ポリヴェーガル理論とは|批判の理由と共にわかりやすく

こんにちは!

 

キャリアコンサルタントの金子めぐみです。

 

今回は

ポリヴェーガル理論

についてのお話です。

ポリヴェーガル?

 

あ~、あれね!!

キュウリの浅漬けつくるとき

切ったキュウリ入れて

もみもみフリフリって…

 

それは

ポリブークロ (σ゚∀゚)σ

 

最近になって

心理学らへん(どこらへん?)

で話題の

ポリヴェーガル理論

 

トラウマPTSD

不安・自閉症などの

セラピーに役立っています。

 

嬉しことに

身体の様々な不調のセラピーとして

 

セルフ・エクササイズを含む

polyvagal informed therapy

の研究も進んでいるようです。

あら?わからなかったかしら?

前世がアメリカ人なものだから

ごめんあさぁせ

お~ほっほっほ!ざんすざんす!

日本語にすると

多重迷走神経の情報に基づいた治療

となります。

 

羽生市立図書館には

関連書籍がまったくなかったので

 

埼玉県内各地の図書館に

ご協力いただき

活字中毒のわたしのために

分厚いポリヴェーガル理論関連書籍

3冊をご用意いただきました。

わたくしのために県内3図書館が

全力を挙げてくだすったですのよ

お~ほっほっほ!ざんすざんす!

そしてこの記事書き終わるころ

ぽつぽつと2冊

リクエスト無視されたと思っていた

関連書籍が届きましたのよ

ほ~ほっほ!いまさらいまさら!

ポリヴェーガル理論には

反論というか

批判もあるようなのです。

 

手元に来てくれた本たちを

読んでみたら

なんとなくうっすら

批判される理由

お金の匂いでは?

…そこんとこも

5章でがっつり

なんで怪しいねん щ(゚Д゚щ)

なぜ関西弁?笑

の説明を

わたしなりに感じたことを

お伝えしてまいりますね。

 

さあそれでは、ポリヴェーガル理論を理解して心も身体も健康になる世界へまいりましょう!

 

1. ポリヴェーガル理論とは

1-1. ポリヴェーガル理論

日本語にすると「ポリ」=「複数」「ヴェーガル」=「迷走神経」となり、ポリヴェーガル理論は日本語では「多重迷走神経理論」といわれます。

 

ポリヴェーガル理論

アメリカの脳神経学者

スティーブン・ポージェス博士によって

自律神経に関する神経理論として

1994年に提唱されました。

 

それまで

自律神経系

の働きは

交感神経(ストレス)

副交感神経(リラックス)

のふたつが

拮抗していて

 

わたしたちの自律神経系は

自分の置かれた状況によって

 

交感神経が優位になると

逃げるか戦うか

という生き残りのメカニズムによって

ストレス状態になり

 

副交感神経が優位になると

休息と消化 食べて繁殖

という

リラックス状態になる

 

と考えられてきました。

 

それらの「状態」

迷走神経に支えられていて

その迷走神経は脳幹に出入りして

情報を伝えることにより

わたしたちは

ストレス状態 と リラックス状態

行き来しているというのが

定説だったのですね。

 

【 ポリヴェーガル理論 】

迷走神経には

腹側迷走神経

背側迷走神経

のふたつが存在し

それぞれに違う働きをしている

 

という説明で

 

自律神経は2元的なものではなく

3元的自律神経

であるとしたのが

ポリヴェーガル理論です。

 

1-2. ポリヴェーガル理論に至る背景

科学技術の発展により、それまで別々に研究が進められていた様々な学問の垣根がなくなり、正当な科学的論題として「感じること」に関する研究がはじまったことが、ポリヴェーガル理論の発見への第一歩でした。

 

ポージェスさんは1966年に

大学院生になったとき

学部の枠を超えて増設されたのが

心理生理学

でした。

心理生理学の分野の学術誌が出版されたのも同じ1966年で、書籍はまだ2.3冊しか出版されておらず、研究に使える資料はそれくらいしかなかったという新しい学問に、ポージェスさんは強く惹かれたのだそうです。

 

【 心理生理学とは 】

心の動き生理学的な反応から理解しようとする学問。

被験者が報告する主観的な状態に頼ることなく、皮膚電位、呼吸、心拍数、血管運動などの生理学的な反応を調べ、客観的かつ数値化可能な方法で主観的な体験について計測する。

