こんにちは!キャリアコンサルタントの金子めぐみです。
今回は「人生の転機」について考えていきます。
あなたは「転機」という言葉をつかうこと、ありますか?
わたしにとって「転機」はキャリアコンサルタントの勉強をするまでほとんど口にしたことのない言葉でした。
人生にはたくさんの転機があり、変化を恐れたり不安に感じたりするときもありますし新しい未知の世界に対してワクワクした気持ちになるときもあります。
予想していた通りの転機もありますし、予想外の転機に驚くこともあります。
人生が変化を遂げる瞬間ともいえる転機は、転機が起きた本人のとらえ方によってその先の結果が大きく違うこともありそうです。
キャリアコンサルティングの世界では、全米キャリア開発協会の会長を務めたこともあるナンシー・S・シュロスバーグという女性がとても戦略的な「転機の乗り切り方」を理論化しています。
(それについてはまた別の記事で書きますね!)
ここでは、女性が転機をうけいれやすくなったり前向きに乗り越えられるようになったりするような、スピリチュアルな考え方をご紹介していきたいと思います。
わたしのサイトは女性に向けて記事を書かせていただいていますが、米国アップルの創業者スティーブ・ジョブズさんも有名なスピーチの中でこのようなスピリチュアルな言葉を残していますので、良かったら男性もゆっくりしていってください。
あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。
2005年スタンフォード大学の卒業式でおこなったスピーチより
さあそれでは、スピリチュアルな考え方で人生の転機を乗り切る世界へまいりましょう!
もくじ
1. 人生の転機とは
1-1. 予測できる転機とできない転機
人生の転機には、予測できるものとできないものがあります。
予測できるものとしては、学校など年齢に応じて変わる環境や自分で予定を立てられるような転機があります。
・入園・入学や卒業、入社、定年退職など
・引っ越し、旅行など
・結婚、離婚(予測できない場合もあります)、同居、別居など
・転職(自分が決めて転職する場合)
予測できないものとしては、相手の都合で突然言い渡されることや病気や事故などいつそれが起こるか自分ではわからないという転機があります。
・解雇、転勤、異動、会社の倒産など
・パートナーの浮気、自分や周囲の人の病気・事故、大切な人の死など
・仕事のオファーやつきあってほしいという告白など
・昇給、昇進、孫の誕生など
1-2. 予測していたのに起きないこともまた転機
予測していたのに起きない、ということも当人にとっては転機となります。
先ほどお話したシュロスバーグさんは、
実際に起きた転機を「イベント」
期待していたのに起きなかった転機を「ノンイベント」と名付けました。
1-3. 振り返ったら気づく転機
後になって振り返ってみたら
「あのときが転機だったんだな」
とわかるという転機もあります。
実際にそのときには無我夢中で乗り切っていたり、あるいはあまりに小さなことに感じてあまり意識せずに判断したりしたことが、後で振り返ると
「あのときこの道を選んでなかったら今の自分はいない」
という分かれ目だったということもよくあることですよね。
ということは、「今が転機かもしれない」と気づくことができれば、「良い選択ができるように」とより慎重になれるかもしれません。
ここから先は、この「振り返ったら気づく転機」についての記事になります。
振り返ってみたら
「あのときが転機だったのか!しまった~!!」
ってなってしまわないように、できるだけ転機が迫ってきているという前兆・予兆をみつけてその転機の結果が自分の望む結果に近づくようにする方法をご紹介していきますね。
2. 人生の転機の前兆・予兆に気づける自分になろう
2-1. 自分の心の状態に気づける環境づくり
人生の転機が迫っているという前兆や予兆を感じるためには、自分の心の状態を知る必要があり、そのための環境づくりが必要だとわたしは考えます。
以前のわたしがそうだったのですが、あなたはなんとなく寂しいからと帰宅したらすぐにテレビやラジオをつけたり、音楽を流したりしていませんか?
