのですね。
サンクコスト(sunk cost )は日本語にすると「埋没費用」。
もう回収できる見込みがない費用のことです。
それでも人は、
「せっかくここまでやったし」「今までの分がもったいない」なんて考えてしまい、
さらに費用を無駄にするような行動を取ってしまうというのです。
「この特典は今だけ!」
って言われちゃうと、
せっかく手にしたこのチャンス(チャンスなのかなー)を無駄にしたくない!!
っていう気持ちになっちゃうみたいです。
ピュアで純真無垢なわたしたち女性、赤ずきんちゃんを狙う
極悪非道なビジネス悪代官、オオカミ野郎はそこらじゅうにいるようです。
長い長い記事になってしまいました。
認知バイアスについてはまだまだ書きたいことがあるので、別の機会に^^
進化心理学の、恋愛にまつわる認知バイアスの記事を書きました
読んでいただいて、ありがとうございました!!
あなたもわたしも
認知バイアスの仕組みを知って
悪代官にだまされないようにしましょうね。
だまされやすさはオキシトシンのせい
また別の記事でおめにかかりましょう。