 

それまでには

科学

の領域では扱われてこなかった

身体感覚、感情、意思決定、概念形成

などが

認知科学

として研究され

工学やコンピュータ科学に応用され

人工知能や機械学習へと発展していく

そのはじまりの時期のことです。

 

ヒューリスティックもそういうことだね^^

ヒューリスティックの意味とは|心理学?計算機科学?評価や調査に役立つ手法

1-3. 迷走神経の枝分かれ進化

ポージェスさんは副交感神経の8割を占める迷走神経の研究の中で、哺乳動物の迷走神経は進化のプロセスで2系統にわかれて進化し、自律神経系は3つの階層構造を形成していると説明したのがポリヴェーガル理論です。

 

心理生理学の研究では

迷走神経の生理学的な状態

常時監視する必要がありました。

 

なんとポージェスさんは

迷走神経の計測のために

病院に持ち運びできるような

ポータブル迷走神経計測器

を開発してしまうほどで

この機械は研究者向けに

販売もされたそうです。

 

それほど熱心に

迷走神経

について研究したからこそ

ポリヴェーガル理論

の提唱に至ったのですね (b゚ェ゚o)

 

2. ポリヴェーガル理論とこれまでの理論

2-1. 自律神経系の働き

自律神経は私たちの意思とは関係なく働いています。呼吸や体温、血圧、心拍、消化、代謝、排尿・排便など、生命活動を維持するためにそれぞれの臓器に対して自律的に働いて生命を維持するのが自律神経の役目です。

 

わたしの命を維持するために

 

わたしが寝ていようが起きていよう

寝転がって本を読もう

読むとき飲もうと思って

 床置きしたコーヒーのことを忘れて

足で蹴とばしちゃって ∑(゚∀゚ノ)ノ

慌てて近くにあった箱から

 ティッシュを3枚抜いて

  それで拭こうとして

こんなんじゃ拭ききれないよ

  100枚必要だ ┐(´д`)┌

とんでもない ((*゚∀゚))

もったいないもったいない… ( ゚ω゚;)

だったら最初から拭くもの探せばよかった

ティッシュ3枚

   無駄にしちゃった ( ;∀;)

 …とくよくよしていよう

 

24時間休みなく働いて

くれるなんて…

 

ありがたい神経ですね

自律神経さんって (;ω;)

 

マインドがワンダリングしちゃってても^^

マインドワンダリングとは|脳のデフォルト「心猿」の心理学

2-2. 二元論的自律神経

これまでの二元論的自律神経は、ひとつの標的臓器を交感神経と副交感神経の両方が支配し、リラックス状態のときは副交感神経が働き、ストレスがかかったり活動したりする際には交感神経が働くというように、ふたつの自律神経が拮抗した作用を示すと考えられてきました。

 

【 交感神経 】

わたしたちが

身の危険を感じたとき ∑(゚◇゚ノ)ノ

その状況に対応するために

交感神経が働きます。

 

戦うか逃げるかのための神経

と呼ばれることもあり

 

臓器交感神経が優位になると

心拍数や血圧を上げ

呼吸を浅く早くして

いざというときに

わたしたちの身体が

すぐに動ける状態にします。

 

【 副交感神経 】

わたしたちが

休息しているとき (´ω`)

消化吸収を助けて

排便排尿を促すなどするために

副交感神経が働きます。

 

リラックスや睡眠

のための神経ですね^^

 

副交感神経が優位になると

心拍数や 血圧を下げ

筋肉を弛緩させ

呼吸を深くゆっくりにして

わたしたちが

リラックスしたり

睡眠をとることができる状態にします。

 

わたしはこの記事を書くために

自律神経についてお勉強していて

 

繁殖行動をするときにも

副交感神経が

優位になっていると知りました。

男性はリラックス状態にないと

勃起しないのですって!!!

女性のみなさま

え?それほんと? (*´艸`)

って思いませんか?