そうした状態は、たとえテレビやラジオ、音楽に集中していないとしても、いつも意識が少しだけどこかへ向いている状態なので、自分の心の状態に気づきにくくなってしまっている状態です。
テレビやラジオや音楽が悪いというわけではありません。
ただ、自宅にいる間ずっとそれらが耳から入ってくるという状態は「自分の心の声」を聞き逃してしまうという結果につながってしまいます。
テレビを見たいときはちゃんと目的を持って見る。
ラジオも同様に「そうじの間だけつけておこう」などと意識してつけるようにしましょう。
音楽も、とくに歌詞のあるものは聴きたいかどうか自分の心に尋ねてから聴くようにするといいですよ。
耳から入る余計な音がなくなると、自分の心の声が聞こえてきます。
つまり、自分が今、思考していることに意識が向くのです。
この状態になっていると、たとえ何か家事などをしていても
「あれ?なんだかあのことを考えると気持ちが重くなる…」
「明日のことを考えるとなんだかワクワクしてくる…」
「あのプロジェクトのことを考えると不安になる…」
というように、自分が今気になっていることに対する自分の感情に気づくようになってきます。
「いまここ」に気づくための記事はこちら^^
2-2. ストレスの多い環境を避ける
人生の転機が迫っているという前兆や予兆を感じるためには、ストレスの多い環境を避けることも必要です。
ストレスもまた、自分のほんとうの気持ちや直感を受け取ることを邪魔してしまうからです。
そんなときは、ストレスをため込まないように意識してください。
女性の場合、男性よりも自分が「気持ちいい」「楽しい」「リラックスする」と感じることをみつけるのが得意です。帰宅したら何をしたいか、ワクワク考えながら帰りましょう。
疲れて家に帰って、なんとなくテレビを見てしまったりなんとなくスマホをいじっていたりして数時間過ごしてしまうと、その日のストレスをそのまま翌日に持ち越すことにもなりかねません。
運動やヨガ、趣味、お風呂に入る、好きな音楽を聴く、カラオケで歌うなど、自分が「ストレス解消になる」と感じることを積極的にしてくださいね。
人生の転機に気づくためにストレスを減らすための記事はこちら
2-3. 自分の心と向き合う時間をつくる
できれば邪魔の入らない静かな環境で、自分の心の声と向き合う時間をつくるようにしましょう。
転機の前兆に直感で気づけるようになっていきますよ。
わたし自身の経験なのですが、こうした時間を取っていなかった頃は
「今の仕事は好きじゃないけど、辞めるわけにはいかないし…」
「なんだか幸せを感じないし、他の人がうらやましいと思ってしまう…」
「やりたいことがやれる人はいいよね…」
というふうに、漠然とした不満や不安、嫉妬の気持ちなどを抱えていました。
転機の前兆、予兆に気づくという目的で「自分の心と向き合う時間をつくる」ということを始めると、それだけではなく様々なメリットを感じて驚くと思います。
なぜ今のあなた(昔のわたし)が、
何か特別ないいことがあったときだけしか「幸せだと感じられない」
のかというと、
「自分の心が何を望んでいるのか、ほんとうには理解していない」から
なのですね。
自分の心とじっくり向き合う時間をつくることで、静かに自分の気持ちを受け止めることができるようになります。
最初は居心地悪く感じたり、落ち着かない気持ちになったりするかもしれませんが、何度もそうした時間をつくることで
「ああ、本当はこうしたかったんだな」
「そうか、あの部分が気になっていたんだな」
というふうに自分のほんとうの気持ちを理解していきます。
すると、それまでのようにただ漠然と他人と比較して自分を判断しなくてもよくなります。
すごく幸せそうな人を見ても
「あの人は、あれが幸せ。良かったね。わたしの幸せは、これだから、わたしも幸せ」
というふうに自分と他人を比較しなくなるので嫉妬の気持ちが起きなくなり苦しい気持ちが減っていくのです。
人生の転機とは関係なく嫉妬の気持ちに苦しんでいる方への記事はこちら
もちろん、自分の心と向き合う時間をつくることで直感は鋭くなりますから、転機の前兆、予兆にも気づけるようになっていきますよ!
人生の転機に気づくために自分と向き合う方法はこちら
3. 人生の転機の前兆、予兆は直感で受けとります
3-1. 直感を受けとり信じることを許可する
転機の前兆、予兆をキャッチするために、自分に「直感を受けとっていいよ、信じてみようよ」と許可してあげましょう。
人生の転機にも役立つ「自分をゆるすこと」についての記事を書きました
人の直感は、じつは常に働いています。
せっかくわたしたちのためになにかを伝えようとしてくれている直感を活かさないのはとてももったいないことだと思います。
先ほど「人生の転機の前兆・予兆に気づける自分になろう」というお話をしました。
「自分の心の状態に気づける環境づくり」としてテレビなどの音を流しっぱなしにしないこと、自分の心の声を聴きとれるように「ストレスの多い環境を避ける」こと、そして意識的に「自分の心と向き合う時間をつくる」ことを実践していくと、何が起こるかというと、はじめに
自分の直感をしっかりと受けとることができるようになります。
そして次に
直感がなにを意味するのかを理解できるようになっていきます。
最初に「あ、これって直感だな」ということに気づけるようになり、その後自分に起きる出来事を見ていくと「ああ、こういう意味だったのか」とわかるようになるのです。
そして、その経験を繰り返すことで「あ、この直感にはこういう意味がある」と徐々に直感が自分に伝えようとしていることを理解できるようになっていくのですね。
そうなってくると、直感を信じることができるようになりますから行動がしやすくなっていきます。
わたし自身がこの順番で経験しているので、きっとあなたもできるようになりますよ。
3-2. 直感を受けとったら行動して試してみる
直感を受けとったと感じたら、はじめのうちは確信がもてなくてもそれに関した行動をしてみてください。
この「お試し行動」が思いのほか当たってくると、直感を信じられるようになり、いずれ「転機」の前兆、予兆かどうかがわかるようになっていきます。
わたしの場合は、家事が大好きで専業主婦になりたかったのに自分の未熟さもあってシングルマザーになってしまいました。
趣味が家事ともいえるくらいなので、やりたいことがたくさんあり、今も仕事以外の時間はほとんど家事をしています。
以前は、テレビやラジオをつけっぱなしで家事をしていました。
自分の中では「一石二鳥」というか「時間の有効活用」くらいの気持ちでいました。
けれど、その状態ではせっかくの直感をまったく受け取ることができていなかったのですね、判断を間違えて失敗(いい経験・笑)をすることがとても多かったのです。
ところが、静かな環境をあたりまえにしていると、食器を洗っていても、ふと
「あれ?なんだか焼き菓子が気になる…忙しいけれど、今つくっておこう」
と思いつくようになります。
もともと、お菓子作りやパン作りは本格的に学んでみたいくらい好きなのですが、仕事があるとそうもいかず、たまたま気が向いた時や酔っぱらった勢いで(笑)つくっていたのですが、以前は食べきれずに冷凍したりしていました。
今は直感を信じてつくるので、美味しいうちに食べきったり誰かに差し上げたりして気持ちよく消費することばかりです。
ふと「つくっておこうかな」と直感を受けとってつくってみると、翌日にちょっとしたお礼としてお世話になった方に手渡すことができたり、急にお昼を挟んでの外出になって車の中で食べるランチにちょうどよかったり、「ああ、つくっておいてよかった」という結果になるのです。
たとえば下記でリンクしているブログを書いたときは、パウンドケーキを切っていたら「?」なにか感じて、とりあえずラップで包んで営業先へ持っていったんです。
お昼ごはんに車内で食べることになるのかなー、と思っていましたが……なんと担当者さまのお誕生日だということがわかりビックリ!!
わたしの経験でいうと、おそらく「好きなこと」にまつわることだと直感を正しく受けとりやすいのではないかと感じています。
わたしの場合は、「お菓子をつくっておこう」という感覚や「天気予報は曇りだけれど、今日のうちに洗濯して干しておこう」という家事にまつわることだと、直感を正しく判断できるようなのです。
たぶん、あなたがメイク好きでおしゃれな方なら「今日はなんの予定もないけれど、なんだかばっちりメイクしたほうが良い気がする」という直感などを受けとりやすいかもしれませんし、スポーツ好きなら「今日は予定してなかったけれど走ってみよう」という直感などを受けとりやすいのだと思います。
そんなときは、直感にしたがって「ばっちりメイクする」「走ってみる」などの「お試し行動」をしてみてください。
きっと、会いたいと思っていた人に会えたりして、「ああ、そういうことだったのか!」という良い結果を受けとるになりますよ。
何度も繰り返していくうちに、直感がどんなときに来るのか、どんな直感なら当たりやすいのかのコツのようなものをつかめるようになります。
人生の転機に自分で起こせる奇跡「セレンディピティ」についての記事はこちら
3-3. 転機の前兆、予兆としての直感
あなたに起きる人生の転機の前兆や予兆としての直感は、「ふとした直感」という程度ではなく、その日の気分を左右するほどの感情の動きで感じるはずです。