 

日本人男性はさておき

(あなたはどう思う?笑)

ハリウッドのラブコメディ映画では

やりたくなった男性

資料室とか倉庫とか

すぐに人気のない場所

女性を連れ込んで…

 

ふたりとも立ったまま

女性のスカートめくりあげて始めちゃって

どう見ても

動物みたいに大興奮 (*’д’*)

だと思うんだけど…

 

勃起してるからできてるわけで

ああ見えて

 リラックスしてるんだ ∑(*´ω`ノ)ノ

ますます謎が深まる

男性という生き物。。。

2-3. 三元論的自律神経

交感神経と副交感神経が拮抗的に働くという二元論的な従来の考え方と違いポリヴェーガル理論では生物の進化や神経の発生の観点から、副交感神経がさらに「背側迷走神経複合体」「腹側迷走神経複合体」とから成り立っていると説明します。

 

これまでに考えられてきた

自律神経系の働き

ポリヴェーガル理論違い

注目されたのは

 

『危険』

それも

『生命の危機』

という場面で

 

ストレス反応として

戦うか逃げるか

交感神経が働いて

自らの命の防衛をする

 

のではなく

 

ふたつ目の防衛システム

が発動する

 

と説明しているところです。

 

『生命の危機』という場面では

自律神経系の反応は大きく抑制され

副交感神経の古い神経経路が使われる

というのです。

 

実際の身体の反応としては

不動

シャットダウン・フリーズ

乖離

が起きるというのが

ポリヴェーガル理論です。

 

脳のリソース不足で『思考がフリーズ』すると騙されやすくなります

注意資源とは|脳の燃料が少なく騙されやすいわたしやあなたへ

 

3. ポリヴェーガル理論での迷走神経

3-1. 迷走神経と迷走神経パラドクス

副交感神経は複数の神経線維や経路から構成される複雑な神経系で、その一部が迷走神経です。ほとんどの副交感神経の神経線維は、迷走神経を介しています。そのため迷走神経は副交感神経と同じ活動を示すをすると考えられてきました。

 

【 迷走神経パラドクス 】

 

一般的には副交感神経が活性化するとき

迷走神経も同じように活性化して

身体的な反応としては

・心拍数の低下

・呼吸の深さとリズムの安定化

・血圧の低下

・消化器系の活動の促進

などが起きます。

 

しかし

本来ならば

交感神経が活性化する

ストレス・緊張状態で

迷走神経が活性化することがあり

それを

迷走神経パラドクス

といいます。

 

ポージェスさん

迷走神経の研究のために

新生児の心拍数と呼吸を計測

 

呼吸に伴って心拍数が変化する

(呼吸性洞性不整脈・RSAといいます)

その変動を数値化して

迷走神経の働きを調べていました。

 

すると新生児の中には

心拍数が常に一定で

呼吸のパターンに影響されない

赤ちゃんがいることに気づきます。

 

そしてそのRSAのない赤ちゃんは

後に複雑な合併症を起こすリスク

高かったのです。

 

ポージェスさんが

これを論文にして発表すると

新生児医学の専門家から手紙が届き

 

通常赤ちゃんに対して

睡眠・リラックス・消化吸収などの面

保護的に働くはずの

迷走神経の活発化

 

急に脈が遅くなる『徐脈』

突然呼吸が止まる『無呼吸』

 

などの現象を引き起こし

赤ちゃんの命を脅かすことがある

ということがわかりました。

 

この

迷走神経パラドクス

からポージェスさんは

 

迷走神経の回路は二つあるのではないか

という仮説を立てて研究を進めます。

 

そして

ふたつの迷走神経の回路は

脳幹の違った部分から発している

ことを発見します。

 

それが

これから説明する

ふたつの迷走神経

 

腹側迷走神経

背側迷走神経

です。

 

3-2. 腹側迷走神経の特徴

おもに横隔膜より上に分布する「腹側迷走神経複合体(VVC)」は、哺乳類になってから獲得した新しい迷走神経で周囲が安全で安心できる状態、リラックスしている状態のときに働きます。

 

あなたは

トカゲが動かずに

じーーーっとしている姿

見たことがありますか?

 

べつに見たくはないよね (´+ω+`)

 

より原始的な神経を持つ

爬虫類などは

そうやって

動かないこと

によって

自分の身を守っているのですって。

 

それでは

ネズミの赤ちゃんが

みんなで集まって

お団子状態で眠っているのを

見たことがありますか?