良くない転機の前兆、予兆としての直感は
・なんだか朝からずっともやもやした嫌な気分がぬぐえない
・落ち着かなくてざわざわした気持ちが収まらない
良い転機の前兆、予兆としての直感は
・理由もないのに楽しい気持ちになってくる
・今まで許せなかった人や出来事を簡単に許せるようになる
気持ちを切り替えようとしてもこのような感情が変わらないときには人生の転機が迫っているはずですよ。
そんなときにあなたがすべきことは、先ほどお話した「自分の心と向き合う時間をつくる」ことです。
今は女性もしっかりと働いている方が多いので、独身でも既婚者でも、
「毎日忙しくて、そんな時間はつくれない!」
と感じる方も多いかもしれませんね。
人生の転機に気づくために自分時間をつくりたい!という方はこちら
できれば静かにひとりの時間をつくってほしいところですが、忙しければ通勤の電車の中でも大丈夫ですから目を閉じて自分の心をしっかりとみつめてください。
わたしも電車に乗ることがありますが、今の若い(若くなくても・笑)女性は電車の中でみんなスマホをいじっているなあと感じます。
SNSやゲームだけでなく、ネットからなにかの情報を得ていることもあるでしょうし、電車の中で済ませられる仕事は電車の中でしているのかもしれませんね。
先ほどわたしがお話したように、
自分では「効率よく時間をつかっている」気になっていても、結果的に自分にとってどうなっているか
を考えてみてください。
わたしの場合は電車の中でぼーっとしておくことで、今までたくさんのメリットがありました。
家に着いた時になぜか家事の優先順位が浮かんできて時間の節約になったり、忘れたままだったら大変なことになっていた子どものための買い物や提出物をふと思い出したり、これから仕事でどうしていったらいいかぼんやりと浮かんだり、様々な直感をキャッチすることができたのです。
自分の心がなにかを伝えようとしていると感じたら、それが人生の転機が迫っているというおしらせだとしたら、それを受けとる時間をしっかり取ることは決して無駄にはなりませんよ。
4. 人生の転機の前兆、予兆を受けとったら
直感を信用できるようになって人生の転機の前兆を受けとったら、今あなたにとって変化があると困ることや、逆に嬉しいことについて考えてみてください。
たとえば、今のあなたが「転職しようかなあ…」とぼんやり考えていたとします。
そして、ここ数日なんだかワクワクするような感情が収まらずにいるとしたら、それは転職に関する良い転機の前兆かもしれません。
それをよりはっきりさせるために、どんな業界に転職したいのか調べたりその業界の画像を見たりして自分の心がどう反応するか感じてみてください。
その業界のことを調べたり画像を見たりすることで、さらにワクワクして楽しくなってきたとしたら、あなたは間もなく転職という転機を迎えてその後は今より良い生活をしているはずですよ。
もしも逆に、ここ数日は気持ちがざわざわして落ち着かず、楽しいことを考えようとしてもうまくいかないようなことがあれば、それは転職が悪い転機になるという予兆かもしれません。
転職したいと考えていた業界のことを今一度しっかりと調べたり、転職先の候補にしていた会社について詳しく調べたりした方が良いですね。
おそらくその間も胸のざわつきは収まらないはずです。
こんなときは、自分の直感で転機の前兆を受けとったと信じて、転職は先延ばししたほうが良いでしょう。
理屈だけで考えて転職してしまうと、良い結果にはならないはずです。
そして、どの失敗も
「自分の心の声(直感)」を無視して「儲かるから」「いい話だから」という理由で転機を迎えてしまったことが原因
です。
人生の転機ならいいけど人生の失敗という言葉は嫌だよね、という記事はこちら
振り返ってみると、なぜあんなにも心がざわついていたのにそのまま転機を迎えてしまったのだろうと、自分の心のパワーを信じなかった自分を「馬鹿だなあ…」と思います。
そして、この記事に書いたように「直感を受けとれる環境」に近づけて自分の直感に対して「お試し行動」をしてみて直感を信じられるようになり、
今は自分の頭で考えて判断するよりも、心の声に従って判断するようになりました。
そのおかげでここ数年は仕事も他のことも、ほとんどすべてがスムーズに流れています。
嫌なことってほとんど起きなくて、良い情報が入ってきます。
そして、いちばん驚くのは出会う人のレベルがどんどん上がっているということ。
もっと早く、こんな暮らしをしたかったと心から思います。
たくさんの転機を迎えたわたしはレジリエンスマッスルが鍛えられていたというお話はこちら
心から思うので、若い(若くなくても・笑)あなたに伝えたくて、こうした記事を書いています。
「直感を信じる」
頭で理解するのはこんなに簡単なことなのに、
実践することはこんなにも難しいことだったのかと、
振り返るとよくわかります。
長い記事を読んでいただき、ありがとうございました!!
頭で理解するだけじゃなく
ぜひ「お試し行動」をして直感の正しさを実感してみてくださいね。
あなたが直感で人生の転機の前兆をキャッチして
悪い転機を避けて
良い転機を迎えられますように。
また別の記事でお目にかかりましょう。