 

これもまあ

ペットショップにいたら可愛いかもだけど

不衛生な場所で見たらキモいだけかも

べつに見なくてもいいな (´xωx`)

 

迷走神経が進化して

腹側迷走神経を持つようになった

哺乳類の赤ちゃんたちは

 

こうすると安心だね (p゚∀゚q)

って

くっつき合って眠るのだそうです。

子犬ちゃん子猫ちゃんたちなら
すっごく可愛いね^^

お互いにくっついてるとき脳から出てるよ^^

オキシトシンとは|増やす方法と幸福効果・ネガティブ作用

 

3-3. 背側迷走神経の特徴

おもに横隔膜より下の臓器に分布する「背側迷走神経複合体(DVC)」は、ポリヴェーガル理論の中でも注目を集めている防衛反応「不動化(フリーズ・シャットダウン)」を発動させます。

 

副交感神経のすべてが

交感神経と逆の働きをする

…と考えられてきましたが

 

ポリヴェーガル理論では

副交感神経を

 

原始的な働きをする

背側迷走神経

 

 

比較的新しく

他者とのつながりで安心を得る

腹側迷走神経

 

ふたつにわけている

これまでもお話してきたとおりです。

 

背側迷走神経

想定外の事態が起きて

命の危険を感じたとき

 

交感神経のように

逃げるか・戦うか

ではない(それ以前の)反応をする

とされます。

 

命を守るため

死んだふりをする動物がいるように

 

人間も背側迷走神経によって

その場であえて

心身を硬直させて

外界からの刺激をシャットダウンする

という身体防衛反応を起こすのですね。

 

その状態になることが

のちに

トラウマ

と呼ばれるような

心の傷となってしまう

というのが

ポリヴェーガル理論によって

説明ができるようになりました。

 

子供にとっての

両親や身近な大人からの虐待

女性にとっての

性被害(レイプなど)

 

本人にとって

命の危険を感じたとき

抵抗せずに体も心も硬直させる

ことで

その場を乗り切ろうとする

 

そのことが

背側迷走神経によって

裏付けられる(説明できる)

ことによって

 

性犯罪者の弁護として

よく用いられる(らしいです)

被害者には

逃げるチャンスはあった

被害者が

動かなかったことは合意を表す

などの理屈の受け止め方は

大きく変化したといいます。

 

弱者が自分を守るために

不動化(フリーズ・シャットダウン)

するということがある

 

という説明ができることで

虐待やレイプ被害者の立場

すこしでも理解されることは

 

誤解や偏見による

セカンドレイプ

防ぐ助けになるようです。

 

『なぜ私は凍りついたのか 

 ポリヴェーガル理論で読み解く

 性暴力と癒し』

という書籍の編集を務めた

公認心理士花丘ちぐささん

「被害に遭ったときに抵抗できたかどうかは、個人の問題ではなく、人間の生理的反応なのだと社会や法の専門家に理解してもらうことで、性暴力についての刑法改正の突破口にもなりうると感じています」

といいます。

性暴力の専門家たちが注目する“ポリヴェーガル理論”(NHKみんなでプラス)

 

性暴力に遭ってしまったうえに

「逃げればよかったのに」

などと言われたりするのはきっと

かなりつらいですよね。。。

 

4. ポリヴェーガル理論のセラピーへの応用

4-1. 臨床への応用は意図されていなかった

これまでにお話してきたように、ポージェスさんは迷走神経の研究をしていたときにそのパラドクスに気づきふたつの迷走神経があることを発見します。その際、ポリヴェーガル理論について、ポージェスさんはその研究が臨床へ応用できるとは考えていなかったといいます。

 

最初に本理論を発表した時、私は、それが臨床家たちに歓迎されるとは思わなかった。私は、本理論を、研究集団内で検証可能な仮説を生み出すための構造として概念化した。私の最初の期待どおり、理論は科学界に影響を与え、新生児学、産科学、麻酔学、医療生体工学、内科学、心理学、精神医学、歯科医学、人間学、社会学、そして哲学を含むいくつかの専門分野を代表する査読付き専門誌に引用された。しかし、本理論が、トラウマを体験した人々が語ることに、納得のいく神経生理学的な説明を提供することになるとは、夢想だにしなかった。しかし結果として本理論は、生命が脅かされる体験をしたあと、なぜ神経反応が原初的な防衛反応に逆戻りし、安全な状態に戻ることを可能にするレジリエンスを失うのか、という問題への理解をもたらした。

 

『ポリヴェーガル理論臨床大全』ステファン・W・ポージェス デブ・デイナ(編著)より抜粋

上記の抜粋には

ものすごい数の『学』 ∑(゚ω゚ノ)ノ

が出てきますが

 

ポリヴェーガル理論

幅広い分野の学問

影響を与えたのですね。

 

ポージェスさんは

研究のために機械を発明しちゃうほど

迷走神経のことを知りたい

と研究していただけだから

 

それがのちに

polyvagal informed therapy

ポリヴェーガル・インフォームドセラピー

として注目されるとは

思っていなかったのでしょうね。

 

4-2. トラウマ研究家たちの好奇心

トラウマ研究の三人の先駆者たち(ポージェスさんの同僚)がポリヴェーガル理論に興味を持ったために、トラウマの治療にポリヴェーガル理論が取り入れられる方向へと向かいました。

 

ポージェスさんの同僚

トラウマ研究をしていた

ピーター・ラヴィーン

ベッセル・ヴァン・デア・コーク

パット・オグデン

の三人は

 

トラウマの治療に

ポリヴェーガル理論

が役立つと考え

ポージェスさんを巻き込んで

 

ピーターさん

ソマティック・エクスペリエシング

 

パットさん

センサリーモーター・サイコセラピー

 

のように

それぞれの治療モデルを

進化させてきました。

 

4-3. セラピーのためのポリヴェーガル理論

『セラピーのためのポリヴェーガル理論』という書籍は、セラピストに向けて「実際にクライアントとどのように関わることでトラウマを癒すことができるのか」を具体的に説明している本です。

 

基本的には

クライアント自身に

ポリヴェーガル理論を

しっかりと理解してもらうこと

が前提になっています。

 

自分の状態を常に意識して

今は

腹側迷走神経が働いているのか

それとも

交感神経の働きが優位になっているのか

それより原始的な

背側迷走神経に影響されているのか

ということを

クライアント自身が感じられるよう

トレーニングしていく感じです。

 

はしごをイメージしてもらい

上の段には

「安全」「社会的」

なイメージの

腹側迷走神経

 

中段には

「可動化」(闘争・逃走)

の領域にある

交感神経

 

下段には

「不動化」「崩壊」

をイメージさせる

背側迷走神経

 

というふうに

マッピングすることで

自分の身体と心が

どの状況にあるのか理解でき

クライアント自身落ち着いて

行動できるようにすることが

目的です。

 

はしごをイメージしたマッピング

以外にも

 

ポリヴェーガル理論を元に

様々なクライアントとのかかわり方

提案されていました。

 

ひとつ具体的な方法を

ご紹介しましょう。

 

【サングラス実験】

他者との関係において

安心・安全を感じることができない

という状態に陥っているクライアント

セラピストの両方が

目の動きがまったく見えない

濃い色のサングラスをかけて

声を出さずにお互いを見ます。

 

この状態は

相手の表情がわからないことにより

社会的交流システムから送られる

「安全」「安心」の合図を

効果的に遮断しています。

(恐怖・不安・不信の物語を作り出すニューロセプションを刺激しているそうです)

 

クライアントには

いったんサングラスを外してもらい

セラピストが表情を変え

「ああ」「むむ」など意味のない音を発して

つながりを作り出します。

 

セラピストがサングラスを外し

クライアントは再びサングラスをかけて

同じような交流を続けます。

 

最後にはふたりともサングラスを外して

視線、微笑み、自然な顔や頭の動き

言葉ではない音でつながります。

 

サングラスを外して表情を確認できる

状況では

安堵の感覚をはっきりもたらし

しばしば笑いを伴って

お互いの関係が深まる

ことを実感します。

 

腹側迷走神経の感覚が復活したことを

クライアントに確認してもらう

ことができるセラピー手法なんですね!

セラピーって

こんなふうにおこなわれるんだな

と、興味深い書籍でした!

5. ポリヴェーガル理論への批判

 

5-1. 医学界以外に歓迎されたこと

ポリヴェーガル理論に批判的な意見がある理由のひとつは、医学ではない治療(セラピー)に利用される傾向があることかもしれません。

 

セラピスト

ヨガインストラクター

ヒーラーなど

医療系・西洋医学ではない治療法

ポリヴェーガル理論は歓迎されました。

 

ボディ・セラピスト

スタンレー・ローゼンバーグさんの書籍

『からだのためのポリヴェーガル理論』

を読んでみると

 

序文には

二人の博士からの寄稿があり

 

まず

ポリヴェーガル理論を

研究発表したポージェスさんが

ローゼンバーグさんを褒めちぎり

 

つぎに

ベンジャミン・シールド博士が

同じように絶賛

しています。

 

このシールド博士という方は

「癒しのメッセージ」

「わたしにとって神とはなにか」

「魂をみがく30のレッスン」

「小さなことを大きな愛でやろう」

という書籍を出版していて

女性が好みそうなスピリチュアル系のタイトルですね^^

 

この本の著者

ローゼンバーグさんの創設した

ローゼンバーグ研究所でも

仕事として教えているようです。

つまりローゼンバーグさんがシールド博士の雇用主なのね!

 

そして「まえがき」

ローゼンバーグさん

自分の学歴(学んだこと)を披露して

(なぜか大学名は上手にはぐらかしています・笑)

大学の同窓会に行くと、友人のほとんどが大学教授、医師、弁護士、心理学者やその他の専門家になっています。

『からだのためのポリヴェーガル理論』スタンレー・ローゼンバーグ P4より抜粋

 

わたしの印象だと

序文・まえがき

だけでもう…

 

胡散臭さいっぱい

もうお腹いっぱい ┐(´д`)┌

でした。

 

書籍の後半では

第II(2をローマ数字で表記!)

として

実践的なエクササイズ

写真付きで紹介されています。

 

基本エクササイズ

に続いての

小見出しがまた

怪しいというか

胡散臭いというか…

 

社会交流のための神経筋膜リリース・テクニック

サラマンダー・エクササイズ

片頭痛のためのマッサージ

肩こりのための胸鎖乳突筋エクササイズ

僧帽筋のためのねじりと回転のエクササイズ

4分間の自然なフェイスリフト-パート1

4分間の自然なフェイスリフト-パート2

ヒドラの頭をすべて切断する

…となっていて

それぞれの内容が紹介されていました。

 

ローゼンバーグさん

ロルフィングやその他のセラピー

様々な知識をお持ちの方で

(飽きっぽいのでしょうか?笑)

 

フェイスリフトの紹介では

タイ古式マッサージでは、ふたつの美容点がありますが、これがその二番目です

という説明書きがありました。

 

『からだのためのポリヴェーガル理論』

「訳者あとがき」

によると

 

ローゼンバーグさんのこの本

原題を直訳すると

迷走神経の癒しのパワーにアクセスする

なんだそうです。

(映画のタイトルも原題と大きく違うことがありますよね!ザ・ビジネス!!笑)

 

それにしても書籍のタイトルに

〈癒し〉〈パワー〉〈アクセス〉

…スピリチュアル三大用語押し込んだ

って感じ?笑

 

5-2. お金の匂いがすること

ポリヴェーガル理論が批判の対象になるのは、お金のにおいがぷんぷんすることかもしれないなと感じました。

 

先ほどご紹介した

様々なメソッドや手法を学び

ポリヴェーガル理論を取り入れることで

それらを融合させた

のか

 

「深く学んだ」というと

知識不足がバレちゃうし

飽きっぽくて

いろいろ手を出してるから

オリジナルってことで

ローゼンバーグ研究所を作っちゃった

のか

よくわからない

ローゼンバーグさんをはじめとして

 

身体の不調に悩む人

…の中でもたぶん

お金に余裕がある人たち

を狙った健康ビジネスの数々

ポリヴェーガル理論

を利用している…

 

そして

そこからなんだか

ほんのりふんわり

お金のにおいがしてきちゃう ( ´Д` )

 

それがきっと

ポリヴェーガル理論

怪しい щ(゚Д゚щ)

につながっちゃったのではないかな。

 

この記事の1章で

ポリヴェーガル理論

アメリカの脳神経学者

スティーブン・ポージェス博士

迷走神経の研究をしていた時に

発見したんだよ~ (b゚ェ゚o)

というお話をしました。

 

覚えてますか?

ポージェスさん

迷走神経の計測のために

病院に持ち運びできるような

ポータブル迷走神経計測器

を開発してしまうほどで

この機械は研究者向けに

販売もしていた

のでした^^

 

研究者なんだけど

機械まで開発しちゃって

それだけじゃなく

製造販売までしちゃって…

特許とか取って

一発当ててやる щ(゚Д゚щ)

的な

お金大好きおじさん

なんでしょうね。

お金大好きは

わたしも同じだから

べつにいいと思うんだけど

きっと一般的には

なにかの理論を提唱するような博士

というのは

あんまりお金のにおいは

して欲しくない…

とくに医学に関することでは

っていうことじゃないかな

というふうに感じました。

 

あなたはどう?

 

医学の研究者が

次の本、スタンレーとコラボでさー

ちゃちゃっと序文書くだけで

一撃200万円ゲットなんだよねー (・∀・)

とか言ってたらやだ?笑

 

○○学者として

○○論を提唱

するような博士は

 

ひとつの学問を

深く極めないと…

 

そして

お金好き

は上手に隠さないと…

 

批判されちゃうのかもしれませんね!笑

 

6. ポリヴェーガル理論への興味

いかがでしたか?

 

人の自律神経系は

交感神経副交感神経

のふたつが拮抗しているのではなく

 

副交感神経の迷走神経には

より原始的な働きをする

背側迷走神経がある

とする

ポリヴェーガル理論

 

わたしがなぜ

この理論にここまで興味を持ったのか

というと

 

わたし自身に

死に直面する病気体験による

トラウマがあり

PTSDの症状に苦しんでいるからです。

 

たくさんお勉強したらきっと

自分のトラウマを癒すために

役立つんじゃないかな

と思ったのです (*´3`*)ゞ

 

わたしは脳の血管からの出血で

意識を失い緊急搬送されて

頭蓋骨を開いての手術後

脳の水分を抜くために

3日間くらい頭蓋骨開けたまま

だったそうです(ひえ~!!)

 

ポリヴェーガル理論でいえば

背側迷走神経が働き

身体や心を守るために

不動化(フリーズ・シャットダウン)

していたのでしょうね

 

意識もあって話もして

水や重湯も口から摂取するようにまで

なっていたのに

そのことをまったく覚えていません。

 

集中治療室にいる間のこと

素晴らしい人柄の看護師さんたちに

病棟に行ったら

 一人一人にテレビあるよー (´ー`)

金子さんと同じ手術した人が

 病棟でスタスタ歩いてたよ (´∀`)

先生の許可が出れば売店で好きなおやつ

 買って食べられるよ (d゚ω゚d)

と声をかけてもらった

最後のほうしか記憶にないのです。

 

記憶になくても

心に傷は残ったのでしょう

 

めまいや頭痛

動悸がするなどの症状に対して

ああ、、、、、

という

言葉で表現できない

過剰な反応をします。

 

言葉にすると

「死んじゃうんだな」

かな…

 

恐怖だけでもなく絶望でもなく

なにかすごく圧倒的な

ネガティブな感情に襲われて

とてもつらいです。

 

これはきっと

わたしだけじゃなくて

日本中のほとんどの女性が

そうなのだろうなと思うのですが

 

大病をしたあとに

優しい家族に守られて

心や身体がほんとうに癒されるまで

ゆっくり休んで

いられたり

 

もっとよければ

専門家のセラピーを受けたり

するような

 

経済的・時間的余裕

(あ、経済的余裕が時間の余裕をつくるのか!笑)

がない場合に

 

必死で

せめて周囲に迷惑をかけないように

普通の生活をおくる

ことをします。

 

頼る人がいれば

うつ状態にもなれるでしょうが

多くの女性はそうもいかず

 

日常生活だけじゃなく

仕事も続けないと

生活費を得られず

たとえある程度

支えてもらえたとしても

 

精神的には

肩身の狭い思いをしてしまう…

 

身体の病気のせいで

心も病んでしまったのに

そのことさえもまた

自分を責める原因になってしまう…

 

今回の記事の

3-2.. 腹側迷走神経の特徴

で説明したような

 

セカンドレイプ

みたいな状態になります。

 

だからね

大病したからって

セラピーに通いながら

ゆっくり休んだりしてられない

あなたやわたしは

(違ったらごめんなさい)

こうした知識を得ることで

 

自分の状態を把握したり

それに対応する行動を取ったり…

自分でどうにかするしかないよね ( -‘д-)y-~

 

そんな状態になったとき

すごく嫌な仕事だったら

ぜったいにできない

と思います。

 

…というか

わたしはあなたに

元気なときだって

そんな仕事をしてほしくないです。

 

身体も心も元気な時にこそ

あなた自身がこの先

万一のことがあったときに

経済的に自分を追い詰めないような

仕事に就いておくといいな

心から思います。

 

長い記事を読んでいただいてありがとうございました!

 

また別の記事でお目にかかりましょう。

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